フェド杯日本-英国戦は21日開幕 対
戦に向け両チームの監督が会見

■女子国別対抗戦のフェドカップ by BNPパリバ 2018 のワールドグループ(WG)2部プレーオフ、日本―英国戦が21日~22日の2日間、兵庫県三木市のブルボンビーンズドームで開催される。大坂なおみ(シングルス22位/ダブルス902位)が代表に戻った日本は、最強メンバーで2014年以来のWG2部復帰を目指す。一方、英国も昨年のウィンブルドン・ベスト4のジョアンナ・コンタ(23位/213位)を擁して、05年に現行方式となったフェドカップで初のWG2部入りを狙っている。
■日本のメンバーは、大坂、奈良くるみ(100位/444位)、加藤未唯(137位/55位)、二宮真琴(612位/40位)の4人。2月のアジア/オセアニア・ゾーン1部を勝ち上がったチームから、日比野菜緒(124位/51位)に代わって大坂が加わった。大坂は昨年のアジア/オセアニア・ゾーン1部で初代表を務めて以来のフェドカップ出場になる。一方の英国は、コンタ、ヘザー・ワトソン(77位/64位)、ガブリエラ・テイラー(177位/499位)、アナ・スミス(-/48位)という顔ぶれ。
■19日は会場のビーンズドームで、両チームの監督がプレドロー記者会見を行った。日本の土橋登志久監督は、「コートは少し遅めで、しっかりプレーを組み立てることができるので、我々にとって強みになる。大坂にはエースとしてシングルスで2勝を期待したい」と言えば、英国のアン・キオザボング監督は「チームは月曜日に入って、いい準備ができている。勝ちたいと思っているが、日本もいいチームなので週末は厳しい戦いになる」と話した。
■フェドカップのプレーオフは、シングルス2試合、ダブルス1試合を1日で戦う地域ゾーンから、第1日にシングルス2試合、第2日にシングルス2試合とダブルス1試合を行う2日間の戦いに変わる。日本は大坂と奈良、英国はコンタとワトソンのシングルス起用が有力。日本のシングルス・ナンバー1に入る20歳の大坂が先月、四大大会に次ぐ格付けのBNPパリバ・オープン(米国)で優勝している伸び盛りの若手なら、英国のナンバー1となる26歳のコンタは、16年全豪と17年ウィンブルドンで準決勝に進み、ウィンブルドンの後には世界ランクを4位まで上げた実力者。2人はこれまで3度対戦して、コンタが3連勝しているが、直近の対戦となる昨年4月のドイツの大会では、大坂が敗れはしたが初めてセットを奪っている。今年に入って急成長し、世界ランクでもコンタを抜いた大坂だけにかかる期待は大きい。一方、大坂は25歳のワトソンとは昨年、初めて対戦して白星を奪っている。
■同じ91年生まれの奈良とコンタは、ここ3年対戦がない。12年~14年には6度対戦して、コンタが5勝1敗と勝ち越しているが、直近の対戦では奈良が初めてコンタを破っている。奈良とワトソンはジュニア時代に1度対戦があるだけで、そのときは奈良がストレート勝ちしている。
■ダブルスでの起用が有力な加藤と二宮は、英国のスペシャリスト、スミスと16年ジャパンウイメンズオープンのダブルスで別々に対戦している。穂積絵莉と組んだ加藤は、準々決勝で英国選手と組んだスミス組に敗れているが、決勝では青山修子と組んだ二宮がスミス組を破ってツアー優勝を果たしている。加藤と二宮はアジア/オセアニア・ゾーンでペアとしての成熟度の高いプレーを披露しており、ホーム開催のフェドカップでもスピードを生かした小気味良いプレーを見せてくれそうだ。
■日本と英国はこれまで、1972年と85年の2度対戦があり、英国が2連勝している。ホーム・アンド・アウエー方式での対戦は今回が初めて。WG2部プレーオフには、2月のWG2部1回戦で敗れた4チームと、地域ゾーンを勝ち上がった4チームが出場。日本など各地で行われる対戦の勝者4チームが来年のWG2部出場権を獲得する。第1日の21日はシングルス2試合が、第2日の22日にはシングルス2試合とダブルス1試合が行われる。
※日本テニス協会公式メールマガジン「テニスファン」より転載

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