これぞ奇才!岡崎体育の多面的な歌詞
とその世界観を振り返る
岡崎体育の歌詞とその才能にフォーカス
自身のファンをwalletsをとも呼び、音楽界でのその革新的なスタンスは今や唯一無二の存在を築き上げようともしています。
そのため誹謗中傷の声も受けやすい彼ですが、実はとてもユーモラスに富んだ優しい人なのです。
今回は筆者が心を打たれたその才能溢れる彼の歌詞と、中毒性の高い世界観を紹介します。
ゾウも煽れます pic.twitter.com/uyCkckuJQW
— 岡崎体育 (@okazaki_taiiku) 2017年5月18日
文化庁メディア芸術祭受賞、誰もが口ず
さむ「MUSIC VIDEO」
この曲で何度かMステにも出演されており、さらに2017年3月には、この曲のMVで文化庁メディア芸術祭の”エンターテインメント部門新人賞”を受賞しています。
内容としてはそのままで、世に存在するMUSIC VIDEOのあるあるを歌った曲です。
いくつあるあるが登場するの?ってくらい詰め込まれていて、初見の方は思わずニヤついてしまうのでは。
サビは誰もが明るくなれるメロディーで、少しだけ気分が沈んだ時に聞きたい曲かと思います。
岡崎体育 『MUSIC VIDEO』Music Video
カメラ目線で歩きながら歌う 急に横からメンバー出て来る 突然カメラを手で隠して 次のカットで場所移動している 倍速になって スローになって コマ撮りになって行く モノクロの映像 淡い映像わざとざらついた映像
このAメロが終わるまでの間わずか44秒。
しかもイントロ部分の除くとわずか26秒。
これだけの間に9つのあるあるネタを盛り込んでいます。
揺るぎなき制作意欲は作り手の願い 狂いなき眼差しは受け取り手の想い 1億人に届けMUSIC VIDEO
体育さんのクリエイターとしての想いが詰まってます。
最後の「1億人に届けMUSIC VIDEO」の伸びがなんとも気持ち良いです。
家族の様々な在り方と愛を歌う「家族構
成」
様々な家族の形の紹介(中にはアニメ『らんま1/2』ファミリーも!)と家族への熱い気持ちを歌った曲です。
歌詞の出だしは「父母兄俺 父母俺妹 俺嫁息子娘」。
なんかもうこれだけ見るとよくわからないですね。
でも歌詞らしい歌詞もあるので、安心してください。
岡崎体育「家族構成」Music Video
家族だから信頼はしてるけど本当は心配で心配でたまらない たまには顔見せるし 電話もちょくちょくかける 生活水準に左右されないたった一つの宝物 それが家族の絆 まぁ生活水準高いに越したことないけど
家族の誰かが風邪を引けば過剰に心配し、何か美味しいものを見つければ食べさせたいと思ってしまうこの気持ち。
そしてラストのフレーズに生活水準。
確かにそう。そっちのほうが何かと安心ですしね…!!
洗濯物がどうのこうのって小さな喧嘩も 家族がいなけりゃできない会話 家族愛 ぬくもりの家
「洗濯物」「小さな喧嘩」「ぬくもりの家」。
なんだか生活感満載の歌ですが、その中に愛が詰まったワードに溢れる歌詞です。
ちなみに、体育さんのtwitterにはおばあちゃんがよく登場します。
ここにも一つの家族愛ですね。
おばあちゃんがLittle Glee Monsterについて調べて教えてくれました pic.twitter.com/VqWYqZmT9Q
— 岡崎体育 (@okazaki_taiiku) 2017年9月15日
おばあちゃん…。
究極にかわいいすぎて深いため息が止まりません。
2番のAメロで口パクをカミングアウト「
Explain」
Mステで口パクカミングアウトとしてバズった曲。
内容としてはこちらもそっくりそのまま、曲の説明をしている曲です。
Explain 岡崎体育
大事な1番のサビが終わって2番に入った瞬間に 実は口パクだったことをみんなにカミングアウト だから歌ってる途中に 水分補給もできる 便利
上記のyoutubeでは、無に戻る表情がたまらないですね。
でも歌詞にはメッセージ性なんて全く無くて ただ説明してるだけ 曲を説明してるだけなんだよ ここでまさかの YEAH YEAH
おなかぽんぽんぽんのやっほー「感情の
ピクセル」
また、ありがちなロックバンド風のMVを再現したMVですが、これもそのままという訳にもいかず、途中でどうぶつさんたちが登場します。
岡崎体育 『感情のピクセル』Music Video
どうぶつさんたちだいしゅうごうだわいわい おいでよブタさん ウサギさん キツネさんにゾウさん みんなでたのしく うんぱっぱのぶんぶん おなかぽんぽんぽんのやっほー
しかもMVでは老若男誰もが真似できる振付つき。
ブタさんとウサギさんとキツネさんとゾウさんがゆっくり教えてくれます。
風の色はもう見えないけど 前までは見えてた 怖っ 「×)’!’%$”(%”&$”#」 何て?
ありがちなロックバンドの歌詞でやってきたのに、思わずツッコんでしまうところです。
「何て?」への溜めと、あの表情がなんともたまりません。
岡崎体育フィルターを通して人生を表現
した、切なくも温かい「式」
今までいわゆるネタ曲を紹介してきましたが、今回は体育さんフィルターを通して人生を表現した、切なく優しい、泣ける歌です。
人生をテーマとした「式」なのですが、MVは質素な一人暮らしの何気ない様子をワンカットで映した4分半で構成されてます。
手を洗ったり、お湯をカップに注いだり、塵を拭き取ったり、カレンダーを確認したり。
毎日はささやかな営みの連続であることを改めて実感させる内容です。
そして、歌詞とタイトルが切なく間接的な表現が多いためか、ネットでは様々な憶測が飛び交っています。
引用:岡崎体育「式」の歌詞の意味は?解釈と考察!
随所に「鈍色の朝」「柿色の夕」「雪色の夜」というワードを使い、時の経過を表現することで連想させる人生の「四季」。
曲後半は「年老う」「呆ける」「汚す」など、老いてからの描写が多く、思わず感じさせる人生の「死期」。
タイトルの「式」に、いくつもの想いと意味を重ねているように感じます。
岡崎体育 『式』Music Video
鉄棒の香り冷たく 美しい名前は遠く 薄暮れに木霊して 約束を破って ひとり洟垂る僕を叱って
男の子が夕暮れ時に一人佇む風景が、思わず目に浮かびますね。
年老う指輪は弛み 填めなおしてはまた緩み 瞳に黴が生えても 言葉に血の通った話がしたい
「言葉に血の通った話がしたい」から、彼(彼女)の優しい気持ちが伝わってきますね。
こちらの曲はあまりにも詩的で間接的な表現なため、読み手の解釈もそれぞれかと思います。
ですが、言葉の一つ一つが丁寧かつ繊細に世界観を作り上げ、その大きく温かい想いはしっかりと受け取ることが出来ますね。
また、twitterで「式」に対する想いをこう語っています。
100万再生いってた。嬉しい。
ネタ曲じゃない曲はバズらなくていい。
バズらなくてもいいから、時間をかけて。
誰かの人生の一部に関与したい。
生きた証を深く残してから死にたい。
岡崎体育 『式』Music Video https://t.co/mdeStZp65L
— 岡崎体育 (@okazaki_taiiku) 2017年10月15日
「MUSIC VIDEO」ほどはバズってはないですが、これは何年先も聴きたくなる、紛れもない名曲です。
2017年6月にリリースされたアルバム「XXL」のラストの曲でもあり、この一曲で全く新しい彼の一面を見せてくれました。
関ジャニ・私立恵比寿中学・阿部真央さんへの楽曲提供などでも活躍されており、なんともご多忙な様子。
ですが、次も世間をどっと沸かせてくれる岡崎体育のパフォーマンス、期待してます!
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ミーティア
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