【プチトマト】一番おいしいのはどれ
? 厳選12種類を“ガチ食べ比べ”して
みた

スーパーに並ぶ、色とりどりのプチトマト。今回は、値段やサイズもさまざまなプチトマト&ミディトマト12種類を実食！ 糖度計で甘さを計測しながら、一番おいしいトマト王を独断で決定したいと思います。

スーパーの野菜コーナーに行くと、色とりどりのプチトマトやミディトマト（中玉トマト）が目に止まる方も多いはず。その種類は年々増えており、10種類以上のプチトマトを取りそろえるスーパーも珍しくありません。
【写真】1位はどれだ!? 全12種のプチトマト画像を見る
そこで今回は、値段やサイズもさまざまなプチトマト&ミディトマト12種類を実食！　糖度計で甘さを計測しながら、一番おいしいトマト王を決定したいと思います。
値段もサイズもさまざまな12種類のトマトを購入！検証に先立ち、まずは某高級スーパーの野菜コーナーと町の八百屋さんで目ぼしいトマトを購入してきました！
ズラリと並ぶ12種類のプチトマトは圧巻……。それぞれのパッケージを見ていると、「甘さ」や「糖度」をアピールしているものが多いことに気が付きます。
なるほど、トマトを評価するうえでは「糖度」が重要なポイントになってきそうです……。そこで客観的な数値を知るために、試食と並行して糖度計による糖度の測定も実施しました。
今回はトマト好きな試食モニター5名にご協力いただき、独断と偏見で決定したトマトのおいしさランキングを発表していきます！
それではさっそく実食開始。まずはランキング12位から発表です！
《注意書き》
※市販のトマトは店頭での保冷環境などによって甘みに個体差が出るため、この検証で得た糖度の数値はあくまで参考値です。
※コメントは、あくまでも個人の感想です。
12位　よくも悪くもスタンダードなプチトマト
「キッズチェリー」＜データ＞
価格：132円（7個入り・税別）
果重：13g/個
糖度：5％
「キッズチェリー」は、良くも悪くもスタンダードなプチトマト。「お弁当にもぴったり」というフレーズが表しているとおり、7個の使い切りタイプで132円というお手軽価格は、「明日のお弁当のすき間を埋めたい……」といった場面でパッと買える主婦の味方。糖度は今回計測したトマトの中で最も低く、5％でした。味は酸味が強め。
《試食モニターのコメント》
・可もなく不可もない普通のミニトマト。酸味が強いので野菜嫌いな子どもには残されてしまうかも……
・すっぱい！　ちょっと懐かしい感じがするプチトマト
・THEプチトマト。強い個性はないけど、ちょっと使いたいときに手軽に買える価格は評価したい
11位　ハート型の肉厚ある食感が好評！
「トマトベリー」＜データ＞
■価格：298円（6個入り・税別）
■果重：15g/個
■糖度：5.5％
11位にランクインしたのは、イチゴのようなハート型をした「トマトベリー」。果肉部分がしっかりとしており、通常のトマトよりも食べ応えがあります。糖度は5.5％と低めでしたが、青臭さがなく食べやすい印象を受けました。ただし、酸味も控えめなので、トマト好きから見れば決定打には欠けるようです。
《試食モニターの感想》
・甘さは控えめだけど、大きいトマトを食べているような食感が楽しめて◎
・みずみずしくてトマト特有のコクもある。でも味が少し薄いかな……
・味はスタンダードだけれど、形がカワイイので子どもは喜びそう
ヘタなし、フルーティ…個性豊かなプチトマトがランクイン
10位　ヘタがないので手軽に食べられる
「スナックトマト」＜データ＞
■価格：298円（14個入り・税別）
■果重：16g/個
■糖度：6.2％
「スナックトマト」は、イタリアのシシリー島という島でポピュラーな変わり種トマト。中のゼリー部分が少なく、肉厚なため、揚げものにしてもおいしいのだとか。酸味は少なめで、やや青臭さがある印象でした。
《試食モニターの感想》
・国産のトマトにはない、独特の風味がある
・へたがないので調理に使いやすそう。味はちょっと薄目かな……
・少し青臭さを感じるけれど、料理に使ったらおいしくなりそう！
9位　フルーティーなみずみずしさが特徴
「ちいさなももこ」＜データ＞
■価格：284円（12個入り・税別）
■果重：18g/個
■糖度：5.8％
「ちいさなももこ」は、まるで桃のような形とほんのりと赤い果肉が特徴のプチトマト。パッケージ裏面には「スポーツとご一緒に！」や「スポーツにもぴったり！」といった文言が書かれており、やたらとスポーツマンへのアピールが目立ちます（笑）。青臭さがなく、フルーティーな印象で、野菜が苦手な子どもにも向いてそうです。
《試食モニターの感想》
・甘いとも酸っぱいとも言えず、どっちつかずな味のプチトマトです
・みずみずしいので、確かにスポーツの合間につまむのにはよさそう！
・「ももこ」という名前から桃のような甘さを想像して食べると、少し拍子抜けするかも……
8位　樹上で熟した高知県産ミディトマト
「フルティカ」＜データ＞
■価格：298円（5個入り・税別）
■果重：40g/個
■糖度：5.8％
深みのある赤い果肉が特徴の「フルティカ」は、8位にランクイン。9位の「ちいさなももこ」とタイプが似ており、みずみずしいフルーツトマトのような味わいです。酸味はそれほど強くなく、いい意味で「主張が強くない」トマトなので、メインディシュを引き立てる付け合せとしてオススメです。
《試食モニターの感想》
・みずみずしいのに果肉がしっかりしているので、かぶりついても汁が飛ばない！
・ほんのりと甘く、大きなトマトと同じ印象の食感
・うーん、汁気が多くてみずみずしいのに対して少し味が薄い印象を受けるので、トマト好きには物足りないかも……
7位　程よい甘さが口に広がる
「青森いきいきやさい　ミニトマト」＜データ＞
■価格：238円（18個入り・税別）
■果重：12g/個
■糖度：6.2％
一般的なスーパーで手に入るプチトマトとして選んだ「青森いきいきやさい　ミニトマト」ですが、意外にもモニターからは高評価。糖度はそこそこですが、甘みと酸味のバランスが取れていることと、「よく食べてるプチトマトの味」という安心感（笑）もポイントだったようです。値段がお手ごろなのは、主婦にはうれしいですね。
《試食モニターの感想》
・トマト特有のコクがあって価格の割にはおいしい
・酸味と甘みのバランスがいい！　普段は気にしてないけど、おいしいプチトマトの味！
・この値段でこの味なら、下手な高級トマトよりもこちらを買っちゃうかも
コスパ良しな逸品から、野菜ソムリエ太鼓判まで登場！
6位　安さと彩りが高評価！
「イエローミニトマト」＜データ＞
■価格：198円（6個入り・税別）
■果重：16g/個
■糖度：7％
6位にランクインしたのは「イエローミニトマト」。黄色のプチトマトなんて飾り用なのかと思っていたら大間違いで、トマトそのものの風味は弱いものの、糖度は高め。価格も安いため、モニター陣からはコスパの高さで評価を得た。
《試食モニターの感想》
・トマトというよりも果物みたい。でも決して甘すぎるわけではない
・色のせいか、ほのかに柑橘系っぽい香りがする
・サラダなんかの彩りになるし、安いし、味も悪くない。主婦にはうれしいコスパの高さですね
5位　野菜ソムリエサミット1位！
「うまトマト」＜データ＞
■価格：298円（14個入り・税別）
■果重：10g/個
■糖度：7.6％
「野菜ソムリエサミット1位」の文言に自信が漂う「うまトマト」は5位にランクイン。ほかのプチトマトに比べるとやや値が張るものの、トマト本来の旨味を感じさせる濃厚な果肉は唯一無二。野菜ソムリエに絶賛されるのもうなづけます。
《試食モニターの感想》
・トマトソースのような濃厚な酸味と甘みがある
・果肉や種がしっかりと口に残る。プチトマトとはいえ、食べ応えがある
・酸味とのバランスがいいので、糖度が高い割にそれほど甘すぎる感じはしない
4位　まるでナスのような形のトマト
「シシリアンルージュ」＜データ＞
■価格：258円（6個入り・税別）
■果重：22g/個
■糖度：7.9％
4位にランクインした「シシリアンルージュ」はナスのような形をした少し変わったプチトマト。パッケージには「加熱でうま味がグーンとアップ」と書かれており、調理で使うことを推奨しているようです。とはいえ、生の状態でも糖度は7.9％と高く、甘さは十分。外皮がしっかりとしているので、調理するときは湯むきを忘れずに。
《試食モニターの感想》
・見た目はまるで小さなナス！　でも味はトマト！
・実が厚くて食べ応えがある
・甘さが丁度いい。加熱したらどれだけ甘くなるのかが気になる！
いよいよトップ3！ 王者に輝いたプチトマトは！？
3位　茎付きの新鮮さもポイント
「北の太陽」＜データ＞
■価格：238円（9個入り・税別）
■果重：26g/個
■糖度：8.1％
さて、いよいよトップ3です。第3位に輝いたのは、茎付きのままパッケージされている「北の太陽」。糖度8.1％と非常に甘く、酸味や臭みが少なく大粒。まるでフルーツのようなその甘さには、試食モニターからも驚きの声が上がっていました。
《読者モニターの感想》
・甘い！　これはもはや果物では!?　茎の香りも楽しめるね
・味が大きめなので、ジューシーなトマトの果汁を楽しめるのが◎
・トマトの酸っぱさを好む人には合わないかもしれないけれど、この甘さは一度は食べてみてほしい
2位　酸味の赤と甘みの黄色のハーモニーが絶妙！
「アイコミニトマト」＜データ＞
■価格：358円（9個入り・税別）
■果重：23g/個
■糖度：6.5％（赤）／9.4％（黄）
惜しくも1位を逃したものの、試食モニターから絶賛されたのがこちらの「アイコミニトマト」。パッケージには、酸味がある赤い実と驚くほど甘い黄色の実が入っており、ふたつの味を楽しめます。
有機栽培で丁寧に育てられただけあって、値段も高めに設定されていますが、その分、味は申し分ありません。赤と黄色の実を交互に食べると、それぞれの酸味と甘みがより際立ちます！
《試食モニターの感想》
・赤い実はプラムに似た酸味があっておいしい！
・酸味の強い赤い実を食べたあとに黄色い実を食べると、甘さが引き立てられる！
・黄色い実がとにかく甘くておいしすぎる！　でも黄色の数が少ないのが残念！
1位　ダントツの糖度で見事トマト王に！
「アメーラルビンズ」＜データ＞
■価格：298円（13個入り・税別）
■果重：3g/個
■糖度：11％
全12種類のプチトマトの中で、試食モニターから圧倒的な支持を集めたのは「アメーラルビンズ」でした！　その糖度は、何と11％。トマトの濃厚な風味を残しつつ、甘さと酸味のバランスも絶妙です。試食モニターからは「トマトというよりは、ブドウに近いのでは……」という声も聞こえてきました。
《試食モニターの感想》
・これはもう、トマトを超えている。トマトの向こう側だ……。サイズといい、ブドウを食べてる気分
・甘いだけではなく、ちゃんとトマト本来の風味やコクを残しているのがすばらしい……！
・これならトマトが嫌いな子どもでも喜んで食べてくれるはず！　でも少し高いですね（笑）
こうして食べ比べてみると、スーパーに並ぶトマトは似ているようで味がまったく異なることがわかりました。
同じ価格帯のものであっても、糖度には大きな差があったり、甘さが強くても酸味が感じられないとどこか物足りなかったり……追求し始めると奥が深いですね（笑）。
プチトマト好きな方は、ぜひ近所のスーパーでいろいろな種類のものを食べ比べてみてください！　意外な発見があるかもしれませんよ。