L→R John(Ba)、nao(Dr&Vo)、Johnny Diamond(Gu&Vo)

L→R John(Ba)、nao(Dr&Vo)、Johnny Diamond(Gu&Vo)

【首振りDolls インタビュー】
ロックバンドは
お客さんに夢を見させてなんぼ

ドラム&ヴォーカルを含む3ピースバンド、首振りDollsが戸城憲夫(THE SLUT BANKS)プロデュースにてアルバム『真夜中の徘徊者~ミッドナイトランブラー』でメジャー進出! メンバー各人のバックボーンにある昭和歌謡やハードロック、めんたい性や日本地下ロックを独自にブレンドし昇華。ポップでキャッチーなロックンロールとして放つ。さぁ、奴らと一緒にいい夢見ようぜ!!

最初にみなさんのアーティスト写真を見た時、てっきりV系だと思ってました。でも、実際の音源やライヴはかなり痛快なロックンロールだったので、まずはそのギャップに驚いたんです。

nao
よく“ビジュアルから音が想像しづらい”と言われます(笑)。でも、その感想が結構嬉しくて。

なぜこのようなビジュアルに?

nao
これは自分たちの趣味趣向や音楽性にも共通してるんですが、この3人がやりたいことを詰め込んだ結果ですね。私が丸尾末廣が好きで、その世界観等を踏襲し、そこにJohnny DiamondやJohnの好きなハードロックやグラム的なテイストや世界観等が入り混じり、良い意味でそれらがごちゃ混ぜになって、ここに行き着いたんです。
John
3人が好き勝手にやって、それが合わさったのが今の首振りDollsでもありますからね。
nao
その3人の好き勝手が合わさり、想像できない音楽性が飛び出してくるから面白い。いつも各曲、自分たちでも想像以上の音楽として生まれてきますから。

当初は何か目指していた音楽性はあったんですか?

nao
ロックンロール・エンターテインメントですね。とにかく派手に。ライヴはお客さんをハッピーにしてなんぼなんで。
Johnny Diamond
理想はロックショーなんです。大好きなKISSぐらい、ど派手なやつをドカンとパーティーっぽくやりたい。花火が上がって紙吹雪で前が見えないぐらいの。究極はステージ上を飛びたいんです(笑)。

naoさんがドラムを叩きながら歌うスタイルも独創的ですね。

nao
当初はJohnny Diamondが歌ってたんですよ。
Johnny Diamond
でも、naoちゃんのほうが歌が上手かったんで、段々と比重が移り、併せてドラムも段々と前に出てきて、気付けば乗っ取られてました(笑)。
nao
ドラム&ヴォーカルでやったらかなりウケたんで、このままやってみようと。今や後戻りできなくなっちゃった。でも、私の代わりに別のドラムが叩いても、それはもう首振りDollsじゃないですから。首振りDollsのドラムもヴォーカルも正真正銘、私にしかできない。

メロディーに昭和の歌謡曲性が混じっているのも特徴的ですね。

nao
昭和の歌謡曲が大好きなんです。あの時代の哀愁さや切なさ、独特の湿っぽさがあるじゃないですか。あれがたまらなくて。メロディーも強いし、キャッチーだし。自分的にはあの感じを出したいんです。

リリックも昭和歌謡のオマージュっぽい部分もありますもんね。

nao
時間の経過の表現もむっちゃロマンチックですからね、あの頃の歌謡曲は。ただ、ことこのバンドでそれを演るなら歌詞にしろメロにしろ、あたかもあの時代にありそうなんだけど、今の自分たちでしか出せない雰囲気や音にする…そんな唯一無二で新しい、この時代ならではの音楽を目指しています。
Johnny Diamond
そこに自分の好きなハードロックのテイストが混ざり合ったりして、独特のものになってる感はすごくあります。
John
どれも気付けば騒がしい曲になってますが(笑)。お互いに引っ張られ合ううちに自然とこんな音楽性に行き着いちゃった感じです。

そんな中、今作はかなりさまざまなタイプのロックンロールを詰め込みましたね。

nao
これからの名刺代わりな一枚でありつつ、これまでになかった新しい自分たちも見せたくて。あと、今回は戸城さんがプロデュースしてくださったこともあり、幅や世界観がグッと広がりましたからね。より見える景色も具体的になったし。

逆に幅が広い分、初見の人には本質が伝わりづらいといった懸念は?

Johnny Diamond
まったくなかったですね。逆に、“これ売れんじゃねぇ?”って思ったぐらい。これから知ってくれる人もこれだけいろいろなタイプが揃ってれば、どれかひとつは気に入ってくれる曲があるでしょうから。
John
自分たちを知っている人たちもこれなら納得してくれるでしょう。新しいタイプの楽曲も詰め込んでるので。
nao
これぐらいの幅や何でもできるのが、この首振りDollsの強味ですから。

ど頭からシンセやブラス音等、自分たち以外の楽器が飛び出してきたので驚きました。あえて新境地から入ることで、これまでの自分たちとは近いけど、違う面をアピールしているように響いたんです。

nao
ポイントはそこなんです! これも戸城さんのアイデアで。キーボードはDIEさん(Ra:IN やhide with Spread Beaverをはじめ、田村直美のサポートなどで活躍中のキーボーディスト)に弾いていただきました。最初に聴いた際はマジで泣くかと思いましたね。この辺りからして今後への意気込みも感じ取ってもらえるんじゃないかな。この曲をはじめ、他にも戸城さんがプロデュースをしてくださったがゆえの自分たちでは考えつかなかったさまざまなアイデアやテイストもたくさん入ってますから。
Johnny Diamond
よりゴージャスになり、普段より余所行きの恰好にしてもらえました。
nao
やりたいこと、やれることを全てやった結果が今作です。実際、これをライヴでどう再現するんだ?って曲も含め(笑)。でも、楽しく作品制作をした結果がこれなので非常に満足してます。
John
戸城さんとは打ち合わせと称して、よくお酒も一緒に呑んだし(笑)。

最後に今後の首振りDollsのビジョンを教えてください。

nao
直近だと今作を引っ提げたツアーで全国を回ります。その際には集まったお客さんと一緒に夢を見たいですね。ロックバンドはお客さんに夢を見させてなんぼですから。今、この瞬間しか見れない夢、それをみんなと共有したいんです。
John
このバンドは目でも耳でも楽しめるライヴバンドなので。ぜひ五感を使って楽しんでほしい。
nao
で、ゆくゆくは武道館でライヴを演りますから。
Johnny Diamond
その際はド派手なパーティーをぶちかましますよ。お金に糸目を付けずに特効や仕掛けをバンバンやりたい。
nao
それこそロックバンドは夢を見させてなんぼなんで。ここから僕らと一緒に夢を見ましょう!

取材:池田スカオ和宏

アルバム『真夜中の徘徊者~ミッドナイトランブラー』2018年4月25日発売 KING RECORDS
    • KICS-3699
    • ¥2,315(税抜)

『MIDNIGHT COLORS~真夜中の極彩夢~』

5/13(日) 東京・代々木 LIVE labo YOYOGI
5/18(金) 京都・磔磔
5/20(日) 愛知・名古屋 CLUB ROCK'N'ROLL
5/26(土) 福岡・Kieth Flack
5/27(日) 福岡・小倉LIVE SPOT WOW!

首振りDolls プロフィール

クビフリドールズ:2012年1月結成。爆発的成長を続ける今最も危険な三人組。ドラム&ヴォーカルをフロントとした3ピースバンドであり、ナオの昭和歌謡やガレージをルーツとした楽曲に、ジョニー・ダイアモンド(Gu&Vo)とショーン・ホラーショー(Ba)の初期パンクやハードロックのルーツを融合した独自のサウンドを武器としている。ホラーテイストなメイクとド派手でシアトリカルなパフォーマンスに乗せた捻じ曲がった感情を吐き出すような歌唱はひとつの舞台を見ているようだと好評を博している。首振りDolls オフィシャルHP

L→R John(Ba)、nao(Dr&Vo)、Johnny Diamond(Gu&Vo)
nao(Dr&Vo)
Johnny Diamond(Gu&Vo)
John(Ba)
アルバム『真夜中の徘徊者~ミッドナイトランブラー』

OKMusic編集部

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