L→R 大森元貴(Vo&Gu)、若井滉斗(Gu)、髙野清宗(Ba)、山中綾華(Dr)、藤澤涼架(Key)

L→R 大森元貴(Vo&Gu)、若井滉斗(Gu)、髙野清宗(Ba)、山中綾華(Dr)、藤澤涼架(Key)

【Mrs. GREEN APPLE インタビュー】
家族みんなで楽しめる
テーマパークを作ろう!

こういうアルバムを作っちゃうと
2年後にどうなってるのか
分からない(笑)

個人的にすごいなと思ったのは、まずリード曲「PARTY」。1曲の中に5曲分くらいの要素が詰まってる感じで。

大森
これは全然苦戦せずに生まれた曲です。去年はEDMをやったり、映画の主題歌でどバラードをやったりして、“ミセス、何がやりたいの?”と言われることが多くなって、“え? 何がやりたいとかじゃないんだけど”と思って、“だったら全部1曲に入れちゃえ!”と作ったのが「PARTY」なんです。Aメロはクワイヤバラードで、サビは鼓笛隊みたいで、2番のAメロはバロックになって、Cメロはどロック。各セクションで使用してる楽器が全て違うので、Aメロを録ったら機材を片付けて、別の機材を組み立ててBメロを録るみたいな、エンジニア泣かせの曲でした。

ある意味、これこそがミセス。

大森
そうですね。この曲を聴いてくれればアルバムが分かるという感じはあります。だから、リード曲にしてミュージックビデオも撮って。まずこの曲を聴いてくれれば、アルバムへの違和感もないだろうし、ここに詰め込んだ感じがあるので。この曲がどう響くか。未知のものを作った感覚がありますね。

逆に、思い切り壮大な方向に振り切ったのが「They are」でしょう。フルオーケストラをバックにしたゴスペルバラードで。

大森
藤澤ソングですね。僕は見てないんですけど、4人でのリハーサル中に感情移入しすぎて、嗚咽しながらピアノを弾いてたらしい。
藤澤
他の曲では技量的に泣きそうになることはあったんですけど、「They are」に関しては本当に泣きました。元貴が送ってくれたデモを聴いた時から、曲を聴きながらも言葉がすごく入ってきて、毎回泣いていたので。でも、まさしく完成した「They are」は聴いてくれる人にとってそういう曲であってほしいと思ったので。
大森
さっき言ったように演目のひとつと考えると、何をやっても大丈夫なアルバムになるという自負があったので、これぐらい振り切ったものを作ってみようかなと思って作りました。フルオケってバンドの概念じゃないから、そういう意味でも“音楽的”なのかなと。バンドはバンドで「はじまり」みたいなゴリゴリの曲もあるので、こういう曲もあっていいのかなと思いましたね。

その「はじまり」はMONGOL800のキヨサクくんとの共演という。

大森
これは完璧なドキュメントですね。こういう曲がこういうコンセプトのアルバムの中にあるのが面白いと思ってます。MONGOL800は僕が音楽を始めたきっかけで、3ピースですごいシンプルなんだけどめちゃめちゃ伝わるものがあって、小学生ながらにすごい衝撃だったんですよね。自分もそういうことをしたいと思って、卒業式の謝恩会でベース&ヴォーカルのバンドをやって、「あなたに」のコピーと自分のオリジナルを歌った…そこが始まりなので。「はじまり」は「あなたに」へのリスペクトを込めてキーが一緒だったり、BPMも似てたり、自分の中のモンパチさんを思い描いて書いた曲なので。“ぜひ一緒に歌えたら嬉しいと思います”とキヨサクさんに連絡させていただいたら、“この曲は大森くんの声で出来上がっているから俺の入るところはないよ”と言われたんですけど、“いやいや、それは寂しいぞ”と思って猛プッシュして(笑)。結果、念願叶って一緒に歌うことができました。

グッとくるハーモニーですよ。

大森
対極にいる声だからどうなるのかなと思ったんですけど、すごくいい曲って言ってもらえて嬉しかったです。作詞にもちょっと加わっていただいているので、いつもと使うワードが違ったりして、それも面白かったですね。大好きな曲です。

これ、ベースはキヨサクくんではなく?

髙野
僕です。
大森
“キヨカズくん”ね(笑)。
髙野
元貴のルーツもベース&ヴォーカルだし、キヨサクさんもベース&ヴォーカルなので、レコーディング中は緊張しっぱなしでした。
大森
普段は絶対やらないベースソロをモンパチさんへのオマージュとして入れたりしてるので、高野はすごいプレッシャーだったと思う。
髙野
かなり苦戦しましたけど、頑張りました。

一曲一曲に深い思い出が詰まってると。改めてすごいアルバムですよ。

大森
でも、こういうアルバムを作っちゃうと、俺ら、2年後とかにどういうアルバムを作ってるのか分からないところはありますね。1周回って弾き語りとかやってるかも(笑)。

もう何でもありでしょう。

大森
これだけ深堀りしたって、作った僕らが思うぐらいなんで。先が分かんない…でも、わくわくする感じだよね? 本当に大きいものを作ったので、これからいくらでも、どこまでも作れる可能性が、ここでバン!と大きくなりすぎた感じがしていて。だから、これからどうしようかなと思ってます(笑)。

最後にツアーへの抱負を。

藤澤
音楽的なものをやろうというテーマを掲げて、すごく振り幅の広い作品ができたので、ジャケットもきらびやかな、“これからショーが始まるよ、ようこそ!”というものになったし、僕らもキラキラ、わくわくした気持ちを爆発させて素敵なショーにしたいと思ってます。

取材:宮本英夫

アルバム『ENSEMBLE』2018年4月18日発売 EMI Records
    • 【初回限定盤(DVD付)】
    • UPCH-29294 ¥3,780(税込)
    • 【通常盤】
    • UPCH-20483 ¥3,024(税込)

『Mrs. GREEN APPLE ENSEMBLE TOUR』

5/12(土) 東京・パルテノン多摩 大ホール
5/19(土) 香川・サンポートホール高松 大ホール
5/20(日) 広島・広島JMSアステールプラザ 大ホール
5/26(土) 埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール
5/27(日) 福島・郡山市民文化センター 中ホール
6/03(日) 北海道・わくわくホリデーホール(札幌市民ホール)
6/09(土) 宮城・トークネットホール仙台 大ホール(仙台市民会館)
6/15(金) 大阪・オリックス劇場 
6/17(日) 兵庫・神戸国際会館こくさいホール
7/15(日) 福岡・福岡サンパレスホテル&ホール
7/20(金) 静岡・静岡市民会館 中ホール
7/27(金) 愛知・名古屋国際会議場センチュリーホール
8/04(土) 長野・ホクト文化ホール
9/08(土) 千葉・幕張メッセ 国際展示場 
9/09(日) 千葉・幕張メッセ 国際展示場

Mrs. GREEN APPLE プロフィール

ミセス・グリーンアップル:2013年4月結成の5人組バンド。作詞、作曲、編曲の全てをヴォーカル&ギターの大森元貴が手掛けており、15年7月にミニアルバム『Variety』でメジャーデビュー。18年4月に発表した3rdアルバム『ENSEMBLE』はオリコン初登場3位を記録。アルバムを提げてのワンマンツアーはファイナルの幕張メッセ国際展示場2デイズまで全公演即日完売。シングルと同時発売で最終公演の模様を収めたDVD&Blu-ray『ENSEMBLE TOUR 〜ソワレ・ドゥ・ラ・ブリュ〜』をリリースする。Mrs. GREEN APPLE オフィシャルHP

L→R 大森元貴(Vo&Gu)、若井滉斗(Gu)、髙野清宗(Ba)、山中綾華(Dr)、藤澤涼架(Key)
大森元貴(Vo&Gu)
若井滉斗(Gu)
髙野清宗(Ba)
山中綾華(Dr)
藤澤涼架(Key)
L→R 髙野清宗(Ba)、山中綾華(Dr)、大森元貴(Vo&Gu)、若井滉斗(Gu)、藤澤涼架(Key)
アルバム『ENSEMBLE』【初回限定盤(DVD付)】
アルバム『ENSEMBLE』【通常盤】

「PARTY」MV(Short Ver)

「はじまり feat. キヨサク from
MONGOL800」MV(Short Ver)

アルバム『ENSEMBLE』
ダイジェスト映像

OKMusic編集部

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