ジョシュ・オム、『女は二度決断する
』『アメリカン・ヴァルハラ』でスク
リーンを同日席巻

クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのフロントマンであるジョシュ・オムが、4月14日(土)より全国劇場公開される映画『女は二度決断する』に初めて単独で楽曲提供を行なっている。14日(土)には本人出演の映画『アメリカン・ヴァルハラ』も公開され、奇しくも同日上映という形になった。
『女は二度決断する』ドイツの名匠ファティ・アキン監督による最新作で、国際女優ダイアン・クルーガーが、初めて母国ドイツでドイツ語の演技に挑戦した野心作。作品はすでに第75回ゴールデングローブ賞で外国語映画賞受賞、第70回カンヌ国際映画祭では主演のダイアン・クルーガーが主演女優賞を受賞している。


ドイツで実際に起こった連続テロ事件に着想を得て本作は生まれた。突然のテロにより最愛の家族を失った女性、彼女を嘲笑うかのような犯人、思うように進まぬ裁判…。主人公・カティヤの心を覆ってゆく闇と、繊細な感情の揺れ動きの末、やがて彼女はどんな決断を下すのか――。その衝撃のラストは大きく胸を揺さぶり、世界中で議論が巻き起こっている。人間の強さ脆さや、切なさに共感し、心に突き刺さるサスペンス作品となっている。
一方、映画『アメリカン・ヴァルハラ』はジョシュ・オムがイギー・ポップと作り上げた「POST POP DEPRESSION」の軌跡をたどる。「今作が最後の作品かもしれない」とイギー自身が、ジョシュ・オムに声をかけたことから始まったこの企画。ジョシュ・オムは幼い頃イギー・ポップによる『レポマン』のサントラを毎日爆音で聴き、それがきっかけでギターを手にし、自身のロックンロールを奏でることとなった。多大な影響を受けたイギーをプロデュースするのはまさに夢のはなし。ジョシュ・オムは楽曲を作るだけではなく、その制作過程を映像に記録して新たな作品を作り出した。
その才能に映画『女は二度決断する』の制作陣もあずかっている。今回ジョシュ・オムに音楽を依頼した経緯は、『女は二度決断する』の脚本を書きながらクイーンズ・オブ・ストーン・エイジの楽曲をきいていた監督が、それらを使用依頼しようと考えたところから始まったという。「使用依頼をするのであれば、楽曲提供をお願いしてみてはどうか」というプロデューサーの意見の元、本作をジョシュ・オムに見せたところ、ふたつ返事で快諾したそうだ。そこから主人公カティヤの心に寄り添う、どこか物悲しくも力強い楽曲群が完成した。
そして『女は二度決断する』のエンドロールに流れるリッキ・リーの「I know place」。主人公・カティヤの心情と驚くほど当てはまり、心打たれる観客も多いが、この楽曲が選んだのはジョシュ・オムだという。「当初、エンドロールのアイディアが全然思い浮かばなかったんだ。そこでジョシュに相談をした。すると、リッキのこの曲を勧めてくれたんだ。そしたらあまりにもぴったりで。その時に、ジョシュが『女は二度決断する』を真から理解してくれていることがわかったんだ。」とファティ・アキン監督は語る。また本作の英題「In The Fade」はクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジの曲にあるのだ。監督は「音の響きが気に入って決めたんだ。なぜこのタイトルになったかの本当の意味は知らないんだけど笑」と語る。そこには深い絆で結ばれた信頼関係と、運命的な縁が垣間見える。
そんな映画『女は二度決断する』のサウンドトラックは、日本では輸入盤が取り扱いされている。
運命的に出会った二人によって作り出された本作。幸運にも劇場のサウンドで4月14日(土)から堪能することができる。ぜひ二作合わせてご注目いただきたい。
■輸入盤CD情報


In the Fade (Original Motion Picture Soundtrack)¥2,581(税込)

In The Fade ¥2,052(税込)

映画『女は二度決断する』

2018年4月14日(土)より、 ヒューマントラストシネマ有楽町 新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国ロードショー

【STORY】ドイツ、ハンブルク。カティヤはトルコからの移民であるヌーリと結婚し、幸せな家庭を築いていた。ある日、白昼に爆弾が爆発し、ヌーリと愛息ロッコが犠牲になる。トルコ人同士の抗争を警察は疑うが、人種差別主義者のドイツ人によるテロであることが判明する。しかし、裁判は思うように進まない。突然愛する家族を奪われたカティヤ。憎悪と絶望の中、カティヤの魂はどこへ向かうのか――。
監督:ファティ・アキン

出演:ダイアン・クルーガー、デニス・モシット、ヨハネス・クリシュ、ヌーマン・アチャル、ウルリッヒ・トゥクール

2017/ドイツ/106分

提供:ビターズ・エンド、WOWOW、朝日新聞社

配給:ビターズ・エンド

(c)2017 bombero international GmbH & Co. KG, Macassar Productions, Pathé Production,corazón international GmbH & Co. KG,Warner Bros. Entertainment GmbH
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