竹中直人&生瀬勝久が三たびタッグ『
火星の二人』本番直前会見! 生瀬「
竹中さんに憧れてこの世界に入った」

竹中直人と生瀬勝久がタッグを組む話題の演劇シリーズ“竹生企画”。第3弾となる『火星の二人』が4月10日(火)から東京・シアタークリエで開幕した。公開を直前に控え、囲み取材とフォトコールが行われ、竹中、生瀬、上白石萌音が意気込みを語った。
本作は、『ヴィラ・グランデ青山〜返り討ちの日曜日〜』『ブロッケンの妖怪』に続く竹生企画の3作目。ジェットコースターの落下事故から奇跡的に生き延びた大学教授の朝尾(竹中)は事故の後、廃人のようになっていた。そして彼の大学生の息子・正哉(池岡亮介)も人が変わったようになり、その恋人・さやか(上白石)は悩んでいた。そこに、同じ事故から生還した男・志波(生瀬)が訪ねてくる。さらには、事故で命を落とした朝尾の教え子の親戚を名乗る男・楠見(前野朋哉)まで現れ、自体は思わぬ様相を呈していく。
竹中直人
囲み取材で、竹中は「初日は緊張しちゃって嫌です。胃が痛いし、お腹痛いし、ああ苦しい」と冗談めかして挨拶。続いて、生瀬も「やっぱり初日は緊張します。とにかく初日を乗り切れば、そのままの勢いでできると思うので、集中してやるつもりです」と話すと、それを聞いた上白石は「昨日の夜も寝れなくて……朝からずっとドキドキしてるんですが、お二人も緊張されているというので安心しました。頑張ります」と安堵の表情を浮かべた。
生瀬勝久
第3作目となる竹生企画について聞かれると、竹中は「続けてこられたことがすごいなという思いが強いですね。3回で終わらせたくない、次もできたらという思いが自分の中にあります」と明言。生瀬は「竹中さんに憧れてこの世界に入ってきたので、今でもちょっと照れ臭い。憧れの人なので、(恥ずかしくて)普段は口も聞けないんですが、舞台上では楽しく過ごせていて、至福の時間です」と感慨深げに語った。
上白石萌音
今回、初めて竹生企画の作品に参加する上白石は、オファーを受けた心境を「舞い上がるような気持ちでした」と明かし「前作(『ブロッケンの妖怪』)を劇場に観に行っていて、次の作品も観にきたいと思っていたので、まさかお声かけいただけるなんて。竹中さんとは私の初主演映画でご一緒させていただいて、また共演させていただきたいと思っていたのですが、これほど早く叶うと思っていなかったので、嬉しかったです」と出演を喜んだ。
「新たな倉持裕の世界を感じた。全部が見どころ」と本作へ強い自信をのぞかせた竹中は、改めて「ものすごくおもしろい舞台になっていますので、ぜひ劇場にいらしてください」とアピール。生瀬は「難しい芝居じゃないです。サスペンスのあるコメディです。また新しい倉持ワールドができていると思います」とファンへメッセージを贈った。
竹中直人、生瀬勝久
『火星の二人』
この日、行われたフォトコールでは、朝尾、妻・素美(高橋ひとみ)、正哉、さやかが集う朝尾の家に、志波が訪れ、朝尾に事故の話を事細かに聞いていくシーンが公開された。竹中と生瀬の果てしない口論、そしてそれに口を挟んでいく高橋、上白石、池岡が繰り広げる会話劇が展開し、セリフの端々にそれぞれが抱えている不安や悩みが透けて見える。綿密なストーリー展開で知られる、倉持ならではのセリフの応酬だ。
『火星の二人』
続いて、朝尾の自宅の庭で、キャンプする正哉とさやかの元に、楠見が現れるシーンも公開され、正哉とさやかの関係性や楠見の怪しさを垣間見ることができた。果たして個性派俳優が激突する本作が、どのような着地点を見せるのか。ぜひ、劇場で確認してもらいたい。
生瀬勝久、上白石萌音、竹中直人
取材・文・撮影=嶋田真己

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