ギャング・ギャング・ダンス、7年の
沈黙を経て復活

アニマル・コレクティヴやLCDサウンドシステム、バトルズなど、その後ヘッドライナー級アクトへと成長する才能を生み出していった2000年初頭のニューヨークにおいて、音楽とアートの境界線を破壊し、一際異彩を放ったギャング・ギャング・ダンスが7年の沈黙を破り再始動した。
最新アルバム『Kazuashita』を6月22日に世界同時リリースする旨を発表し、新曲「Lotus」を公開している。さらに秋には2009年の<フジロック>以来となる来日公演も計画されており、詳細は後日あきらかになる。
リジー・ボウガツォス、ブライアン・デグロウ、ジョシュ・ダイアモンドを中心に2000年代前半に結成されたギャング・ギャング・ダンスは、初期作品が当時ニューヨークで勢いのあった実験的音楽シーンの中で高く評価され、2008年8月8日にはボアダムスによる<88 Boadrum>で指揮を任され、その直後にリリースされた『Saint Dymphna』で一躍カルト・バンドの域を超え、盟友アニマル・コレクティヴと共にシーンの中心的存在となった。その後“4AD”との契約を経て『Eye Contact』をリリース。自身の作品をリリースした以外にも、若くしてこの世を去ったグラフィティ・アーティスト、ダッシュ・スノーやネイト・ローマン、ティンチー・ストライダー、ボアダムズなどとのコラボレートも知られる。
ポスト・ロックからエレクトロニカ、インダストリアル、シューゲイズ、サイケ、エクスペリメンタルなど、ありとあらゆるリズムとスタイルを1つに纏め上げ、そこにリジー・ボウガツォスのシャーマニックなヴォーカルが加わることで、鮮かでトライバルな異世界へと誘う唯一無二の音楽で多くに影響を与えてきた彼ら。その最新作『Kazuashita』は、デグロウによってプロデュースされ、ニューヨークのスタジオやアートスペースでレコーディングセッションを何度か行ったのち、Boadrumで出会ったドラマーのライアン・ソーヤー、アリエル・ピンクとのコラボでも知られ、本作ではプロダクションの一部とミキシングを担当したホルヘ・エルブレヒトと共に作品を完成させた。アルバムのジャケット・アートには、アメリカの若手アートフォトグラファー、デヴィッド・ベンジャミン・シェリーの作品が起用されている。

▲アルバム『Kazuashita』
国内盤CDには、ボーナストラック「Siamese Locust」を追加収録し、解説と歌詞対訳が封入される。輸入盤LPの初回限定プレス盤はカラー・ヴァイナル(レッド)仕様となる。またiTunes Storeでアルバムを予約すると、公開された「Lotus」がいち早くダウンロードできるようだ。

■アルバム『Kazuashita』

label: 4AD / Beat Records

2018.06.22 FRI ON SALE
【Tracklisting】

01. ( infirma terrae )

02. J-TREE

03. Lotus

04. ( birth canal )

05. Kazuashita

06. Young Boy (Marika in Amerika)

07. Snake Dub

08. Too Much, Too Soon

09. ( novae terrae )

10. Salve On The Sorrow

11. Siamese Locust (Bonus Track for Japan)

アーティスト

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