【インタビュー】FTISLAND「バンドと
ファンの“絆”を守り抜いていく」
10周年を経て芽生えた決意を感じるア
ルバム！

FTISLANDの本質は、ライヴにある。毎年新しいアルバムを出して、アリーナクラスのツアーをできるアーティストは、そう多くはない。日本メジャーデビュー8周年、8枚目のアルバム『PLANET BONDS』をリリースし、今年もアリーナツアーを行う彼ら。ボーカルのホンギは、ライヴでファンに本音をぶつけるが、昨年のライヴで言った「友情の中には愛が入っている。僕ら5人の友情も、5人とみなさんの友情も」という言葉から“絆＝BONDS”というテーマが生まれたという。アルバムを聴いて、ライヴに行って、「ビール1杯飲んで、シャワー浴びて、いい夢見ながら寝よう！」を実践しよう!!

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■MVやジャケットにホンギの愛犬・モングリが登場！出演のきっかけとは？

――まずは、アルバムタイトル『PLANET BONDS』について伺いたいと思います。これは造語になると思うのですが、どういう意味があるのでしょうか。
ホンギ　“BONDS＝絆”という意味ですよね。去年、僕たちはデビュー10周年という区切りの年だったし、それぞれが悩んでいることもあったりして、メンバー全員で話し合うことが多かったんです。まぁ、普段からよく話はしているんだけど、結構シリアスな話をしていたというか。去年のツアー『Here is Paradise』のMCで僕が、「友情の中には愛が入っている。僕ら5人の友情も、5人とみなさんの友情も」って言ったんだけど、FTISLANDの“バンドの結束”だったり、“Primadonna（ファンの名称）とのつながり”だったり、家族や友人への“愛情”や“友情”も“絆”って言えるでしょ？なんかそういう“絆”がずっと気になっていたんです。そこに“PLANET”を付けた理由は、リード曲「Hold the moon」が“月”だから（笑）。宇宙のことを考えると、絆って連なる“惑星＝PLANET”みたいだなぁ、と思ったからです。

――リード曲「Hold the moon」は、だいぶ早い時期に出来上がっていましたよね。
ホンギ　そう、この曲がアルバムの中で最初に出来たんです。だからさっき言った“惑星＝PLANET”っていうのもそうだけど、この曲からアルバムのイメージが固まっていったというのはありますね。僕が書いた曲なんだけど、“大切なものや人”を“Moon＝月”に例えていて、それらを“守り抜いていくんだ！”という気持ちを込めています。

――2月にファンクラブのミニライヴでアルバムのリリースの発表をしましたが、それだけに留まらず、「Hold the moon」をライヴで先行公開しました。ファンのみなさんも驚いていたようですが、反応はいかがでしたか？
ジョンフン　僕はキーボードを弾いているから、客席を見る余裕がなかった（笑）。だから、みなさんの反応は、アリーナライヴでしっかり見たいと思います。
ミンファン　初めて演奏する曲って、緊張するからね（笑）。でも、驚いている感じはわかりました。

――「Hold the moon」のMUSIC VIDEOのコンセプトを教えてください。
ホンギ　大切な“月”への到達を夢見るって感じかな。FTISLANDにとって大事なものって、音楽なんだってわかってもらえるんじゃないかな？ちなみに、このMVやジャケット写真に登場している犬は、僕の愛犬・モングリです（笑）。

――なぜ、モングリが出演することになったのですか？
ホンギ　監督さんのアイディアです。「犬がいるといいな」って言うから、「僕の犬を連れて行きます」って（笑）。この子は、家じゃなくて、友だちと共同で借りている作曲室にいる犬で、AOAのソリョンちゃんが飼っているドンチの子どもなんです。僕が犬好きなのを知っているソリョンちゃんが、「作曲室のオープンのお祝いに」って譲ってくれたんです。かわいいでしょ？

――ぶちゃかわですね（笑）。ホンギさんはお家でも犬や猫をたくさん飼っていますが、ほかのメンバーは？寮を出てひとり暮らしをしている方も多いですけれど。
ジョンフン　自分の家にはいないけど、実家に猫がいます。
ホンギ　ロシアンブルーなんですよ。高そうな猫（笑）。
ジェジン　僕はペットは飼っていないけど、家にはお姉ちゃんがいるので、寂しくないですよ（笑）。
ミンファン　僕はロットという名前のマルチーズを飼っています。14歳のおばあさんだけど、すごくかわいくて、赤ちゃんみたい。とても、おばあさんには見えません。
スンヒョン　僕は以前のランキング記事でも紹介したこともあるけど、実家で犬を飼っていました。でも、去年の冬に亡くなってしまって……。まだ新しいペットを飼う気持ちになれないんです。

■ファンからのリクエストで全員合唱！「FLOWER ROAD」の聴きどころ

――本作も、メンバーが全曲の作詞・作曲に携わっていますので、それぞれの自作曲について伺いたいと思います。「Skyway」は、ミンファンさんの曲ですね。
ミンファン　はい。韓国アルバム『OVER 10 YEARS』の「Still With You」という曲をファンのみなさんがすごく気に入ってくださったみたいで、同じようなタイプの曲を日本語で挑戦してみました。
スンヒョン　すごく真っ直ぐな感じがする曲ですよね。すべてが、ミンファンらしい！僕の曲は今回のアルバムには採用にならなかったのですが、今、ホンギさんがアレンジしてくれている曲があるんです。カッコ良く仕上がったその曲が、次の作品に入ったらいいなぁ。

――ジェジンさんは、「Dancing on」と「GAME」の2曲を提供していますが、両曲ともハードで、アルバムの良いアクセントになっていますよね。
ジェジン　バンドらしい曲があるといいなと思って（笑）。アルバムリリース後にツアーもあるので、情熱をぶつけて演奏できる曲が欲しかったんです。
ミンファン　うん、ジェジンの曲は、ライヴでやるのが楽しみ！でも、この2曲、難しいんですよ（笑）。

――ジョンフンさんが作った「FLOWER ROAD」は、メンバー全員で歌っているんですね。
ジョンフン　そうです。ファンのみなさんから「全員で歌う曲が聴きたい」っていうリクエストがあったので（笑）。やっぱりライヴでは、メンバー全員が歌う曲があるほうがいいでしょ？

――4月26日の大阪城ホールから『FTISLAND Arena Tour 2018 -PLANET BONDS-』もスタートします。ホンギさんが、ライヴで歌うのが楽しみな曲は何ですか？
ホンギ　一番楽しみなのは、「Golden」ですね。僕が一番気に入っている曲なんです。みんなに元気になって欲しくて書いた曲だから、この曲を聴いて、元気になってほしい。リード曲の「Hold the moon」はすでに披露したけど、大きな会場でやるのが楽しみだな～。アルバムリリース後だから、今回の新曲はだいたいやると思います（笑）。

――去年は「音楽を聴きに来て！」って言っていましたが、今年は、何という言葉がふさわしいでしょう。
ホンギ　「『PLANET BONDS』をしっかり聴いてきて！」かな。さっきも言った通り、今回はアルバムの流れが基調になりそうだから。僕らの一番の楽しみはライヴなんだけど、きっと来てくださるみなさんの楽しみの方が、僕らの楽しみより大きいよね（笑）。

――そういえばライヴの最後に、ホンギさんがいつも「ビール1杯飲んで、シャワー浴びて、いい夢見ながら寝よう！」って言っているじゃないですか。あれって、言い始めたきっかけって何なんですか？
ホンギ　最近、自分がそうしているから。仕事が終わって、シャワーを浴びてビールを飲むと、めっちゃくちゃ気持ちがいいじゃないですか。そしてそのままベッドに行くと、もっと気持ちいい！ライヴに来てくれたみんなにも、その気持ちを味わってほしくて。いいライヴになるのは間違いないので、みんなも気持ち良く1日を終えたいなら、僕らのライヴに来てください！

文／坂本ゆかり