【メンバーインタビュー】22/7、2nd
SG「シャンプーの匂いがした」に詰め
込まれた成長と、これから

▲写真左から:海乃るり、宮瀬玲奈、西條和、花川芽衣、天城サリー
デジタル声優アイドル「22/7(ナナブンノニジュウニ)」が、桜の季節である4月11日(水)に2ndシングル「シャンプーの匂いがした」をリリースする。声優とアイドルという2つの夢を同時に追いかける彼女たちが、2ndシングルを語る中で徐々にそれぞれのキャラ像をのぞかせてくれる様子はこの先に何があるのかとこちらも想像力を働かせずにいられない。
今回のメンバーインタビューでは、前回もBARKSの取材に応じてくれた海乃るり、宮瀬玲奈、花川芽衣らに加え、新たに天城サリー、西條和も加わっての5人でのトークとなった。
◆22/7 画像
■お礼の気持ちと共に私はこうやりたいって気持ちもちゃんと伝えないといけないと思うようになりました。(天城)
──22/7のメンバーとして活動を始めて一年が過ぎました。朗読劇、ライブ、レギュラーラジオなど、ここまで色々な経験を積んできたと思うのですが、結成当初と比べて自分の中での成長や変化みたいなものはありますか?


▲天城サリー

天城サリー(以下、天城):自分でも変わったと思うのは、大人の方達と話が出来るようになったので、少し社交的になれたのかなって。キャッチコピーに『根暗で明るいオタク』って書いていたんですけど、それは学校の友達や先生に言われたことをそのまま使っていて、SHOWROOMの配信を見たお母さんの友達が、「サリーちゃんてあんな声をしていたんだね」ってお母さんに言ったりするぐらい、私は大人と話をするのが苦手だったんですよ。でも取材やイベントを経験する中で、自分は大人に助けられて支えられているんだなと感じて、お礼の気持ちと共に私はこうやりたいって気持ちもちゃんと伝えないといけないと思うようになりました。
──天城さんはアメリカ生まれの人だから、てっきり社交性のある人だと思っていたんですけど。
天城:周りが社交的過ぎたからそれに圧倒されて静かになっちゃったっていう、逆のパターンなんです(笑)。


▲宮瀬玲奈

宮瀬玲奈(以下、宮瀬):私は肉体的にも精神的にもグループに入る前とは変わったなと思っています。精神的にはこれまで自分の心と対話することをやらずに過ごしてきた人生だったんですけど、レッスンを通して自分と向き合う時間が出来たので夢について考えたり、今私がどう思っているかというのをちゃんと意識して毎日を過ごすようになりました。肉体的には最初の頃ダンスレッスンで毎日全身筋肉痛になるぐらいだったのが、今は一日中踊っていてもそうならなくなったので、ちょっとは成長出来ているんじゃないかなって。そういう風に22/7のメンバーになってからは自分が育ってきていると思うので、これからも成長していきたいです。


▲花川芽衣

花川芽衣(以下、花川):オーディションの前や22/7になった最初の頃の私は、他人の目を気にして人がどう思っているかを優先していたので、自分が何をしたいとか何を考えているかがわかっていなかったんです。活動を始めてからは初めてのことばかりで辛いことも沢山あったけど、そのおかげで自分と向き合うようになって、段々とですけど自分がどんな人なのかっていうのがわかってきたから、そこは変わったところかなって思います。


▲西條和

西條和(以下、西條):学校とかだとみんなと一緒っていうのが求められると思うんですけど、私は同級生とテンションや気が合わなかったり、みんなが「わぁー!」って盛り上がっていても「別に私はそんなに楽しくないしな」って思うことが良くあって、ずっと生き辛さを感じていたんです。だからこのグループでは無理に合わすのをやめようと思って、それが受け入れてもらえるのかが最初は凄く心配だったんですよ。でもメンバーもスタッフさん達も今のこの私を受け止めて下さっているので、グループに入る前よりも素の自分でいられるようになりました。


▲海乃るり

海乃るり(以下、海乃):私は初期の頃インタビューさんとかラジオさんとかに出させて頂く時に、自分の意見をそのまま言うことしか出来なかったんですけど、今はファンの方や先方の方がどういうことを求めていらっしゃるのかをちゃんと考えて話せるようになったんじゃないかなと思います。
──以前取材をさせて頂いた時にネガティブなところが少しあると話していましたが、そこは克服しました?
海乃:レッスンの時とかにそういうのをやめなさいって凄く言って頂いて、前よりは大丈夫になりました(笑)。
──それぞれ今話してくれたような成長をした中で、約半年ぶりとなる2ndシングルがリリースされます。表題曲の「シャンプーの匂いがした」はドラマチックな曲に先輩への淡い恋心が詰まったナンバーですが、各自の思う聴きどころやお気に入りの部分を教えて下さい。
天城:曲は凄く元気なんですけど、歌詞は少し寂しげで淡い恋心を歌っているんです。1stシングルは前向きな歌詞だったのにメロディが寂しげで今回はその逆だから、そういうギャップも是非聴いて頂きたいです。
宮瀬:最初聴いた時は凄く可愛らしい曲だなと思って、初めての曲調だったからワクワクしました。西條和ちゃんが演じる滝川みうちゃんと、私が演じさせて頂いている立川絢香ちゃんが主人公の曲なんですけど、歌いだしが私なんですよ。2ndの表題曲が自分の歌から始まるのでちゃんと気持ちを作って頑張らないといけないなと思ったし、2018年更に一歩22/7が踏み出すための大事な曲になると感じたから、この曲を機に今年もどんどん飛躍していきたいなと思っています。


──MVを見させて頂いて、22/7が演じる各キャラクターの性格や関係性が前作よりも出ているなと思いました。
宮瀬:歌詞がドラマチックだし、その中で変わっていく気持ちもあったりするから、MVを見たり曲を聴いた方には色んなことを感じて頂きたいんです。様々な解釈が出来ると思うので、何十通りも楽しめる曲だと思います。
花川:私は春らしさが感じて頂ける曲だなと思いました。個人的に好きなポイントは、サビの「他人(ひと)に言えないくらい好きだった」というところと、「他人(ひと)に知られたくない恋だった」という歌詞のところです。私も気持ちを内に秘めてしまうタイプだから自分と似ているなと思って、この曲は歌う時に気持ちがとても入れやすかったです。
西條:一見すると切ない歌詞なんですけど、人に言えなくて本当に苦しいというよりも、そういう状況や自分に好きって気持ちがあるということを大事にしているような曲だなと私は思いました。タイトルの「シャンプーの匂いがした」という言葉が歌詞の中にもあって、先輩の凛々しさとかやさしさとか全部が詰まっている言葉だなと感じたので、そこが凄く好きです。
海乃:私を除いてメンバーはみんな声が可愛いんですよ。それが凄くいかされた曲だなと私は聴いて思いました。どういう気持ちの曲なのか考えてからレコーディングに挑んだから、曲中でちょっとした歌い方の違いとかもつけられていると思うので、そういうところも感じながら聴いてほしいですね。
──海乃さんの声も可愛いですよ。
海乃:いやーすみません、なんかそれを言わせたみたいになってしまいましたよね。(全員爆笑)。でも私は自分の声があまり好きじゃないんですよ。
◆インタビュー(2)へ
■丁度この歌詞を見る2週間ぐらい前に、人間の記憶について考えていた日があったんですよ。(西條)
──今回は「シャンプーの匂いがした」以外に4曲の新曲がCDのタイプ別に収録されています。この中からそれぞれにお気に入りの1曲を選んで頂いて感想を聞きたいのですが、先ずは既に話したそうにそわそわしている天城さんからお願いします。
天城:はい(笑)。私は「やさしい記憶」のメッセージ性があるところが大好きなんです。「未来はいつだって上書きのためにある」って歌詞があるんですけど、それは過去の自分が今の自分を作り上げたので、どれだけ過去を嫌っていても今の自分はそこがあってこそだよっていうメッセージだと思うし、辛いことや誇れない過去があったとしても未来の自分がいい人生を歩んで変えてあげればいいじゃないかみたいな意味でもあると思うので、本当に前向きな曲だなと感じていてお気に入りなんです。
宮瀬:1曲って凄く難しいですよね。話したいことがあるのは私も「やさしい記憶」なんですけど、サリーたんが今話してくれたので(笑)、違う曲だと「叫ぶしかない青春」ですね。この曲は最初聴いた時にちょっと昭和チックで懐かしいような感じがしたから先ずそこに惹かれて、それで歌詞を見たら「羽交い締めされ」とか中々普通の歌詞には使われないような力強い言葉がドンとあったので、曲と詞のギャップが心にきて面白いなと思ったんです。ソロパートがあるから自分が歌うところだけじゃなく、全体のストーリーや主人公の気持ちを凄く考えたんですけど、例えば主人公に許嫁がいたとか交通事故にあってしまってとか、私の中で色んなストーリーが浮かんだので、そういう風に色んな解釈をして頂けたら嬉しいですね。力強い歌詞の中に人間の弱さが入っていたりするちょっと闇があるようなところにも魅かれていて、個人的に大好きな曲です。
──この曲に限らず曲をもらうと歌詞の中から自らのストーリーを考える人ですか?
宮瀬:凄く考えちゃうタイプです。それでこれっていう気持ちを一つ決めるんですよ。歌う時って気持ちや思っていることで歌声が変わるから、曲の解釈は毎回深くしています。
──なるほど。では続いて花川さんお願いします。
花川:2人が2曲並べてくれたので、私は「人格崩壊」について話したいと思います。
──すみません、気を使って頂いて(全員笑)。
花川:この曲はずっと信じていた人に裏切られてしまったことで表面では冷静を装っているけど、内面は憎悪だとか愛だとか主人公の気持ちが色々と蠢いていて、そういう風に内と外で壁が出来たことによって自分が何なのかもわからなくなった愛に振り回されてしまった人の話なのかなと思ったんです。私はこんな経験をしたことがないから共感とかはもちろんないんですけど、パフォーマンスをする時は今までの人生で感じたことのない感情を表現するので凄く楽しいんですよ。体験したことではないけど、こういう気持ちなんだろうなっていう思いみたいなものが自分の中にズッシリとした感じであって、表現をするっていうのはやっぱり楽しいことなんだって思わせてくれた曲ですね。
──今日の時点ではまだパフォーマンスは披露されていませんが、メッセージ性のある強い曲なので、ダンスが大変なのでは?と想像したのですが。
花川:はい、激しいです(笑)。早く披露したいですね。
──では西條さんお願いします。別に他の方と曲が重なってもいいですよ。
西條:では「やさしい記憶」にします。丁度この歌詞を見る2週間ぐらい前に、人間の記憶について考えていた日があったんですよ。人って一瞬一瞬で色んなことを思っていて、でもそれを一つ一つどこかに置いておけないし、ついさっき思っていたことも次の瞬間には違うことを思って忘れてしまうなって考えていたら、人間の記憶ってむなしいな、忘れるのって怖いなと思って、そんなことを考えていたらこの曲の歌詞が届いたんです。「大事なことは ある日 振り向けば ほんの一瞬だけ 思い出すものさ」っていう歌詞が最後の方にあるんですけど、それを見た時に忘れることをそこまで怖がらなくてもいいのかなって思えたので、私にとっては凄く大事な曲なんです。
──自分の考えていた答えがこの歌詞にあったみたいな?
西條:そうなんです。だからビックリしました。
──では最後は海乃さんお願いします。
海乃:はい。「循環バス」です(全員笑)。
──本当にみなさん気が使えるいい人達で、ありがとうございます(笑)。
海乃:いや、いや、本当にこの曲の話しをしたかったので(笑)。「循環バス」はザ・カワイイ曲ですね。「シャンプーの匂いがした」もカワイイ曲ですけど8人曲だから、これは11人で初めて歌うカワイイ曲なんですよ。ダンスの中にハートを手で描く振りがあって、それがメンバー個人の思うハートの大きさにゆだねられているので、この子はこれぐらいの大きさだからシャイな子なのかな?とか、そういうのも見て感じて頂けるから面白いし、そこが私は好きなんです。甘酸っぱい歌詞が春にぴったりですし、この曲を聴いて背中を押されて気になっている人に話しかけてみようかなっていう方がいて下さったら凄く嬉しいですね。
──では最後にこの先の話をして終わりたいのですが、遠いところにある夢とかではなく、活動2年目の今年これだけは是非叶えておきたいと思っていることや、年末までにはこうなりたいという願望があれば聞かせて下さい。
天城:デビューしてからアイドルとしてステージに立たせて頂くことは増えているんですけど、声優アイドルなので声優としてもっと仕事がしたいです!
宮瀬:今年中にやりたいことが沢山あって悩むんですけど、2ndシングルを出して曲も増えたから、テレビで曲を披露してみたいです。沢山の方に曲を聴いて頂きたいという思いがあるので、私達のことを知らない多くの方達に知って頂くためにメディアに出て行きたいんですよ。なので11人でバラエティがやってみたいという思いも強くあります。テレビはご家庭でパッとつけて見て頂けるし沢山の方達に知ってもらえるから、その2つが私の夢です。
花川:私はですね……今年中だと、11人のキャラクターが出来ることです。
──まだ結成時からの8人キャラクターのままですもんね。
花川:そう、3人のキャラがまだいないんですよ。だから今年中には絶対全員のキャラクターが出来た方がいいと私は思っていて、そこから11人でアニメをやりたいんです。それは自分の力だけではどうにもならないことなんですけど、とにかく願うだけ願いたいなと思っています。あとはおちゃらけた夢としてはウサギが好きなので、一番でっかいフレミッシュジャイアントっていうウサギと戯れたいです(笑)。
──それ絶対にウサギカフェみたいなところにはいないですよね。
花川:でも東京に会えるところがあるらしいんですよ。だから今年中に絶対行きたいです。
西條:私はみんなとテイストが違って凄く個人的な目標なんですけど、ちゃんと笑えるようになりたい。
──でも今ニコニコ笑っていますよ。
西條:いや、なんか直ぐにヘラヘラしちゃうんですよ(笑)。人と接する時に無意識で笑っているんですけど、それは笑いたくて笑っているわけではないので、心の底からちゃんと笑いたいんです。
海乃:私も自分の力だけでは出来ないことなんですけど、アニメやドラマCDなどで自分達のキャラクターをもっと動かせたらいいなって思っています。MVやライブにキャラクターが登場するのはもちろん嬉しいんですけど、それだけでは伝えきれないし、ファンの方でもキャラの名前とメンバーの名前が一致しないっていう方もまだまだいらっしゃるので、今年はキャラクターの魅力をもっと知って頂く機会が増える1年になればいいなと思っているんです。個人では去年の目標が日本語を上達させることだったんですけど、今年は敬語をもうちょっと上達させたいなと思っています。取りあえずは『させて頂きます』と『さん』を付けておけばいいって思っているふしが今あるから、今年は『いたします』とかを積極的に使っていきたいなと思っているんですよ(全員笑)。
──インタビュー中も『さん』付けが多いなと思っていました(笑)。
宮瀬:だから結果敬語が自分に掛かっているとかっていうのがるーりーは凄く多くて(笑)。それがツボで私達は笑っちゃうんです。
──それは海乃さんのキャラクターとして凄く可愛いから、そのままの方が良いと思いますけどね。
海乃:ありがとうございます。でもファンの方の前ではキャラで許されると思うんですけど、こういう取材ではちゃんとした方がいいと思うんですよ。だから今年は改善していきたいんです。
取材・文◎山村哲也

▲「シャンプーの匂いがした」初回仕様限定盤Type-A

▲「シャンプーの匂いがした」初回仕様限定盤Type-B

▲「シャンプーの匂いがした」通常盤
2nd Single「シャンプーの匂いがした」


2018年4月11日(水)発売
■初回仕様限定盤Type-A(SRCL9713~4)

CD+DVD+トレカ(Type-Aアーティストトレカ11種のうちランダムで1枚封入) ¥1,667(税抜)

〈CD〉

1、シャンプーの匂いがした

2、人格崩壊

3、やさしい記憶

4、シャンプーの匂いがした –off vocal ver.-

5、人格崩壊 –off vocal ver.-

6、やさしい記憶–off vocal ver.-

〈DVD〉

「シャンプーの匂いがした」music video

★初回仕様限定盤Type-A封入特典★

「イベント参加券 or スペシャルプレゼント応募券」1枚封入

※イベントorスペシャルプレゼントの応募方法などは後日オフィシャルサイトにて発表させて頂きます。
■初回仕様限定盤Type-B(SRCL9715~6)

CD+DVD+トレカ(Type-Bアーティストトレカ11種のうちランダムで1枚封入) ¥1,667(税抜)

〈CD〉

1、 シャンプーの匂いがした

2、 人格崩壊

3、 叫ぶしかない青春

4、 シャンプーの匂いがした –off vocal ver.-

5、 人格崩壊 –off vocal ver.-

6、 叫ぶしかない青春 –off vocal ver.-

〈DVD〉

1、 Documentary of 22/7
★初回仕様限定盤Type-B封入特典★

「イベント参加券 or スペシャルプレゼント応募券」1枚封入

※イベントorスペシャルプレゼントの応募方法などは後日オフィシャルサイトにて発表させて頂きます。
■通常盤(SRCL9717)

CD ¥1,111(税抜)

1、 シャンプーの匂いがした

2、 人格崩壊

3、 循環バス

4、 シャンプーの匂いがした –off vocal ver.-

5、 人格崩壊 –off vocal ver.-

6、 循環バス –off vocal ver.-

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BARKSは2001年から15年以上にわたり旬の音楽情報を届けてきた日本最大級の音楽情報サイトです。

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