【ユナイト】結成7周年記念ライヴレ
ポ!

2011年の始動以来、“終わらないバンド”という命題を掲げて活動してきたユナイトが、3月29日(木)東京・Zepp DiverCity(TOKYO)にて結成7周年記念ライヴを行った。
この日はまず、前説からスタート。
場内が温まったところで本編へ移行するや否や、客席からはものすごい歓声が沸き起こった。
それもそのはず、ステージ上に現われたメンバーは、新曲「-ハロミュジック-」のアーティスト写真と同じポーズでそこに立っていたのだから。
カラフルでありながらスタイリッシュな衣装と相まって、結成7周年の貫禄を感じさせる。
そのまま各々が定位置へと動いた後、本日1曲目となる「-ハロミュジック-」を演奏していく。
いきなりの新曲始まりということにも驚かされたが、楽器隊の演奏力の向上には目を見張るものがあった。
ジャズベースを基本に置いた上でのダンサブルなリズムにU’s(ユナイトのファンの呼称)は自然と体を揺らしていく。
さらには、ダンサーを加えるという演出も曲の世界観をより豊かなものにしていた。
「HELLO! Zepp DiverCity。一緒に8年目の一歩を繰り出そう。会いたかったよ、準備出来てるよね!」
結(Vo)の第一声に場内の熱気が高まるのがわかる。
そんな中で披露された「universe」はどこまでも力強い演奏が印象的だった。
フロント陣が一斉に前に出て華やかな様子を見せた「イオ」では「後ろまでちゃんと見えているからね!」と優しさを覗かせる一面も。
「今日3月29日はユナイト7才の誕生日です。7年間僕らが活動出来たのは、たくさんの人たちの支えがあったからだと思っています。皆さん、いつも本当に僕らを支えてくれてありがとうございます!」
そうして感謝の気持ちを述べた後には、今日のライヴタイトルについて話を進めていく。
「今日のタイトル、HELLOっていうのね。随所でHELLOって言っていこうと思うから、僕がHELLOって言ったら、みんなもHELLOってしっかり返して下さい、いいですか! Zepp、HELLO!」
それに対して大きな声でHELLOと返していくU’s。
「いい感じだね。それじゃあ、両手をあげて。あげたまま手拍子下さい!」
そこから「BadRequest」や「Love_Duck_Core_Nothing」を演奏していくと、U’sも先程より笑顔を全開にして楽しそうな表情を何度も浮かべていったのだった。
「Love_Duck_Core_Nothing」の演奏が終わり、一呼吸付いたところでスポットライトが結に当たる。
ゆったりと始まった「マーブル」は、しっかりとした意志の下で展開されていっただけに、以前と比べても格段に聴き応えがアップした。
この後には、僕らの音楽に浸ってもらいたいという趣向から、座席に座って曲を楽しむというスタイルへと移行。
「THEATER -LA-」では、ステージの高い位置に組まれた踊り場で男女のダンサーが曲の雰囲気にあわせて踊ることによって、曲が描き出す風景を耳だけでなく、目でも楽しむことができた。
もちろん、主役はユナイトの5人であることに間違いないのだが、椎名未緒(Gt)が綴ってきた曲たちはどれも素晴らしい物語性を持っている。
それだけに、このような映画のワンシーンを切り取ったような演出方法がよく似合う。
「snow slow」も同じように演出にこだわりを見せていく。
後方のスクリーンに雪の映像が流れる中、情熱的にリズムを作り上げるハク(Ba)と莎奈(Dr)。
近年ではリズム隊としての相性の良さにも磨きがかかってきただけに、今後ますます楽しみな2人となっている。
「PiNKY_she_SWeAR」はLiN(Gt)がアコースティックギターを弾くという嬉しいサプライズも。
こうして曲によって様々な表情を見せていくのが、ユナイトの最もたる武器だろう。
ここまで飽きさせることなくライヴは進んでいった。
後半戦に入る前にはメンバー同士の掛け合いがあったり、和気あいあいとしたところを見せ付ける。
5人5様、はっきりとしたキャラクターの違いも人気の秘訣に違いない。
「まだまだいけるかい! しっかり付いてこいよ!」その言葉をきっかけに後半戦がスタート。
「ナユタの秘密」を始め、ノリの良い曲を中心にライヴは展開されていった。
「ノゾキアナ?」は、遠慮なく騒いじゃいなよという結の扇り文句につられるようにして、U’sが左右にモッシュを繰り返していく。そして、今日の合言葉であるHELLOはここでも使われた。
U’sがHELLOの合図に合わせて上にジャンプする姿は愛らしく、ここにいる全員でライヴを作り上げている感じがした。
次の「チュリップ」では、リズムセッションから始まり、そこに重なるようにしてギター陣の音が厚みを加えていったのだが、これも今の彼らだから似合う演出だったといえよう。
また、曲のタイトルどおりに結がチューリップの花を3本持ってステージに登場し、それを客席に投げ込むという粋な計らいもなかなかのもの。
そこから何曲か演奏を続けていき、ラストはユナイトとU’sにとって大切な曲である、この曲を。
「最近ね、時代が進歩して色々な娯楽が世の中にたくさん溢れていて。そういった数あるたくさんの選択肢の中で僕らユナイトを見つけて、出会ってくれたみんなには本当に感謝しています。
その感謝の気持ちを忘れずに、僕らが出会えた奇跡を、最後この曲に込めたいなと思います。
出会ってくれてありがとう「アイ -'ation-」」。
“70億分の1で 出会えた奇跡 この価値を今考えて”という歌詞で始まるこの曲はどこを切り取っても愛で満ち溢れている。
だからこそ、この曲を演奏している瞬間はここにいた誰もが幸せな気持ちになれたはずだ。
曲が終わり、ライヴは最後にこのような言葉で締め括られた。
「本当に7年間ありがとうございました。そして、8年目も僕らユナイトをよろしくお願いします。まだまだいくよ!」
終わらないバンドとして、ある種の使命感を持ち活動を開始したユナイト。
これからは、終わることのないバンドとして自由に歩み続けていってくれることだろう。
なお、気になる今後の活動内容だが、5枚目のフルアルバム『NEW CLASSIC』がリリースされることが、結成7周年記念ライヴの場で発表された。前作『UNiVERSE』以来、約3年ぶりのオリジナルアルバムとなる。
7周年記念ライヴの1曲目に披露された「-ハロミュジック-」も収録されるとのことなので楽しみにしていたい。
そして、アルバムのリリースに伴い、全国ワンマンツアー「強くてNEW GAME」が行われることも決定した。
詳細については、ぜひ、ユナイトオフィシャルホームページをチェックしていただきたい。
写真:西槇太一 文:水谷エリ

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