電気グルーヴ『クラーケン鷹』という
ナチュラル・ハイ
Text_ Sotaro Yamada
Photography(LIVE)_ Masanori Naruse
電気グルーヴのライブを見たことがある人とそうでない人では、おそらく音楽観がまったく違ってしまうだろう。それほど、彼らのライブは異次元のものであり特別なものだ。
しかし、「二人合わせて100歳」というベテランのミュージシャンでもあるから、ミーティア読者には、電気グルーヴを知らない人、あるいは名前だけ知っているという人もいるかもしれない。そこで、(いまさら感はあるけども)まずは簡単に電気グルーヴの紹介から。この日のセットリストをプレイリスト化したので、こちらを聞きながらどうぞ。
Netflixオリジナルアニメ『DEVILMAN crybaby』
『柿の木坂』からはゲストとしてギタリストの吉田サトシを呼び込み、ラストの『CATV 2017』では、瀧が消火器をサックスに見立てて吹き鳴らし、ギターとエアーサックスのセッションが行われた。
日本最高の電子音楽の帰結(きけつ)は
肛門へとむかう……ケツだけに。
二人合わせて100歳 pic.twitter.com/D9ew74bCTl
— Takkyu Ishino/石野卓球 (@TakkyuIshino) March 16, 2018
アンコール用のスペシャルゲストには、真っ赤なドレスに身を包んだ日出郎(ひでろう)が登場。バブル時代を代表するオネエタレントの登場に、Zepp Tokyoを新宿二丁目的な妖しい雰囲気が覆い始める。かつての日出郎の楽曲を卓球がバキバキにリメイクした『燃える!バルセロナ』が演奏されると、会場全体で「エクスタシー獲たけりゃ肛門よ!」というコスリまくりの大合唱が起きた。こうして、日本最高の電子音楽の帰結(きけつ)は肛門へとむかう……ケツだけに。
(次ページ:きみは50歳になって、人前でケツを出せるか?)
電気グルーヴ『クラーケン鷹』というナチュラル・ハイはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
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