【千歌繚乱インタビュー】SARIGIA、
今のV系シーンをブチ壊す

2018年1月27日から始動したヴィジュアル系バンド、SARIGIA。ヴィジュアル系バンドらしいダークな美しさを持ったバンドだ。4月2日の<千歌繚乱vol.15>に初出演するにあたり、今回BARKSではメンバーにSARIGIAとはどんなバンドなのか語ってもらうことにした。
※本記事は4月2日(月)に渋谷REXで開催される<千歌繚乱vol.15>において、来場者限定で配布される「千歌繚乱 ARTIST BOOK」掲載のインタビューの一部を事前に公開するもの。「千歌繚乱 ARTIST BOOK」ではメンバーへの一問一答アンケートなど、より深い内容が掲載されている。
   ◆   ◆   ◆
――SARIGIAとはどういう意味でしょうか。
水希(Dr):七つの大罪です。人間が持つ「傲慢=superbia」「強欲=avaritia」「色欲=luxuria」「嫉妬=invidia」「暴食=gula」「憤怒=ira」「怠惰=acedia」という七つの欲望の頭文字を並べると、サリジアって言葉になるんです。ほんとは“R”は“L”なんですけど、1stシングルで 「RUIN」という曲をリリースしたので、それとあわせて“R”を使ってSARIGIAと名乗っています。
――2018年1月に始動したばかりなんですよね。で、さっそく2月に「RUIN」をリリースしたという。これはどんな楽曲ですか?
水希:僕がメインコンポーザーなんですが、この曲はSARIGIAとして一発目の曲なので、“王道かつカッコいい”ということを追求しました。


Natsu(G):ソロ回しがあって、各メンバーの見せどころがあるのもポイントです。
――歌詞から「絶望」している思いが伝わってきました。
アスカ(Vo):葛藤の中の絶望というか。歌詞にはそのときの僕の心境だったり思いが込められています。現実味のないハッピーソングは書きたくなくて、リアリティのある哀しみを表現できたらと思っています。…そのとき病んでたのかな(笑)。
水希:俺んちに来てレコーディングするのが嫌になってたんじゃない? 怒られるし(笑)。
――レコーディングは水希さんのご自宅で?
水希:そうですね。レコーディングからマスタリングまで自分でやっています。レコーディングは結構厳しくいきます。
――楽器隊のみなさんそれぞれのこだわりは?
Natsu:ギターは音作りにこだわりました。海外のキャビネットを取り寄せたりシールドを自作したりもしたので、ほかのバンドには出せない音が作れたと思います。
翔磨(B):ベースから見ても、自信作です。コード進行にそってアドリブで弾くことが多かったんですが、「RUIN」に関してはいちからベースラインを考えて作りました。ギターが結構シンプルなんで、引くところは引きつつも、後半にかけて暴れるのがポイントです。
水希:ドラムのこだわりはあまりなく…。それより、自分のパートよりみんなを活かしたいという思いが強かったですね。
Natsu:水希はメインコンポーザーだけあって、本当にSARIGIA全体のことを考えてくれてる。
翔磨:今どき珍しいくらい、音楽に真面目だよね。
Natsu:あとドラムが好きすぎて家に穴を掘ってるんです!
――え?
水希:家でドラム叩くために地下室を作ろうと思って(笑)。
▲アスカ(Vo)
――ガチすぎますね(笑)。他のメンバーさんのキャラクターも教えてください。
水希:翔磨はとりあえず口が悪い。
翔磨:ちょっと!第一印象最悪じゃん(笑)!
水希:でも音楽的な部分ではしっかりしているベーシストで、ライブでは激しいステージングを魅せてくれます。
翔磨:よかった(笑)。アスカはプライベートとステージ上の姿がメンバーの中で一番違う。多分お客さんとかからも怖そうとか喋らなさそうとか思われてるんですけど、一番常識人。実はメンバーの中で一番いじられキャラだったりもするので、見た目より怖くないです。
アスカ:そんな僕と違って、Natsuは“少年”ってかんじ。ちょっとあざといところもあるけど、音楽、ライブ、バンド、全部に自分が思ったことをまっすぐに発言してくれますね。
――そもそもみなさんは元々ヴィジュアル系が好きだったんですか?
Natsu:Janne Da Arcがすごく好きで。でも最初はヴィジュアル系だってことを知らずに、単に曲がいいなと思って好きになったんです。そこからヴィジュアル系ってどんなものかなって調べ始めたらパフォーマンスがすごいと思って。自分がステージに立つならヴィジュアル系で派手にやりたいなって思ったのが、バンドを始めるきっかけでした。とはいってもギターを始めたのはモテたかったからなんだけど…(笑)。
▲Natsu(G)
アスカ:僕はもともと音楽にあまり興味がなかったんですが、兄貴に「好きな音楽があったほうがいい」と言われて、家にあったCDを聴くようになって。BUMP OF CHICKENなんかが好きだと思ってました。ヴィジュアル系を聴くきっかけになったのも、兄貴の影響かな。
翔磨:僕はもともとミーハー気質なところがあって、AKB48も聴くしXJAPANも聴くし、いい曲だったら何でも聴くって感じでしたね。音楽の専門学校言ってたんですけど、そのときは普通のロックバンドやってました。
水希:僕のルーツは洋楽ですね。メタリカからビートルズから、幅広く。
――意外と、最初っからヴィジュアル系が好き!という感じでもないんですね。
翔磨:でもずっと興味はありましたね。メイクをして衣装を着てステージに立つと言うのは、一種のエンターテイメントだなあと思って。


水希:ロックバンドは音楽一本で表現をするから幅が狭いけど、ヴィジュアル系は色々できるから楽しいですね。
――SARIGIAの中で、それぞれ自分が一番好きな曲も教えてください。
Natsu:配信限定でリリースしている「RED SORROW」。雰囲気抜群だけど、ノレます。
アスカ:僕は「Mercy Rain」。どの曲よりもフランクだと思っています。
翔磨:配信限定の「Envies-13」は、曲調、テンポ感ともにツボ。ライブの定番曲でもあります。すごく自由な曲で、ベースに関しては毎回違うことを弾いていても成立する。ノリノリで弾ける曲ですね。
水希:クオリティの高さで言えば、1stシングル 「RUIN」のカップリング、「狂艶」かな。
▲翔磨(B)
――「RUIN」以外は、配信限定なんですね。
水希:今の時代、そもそもCDって売れないじゃないですか。無駄にお金と時間を使ってCDを作るくらいなら、どんどん配信していきたいと思ってるんです。あとはライブ会場限定でCDのリリースを予定しているんで、ライブに来て欲しい。
――4月15日のNatsuさん生誕記念主催公演で、会場限定シングルが発売されるんですよね。こちらはどんな曲になりそうですか?
水希:まだ制作中なので何とも…。でも、新曲を2~3曲くらい入れるつもりです。
翔磨:今までなかったメロ推しな曲になりそうです。コンセプトアー写も撮るので楽しみにしていてください。
アスカ:そのあと、夏にリリースとツーマンライブなども予定しています。
――着々と進んでいくようですね! 最後に今後の目標を聴かせてください。
水希:今を精一杯頑張る、だけです。
▲水希(Dr)
――なんだか謙虚ですが、もっと大きな会場でライブがしたい、もっと売れたい、とかそういった欲望は?
水希:売れたいって言っちゃうバンドってすごく多いと思うんですけど、僕らはちょっと違うんですよね。みんな同じことやっても面白くないし、目指すべきところも“右へならえ”だとつまらないでしょ?
Natsu:そうそう。「RUIN」って破壊って意味なんです。僕たちがいい意味で今のシーンをぶち壊して、新しいヴィジュアル系を作りたいです。
翔磨:もちろんこのバンドで成功したいってのはあるんですけど、それにばっかり捉われたらだめですよね。ライブってどんな小さなバンドの公演でもお金が発生するわけで、お金を取ってる以上はエンターテイメントでなければいけないと思うんです。だから売れたい、というのは絶対に口にしたくない。
――なるほど。
翔磨:自分たちが楽しいって思ってやってることがお客さんに伝われば、結果論として売れるんじゃないでしょうか。そもそも音楽が好きで、バンドが好きでやってるんで売れることだけ、稼ぐことだけには捉われたくないですね。
水希:それを甘いって言う人もいるけど、知ったこっちゃない。
アスカ:正直僕らはあんまり売れたいって意識無くて。お金がなきゃ活動ができないという事実もあるけど、売れるとかそういうことよりもこのメンバーで残せるものを作っていければなと思っています。それが今後の活動に繋がっていって、上のステージにいけたらいいですね。
取材・文◎服部容子(BARKS)
   ◆   ◆   ◆
SARIGIAが出演するBARKS主催ライブイベント<千歌繚乱vol.15>は、4月2日(月)、渋谷REXにて開催。チケットは現在イープラスにて一般発売中。
<千歌繚乱vol.15>

日時:2018年4月2日(月)開場17:30/開演18:00

出演:アイオリン/SARIGIA/JILUKA/MIZTAVLA/MISERIA

会場:渋谷REX
料金:

【一般チケット】3,800円

【当日券】4,000円

※ドリンク代別途
※ご来場の方に出演バンドのインタビューが掲載された「千歌繚乱ARTIST BOOK」を差し上げます

※当日会場ではバンドのレアグッズが当たる「バンドくじ」企画実施

※その日のライブの写真がすぐに手に入る「ライブ写真即売会」開催
チケット販売スケジュール:

【一般先着受付】

3月9日(金)12:00~4月1日(日)

チケット購入ページURL:

[イープラス]http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002252514P0030001
1stシングル「RUIN」


2018年2月7日 RELEASE
■初回生産限定版

¥1,500(Tax in)/SRGA-001A

[CD]

1.「RUIN」

2.Where is the Sun

[DVD]

1.「RUIN」Music Video
■通常版

1.「RUIN」

2.狂艶

3.Where is the Sun
<Natsu生誕記念主催公演 April Summer Day>


【日時】2018年4月15日(日)

【会場】池袋BlackHole

【OPEN/START】16:00/16:30

【チケット】ADV ¥3000/DAY ¥3500(+D)

【出演】

SARIGIA/紅ク染マッタ記憶/DARIAN MARIAN/マゼラン/DAYDALA/Noulla/and More...

※会場限定シングルリリース

関連リンク

BARKS

BARKSは2001年から15年以上にわたり旬の音楽情報を届けてきた日本最大級の音楽情報サイトです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着