撮影:タイコウクニヨシ

撮影:タイコウクニヨシ

Negiccoは止まらない! LIQUIDROOMワ
ンマンで見えた“3人を追いかけたく
なる理由”【ライブレポート】

新潟発の3人組アイドルグループ「Negicco」が、恵比寿・LIQUIDROOMでツアーファイナルを敢行! ノンストップ&コラボ、2種のライブを披露した充実の一夜を徹底レポ。

今回の記事は、久々に登場のNegicco! ウレぴあ総研がサイト設立当初から追いかけ続けている新潟発の3人組アイドルグループが、3月18日、恵比寿・LIQUIDROOMでツアーファイナルを敢行!
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ツアー「SPRING 2018 TOUR~あなたの街に花束を~supported by サトウ食品」を締めくくるライブは、前半がNegiccoのみ、後半が凄腕バンド「CRCK/LCKS(クラックラックス)」をバックに迎えたセット! 2種のライブを楽しめる、充実感たっぷりのライブになりました。
Negiccoならではのまったりとしたトークも、会場が涙にくれた名曲も、そして結成15周年を記念するスペシャルな情報もアリな一夜をレポートします。では、いってみましょう!
ノンストップで駆け抜ける! ヴァラエティでダンサブルな前半戦名盤アルバムからの名曲を連発!
この日の恵比寿リキッドルームは、大行列の大入り満員! 3年前のワンマンライブもレポートしましたが、さらにお客さんが増えているように感じました。何年もの長いスパンで、じっくりと成長ぶりが見られるのも、Negiccoならでは。決してハイスピードではないんですが、とっても着実なんです。
お馴染みの『Make Up Prelude』が流れ、3人がステージに登場。今日のライブは、名盤アルバム『Melody Palette』から『Negiccoから君へ』でスタートします。アルバムリリースからはや5年。歌詞の中の<ここからまた10年経っても>というフレーズが現実味を帯びてきましたね。
続いては『相思相愛』。『Melody Palette』からの楽曲を続けて繰り出します。この曲を手がけたtofubeats氏も、この5年の間に有名プロデューサーとして名を馳せています。Negiccoだけではなく、シーン全体が動いているんですよね。
久々にNegiccoのステージを拝見しましたが、Meguさんのキレが素晴らしい! 初めて見た2009年に感じた凛々しさが全く失われていません。個人的な印象としては、日本でも屈指のパフォーマーであるのっち(Perfume)に近づいているように感じます。そのくらい女神度が高いんです!
超絶レア曲から壮絶ダンストラックへ!
続いては、初めて聴く楽曲。後のMCタイムでも触れられましたが、なんとまだ15人ぐらいしか聴いていない?というレア曲。磐越道応援のために制作された『高速道路ソング(仮)』。
この曲も出色の出来で、現在のNegiccoが歩む良質なストレートポップス路線を感じさせてくれます。その出自を考えても、キャンペーンソングにも全力投球するのがチームNegiccoの身上でしょう。
さらにオールドスクール・エレクトロなイントロ、そしてドラムンベースの高速ビートへとなだれ込み、『BLUE, GREEN, RED AND GONE』へ! 音響がしっかりしたLIQUIDROOMなので、壮絶なほどに低音が響く響く! 表面だけではなく、芯となる音楽性を失わないNegicco楽曲はやっぱりすごい…。
一転して、ドラムとギターのリフレインが印象的な『江南宵唄』へ。「本当のこと教えて」というフレーズが突きささります。切なくグラマラスな大人っぽいサウンドも、ベテラン・アイドルの域に達しつつあるNegiccoならでは。
特別コラボ、想像以上の化学反応!
ハイスピードで盛り上げまくり! 前半戦ラストスパート
そして人気曲『トリプル! WONDERLAND』を投下!ネギライトと歓声がフロアを満たします。間奏でダンスするNao☆さん、めちゃめちゃ可愛い…。何年経っても、いくつになっても可愛さが増していくのはNao☆さんの持つ天賦の才能だと思います。
続くはダンスチューン『恋のシャナナナ』! タオルがぐるぐる回りまくって、熱狂のフロアに少しだけ涼しい風を運んでくれます。この時点で開演から30分ほど、気づけばここまでMCタイム無し! ハイスパートで突っ走ります。
前半最後の曲は、『本日がスペシャル!』。ラテンの要素をふんだんに取り入れたリズムはかなりトリッキー。思わず身体が動くのと同時に、とってもポップで耳馴染みが良いconnieさんならではの楽曲です。天才的かつ、手堅い!
ここで前半は終了。後半のセッティングに入ります。前半戦を振り返ると、楽曲の音楽性がバラエティに富んでいても、全てが間違いなくNegiccoの楽曲である、というのもすごいことですね。バラエティに富むからこそ、Negiccoの本質が見えてくるセットリストでした。
相性ピッタリ! 凄腕バンドCRCK/LCKSとの後半戦オーラばりばり! 音楽の楽しさを教えてくれる良コラボ
さてさて、セッティングが終わり、ステージには「CRCK/LCKS」が登場。サウンドチェックからしてめちゃめちゃカッコいい! ヴォーカル・キーボードを担当する小田朋美さんの美声と、妖しい科学者のような雰囲気を醸し出すリーダー小西遼さんは遠目でもオーラが出ています。これは楽しみ!
もう一度『Make Up Prelude』が鳴り響き、Negiccoが登場。1曲目は大音量のギターサウンドに乗せた『ともだちがいない!』。儚さと力強さの両立したKaedeさんの歌声が、青春真っ只中の歌詞にピッタリです。個人的にはNegicco×CRCK/LCKSの組み合わせには、伝説のバンド「東京事変」を思い出しました。
つづく『ライフ・イズ・キャンディ・トラベル』は、これまでにもホーンセクションと幾度となくコラボしてきた曲。CRCK/LCKSヴァージョンは、ピアノやギターの音がキラキラと彩って、サックスの存在感が光っています。いつもとは違う装いに、音楽の面白さを、ライブの面白さを感じます。
テンション高すぎのMCタイムから、あの名曲へなだれ込み
ここでやっとMCタイム。今回のツアーは自由度が高かったそうですが、恵比寿・LIQUIDROOMでも自由度は高め。CRCK/LCKS小田さんとNao☆さんの絡みは楽しかったですね。
上里SAのバイブスが大好きな小田ちゃん、弁当を見て「コンテンツが充実している」と表現する小田ちゃん、キャラ立ち最高です(笑)。さぁ、バイブスアゲアゲでいきましょう!
バイブス上げてはじまったのが、大名曲『ねぇ、バーディア』! ライブ中のパフォーマンスもなんだか自由度高めで、Negiccoがステージ狭しと大暴れ。そして、落ちサビで奏でられるピアノには、なんだか切なさがこみ上げてきます。わいわい楽しい楽曲という印象が、ドラマチックなラブソングに。CRCK/LCKS流のバーディア解釈も最高です!
そして、こちらも人気曲『さよならMusic』へ。早めのテンポで疾走するようなバンドサウンドによって、さらにドラマチックに変身しています。うねるようなベースも気持ちイイ!
Meguさんのラップパートもかなりの高速フロウで、そこから溜めて溜めてKaedeさんパートへ。この緩急のつけ方が、まさに生演奏の醍醐味です。
ハッピーに魅せるニューシングルから、アダルトでムーディーな楽曲まで
続くMCタイムも弾けておりました。Nao☆さんは「今日は2時間しか寝てない!」「モ○バーガー大使になりたい!」「ネオちゃんって呼ばれることがある!」と止まりません。一方のKaedeさんは、往年の名曲、CoCo『夢だけ見てる』を唐突に歌い出し、Meguさんが参戦するもすぐに「にゃんにゃんにゃ~ん」とネコちゃんハミング…。3人とも自由すぎなんです。いつまでも、こんなNegiccoでいてくださいね。
待ちに待って登場のスペシャルゲストは、ネギホーンズのまえっちこと前田大輔さん! Nao☆さんと絡んでひとスベリするのも安心感高いですね。全員集合で演奏するニューシングル『カリプソ娘に花束を』は、なんともハッピーな雰囲気。全ての演奏がスッと止まる中、Nao☆さんの歌声が響く一瞬は、まるで映画のワンシーンのようでした。
なんともムーディーなサックスから始まるのは『土曜の夜は』。小田さんのコーラスも素敵で、早目のテンポやカラフルなアレンジのせいか、アダルトな楽曲がいつもよりも少しキュートな印象を受けます。
ラストに涙…そしてサプライズ発表!
フロアを涙で濡らし、重大告知へ。アンコールは大定番曲!
そして、本編最後の曲、『愛は光』へ。小田さんのピアノのみをバックに、3人の真摯な歌声が響きます。Negiccoを支えるファンの皆さんへの、至高のラブソング。
フロアのあちこちからすすり泣きが聴こえていましたが、自分も涙腺がやばいことになっておりました…。
ここ最近、惜しまれながら解散・活動停止するアイドルグループが増えているように感じます。ファンへの感謝、愛情を抱きながらも、その気持ちをしっかり伝えることが出来ないままにステージを去るアイドルさんも、多いことでしょう。
そんな中、ファンへのストレートな感謝の言葉を、最高の楽曲として歌えることは、Negicco自身にとっても、まるで奇跡のような巡りあわせなのだと思います。
「アンコール! ネギ!」のコールに呼び戻されて、3人が再登場。ここで重大な告知が! 告知用の幕を運ばされるMeguさん、とってもかわいかったです(笑)。
結成15周年記念、7月21日(土)に新潟朱鷺メッセでワンマンライブ開催決定! 2014年にNegipecia写真集撮影のためにお邪魔したことのある場所なので、個人的にも思い入れが深い会場です。Negiccoは、新潟の大会場ライブを大事にしていますね! 素晴らしいことです。
重大告知が終わると、CRCK/LCKSの面々も、まえっちもステージ上に全員集合。小田ちゃんに「ただいマンゴー!」を何度も振るなど、最後までNao☆さんはノリノリでした。
アンコールは、もちろん代表曲である『圧倒的なスタイル』でシメ! フロアのラインダンスもいつもの2倍に増量で、LIQUIDROOMがまるで地鳴りのように揺れています。このシンプルな楽しさもNegiccoの良さですね…。
結成15周年目前! Negiccoの躍動は止まらないこれまでにNegiccoと何度もステージを共にしてきたNEGiBANDは、手練れのプレイヤーとNegiccoの息が合っていく過程を楽しむことが出来ました。そして今回のCRCK/LCKSとのコラボライブは、バンドとしてのスタイルを持つグループとNegiccoの化学変化を堪能することが出来たように思います。
ライブ後、Kaedeさんの「CRCK/LCKSさんとツーマンがしたい!」というツイートに、ベースの越智さんが反応していらっしゃいました。才能あふれるミュージシャンの皆さんと、スッと馴染んでいけるのがNegiccoの大きな強みでしょう。
ヴォーカルグループという美点を活かし、凄腕な才能と次々に絡んでいく柔軟さは、まさしくネギのようです。ただの添え物に終わるわけではなく、しっかりと存在感があるのもネギらしいですよね。
そして、さらにファン層が拡大しているようにも感じられるのも嬉しいところ。これからまた何年もかけて、じっくりと成長曲線を描ける、まだまだ余地がある!と感じられるんです。まだまだ、Negiccoの躍動は止まりませんよ!
4月10日に開催されるリーダーNao☆さんの生誕ライブ(祝、30才!)や、MeguさんのFM NIIGATAでレギュラーパーソナリティ決定、世田谷ライブに新潟LOTSでのツーマンライブ開催などなど、お楽しみがたくさん。そしてもちろん、7月の朱鷺メッセが今から楽しみです! 久々に新潟でNegiccoが見たいッッッ! 今回のレポートは以上です。

ウレぴあ総研

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