【インタビュー】DRADNATS、4年ぶり
アルバム完成「やっと始まるなって感
じがします」

DRADNATSが3月7日、フルアルバム『ONE HiT TO THE BODY』をリリースした。PIZZA OF DEATH RECORDSへの電撃移籍から4年。ドラマー交代劇などを経ながら常にライブハウスに身を置いて着実にキャリアを重ねてきた彼らが、横山健プロデュースによる前作を越えるべく完成させた意欲作には全16曲が収録された。
収録候補は約40曲にのぼったという。それらから厳選された16曲は、ストレートなロックチューンあり、無骨なラブソングあり、ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンのカバーあり。アレンジの幅を広げつつ、サウンドの核はメロディックパンクに集束されて痛快だ。また、3ピースならではのスリリングな演奏はもとより、適所に散りばめられたソロやオブリ、細部にわたる繊細なアレンジは個々のスキルの高さに裏打ちされたもの。“シンプルを念頭に置いた”というアレンジは、しかしサウンド&プレイ的にも聴きどころに事欠かない。
前作からの4年間をはじめ、新ドラマーSASAMORI加入の経緯、『ONE HiT TO THE BODY』が描くサウンド&ビジョン、同アルバムを引っ提げて行うレコ発全国ツアー<ONE HiT TO THE BODY TOUR>にスポットを当てながら、メンバー全員に訊いたロングインタビューをお届けしたい。
   ◆   ◆   ◆
■既存曲すら同じ曲をやってるとは思えない

■それぐらい違うんですよ。それが楽しすぎて
──約4年ぶりの新作となりました。移り変わりの早いシーンにおいて、決して短い歳月ではないと思います。この間、どういった気持ちでいましたか?
YAMAKEN:焦りは意外となかったんですけど、メンバーチェンジとかもあったので、歯がゆさみたいなのはありましたね。周りでバシバシやってる同期や後輩に抜かれたりもしてたんで。だから、今やるべきことは曲作りだと言い聞かせてやってました。
──目の前のことに集中しつつ、前へ進もうとしてたと。
KIKUO:メンバーが替わって、“曲作りをもう1回やり直そうとしたタイミングだ”と結構ポジティブなところもあって。改めて、新しいモノを作るという感覚にもなったし。
▲KIKUO (Vo&G)


──改めてですが、SASAMORIさんはどういった経緯で加入したんですか?
KIKUO:SASAMORIは以前BULLというバンドをやってて、僕が働いてる新宿Antiknockで何回かライヴを観たことがあったんです。荒削りなんですけど、とにかく音がデカくて、パンチのある2ビートを叩く印象があったんで、連絡をしたんですよ。
──初めて3人で顔を会わせたときにフィーリングはどうでした?
YAMAKEN:会うときにひとつだけ質問を決めてて、「この世でいちばん好きなバンドは?」と。そうしたら「Pennywise」って答えたので、「採用!」って(笑)。
──ハハハハ。Pennywiseは好きな人も多いですけど、いちばん最初に挙げられるとちょっとビックリしますね。
SASAMORI:もともと、NOFXから(メロディックパンクには)入ったんですけど、Pennywiseは神聖な雰囲気があって大好きなんです。しかも、ずっと変わらずにやってるし。
──ちなみに、DARDNATSにはどういったイメージを持っていましたか?
SASAMORI:僕が言うのもおこがましいんですけど、由緒正しきメロディックパンクをやってるバンドだと思ってましたね。だから、最初に声をかけてもらったとき、嬉しいのもあったんですけど、それよりもビックリしたところがあって。「オレっすか!?」みたいな(笑)。それに、メロディックパンクは大好きなんですけど、やってたバンドはファストコアな1曲1分とかで、フルアルバムを作ったときもトータル15分だったんで(笑)。
──では、スタジオで最初にときの合わせた感触は?
YAMAKEN:まず、音がめちゃくちゃデカくて、これだったらいい意味で新しくなるというか、カッコよくなれるなと感じましたね。面白いことになるだろうなとも思ったし。
──当の本人としては?
SASAMORI:こういった取材で毎回お話してるんですけど、「本物だ!」って感じでした(一同笑)。
──メンバーが替われば、自然と変化する部分はあるんでしょうけど、バンドとしてイメージしたのは今までと同じようなモノでしたか? それとも、大幅に変化したとしても、カッコよければいいような?
YAMAKEN:今までみたく、というのはあんまり意識しなかったですね。自分たちが納得して出すモノがカッコよければ全然OKだなって。
KIKUO:だから、(SASAMORIと)合わせてみて楽しかったですよ。
──ずっと同じメンバーでやってると、言わなくても通ずる部分がありますよね。でも、新しいメンバーには細かい説明や確認が必要なわけで、それが煩わしさやストレスになったりもすると思うんです。でも、楽しかったということは、再構築する喜びがあったという。
YAMAKEN:ホントにそうでしたね。もちろん、今までだったらすんなりできることがそうじゃなくなることもありましたけど、今までになく面白い部分もあったし、あんまり気にならなかったです。
──新生DRADNATSとしての初ライヴが2016年11月。試行錯誤するたいへんさはあったでしょうけど、新しい気づきもあり、ポジティブに臨めたと。
YAMAKEN:それこそ、既存の曲をライヴでやるじゃないですか。それすらも、同じ曲をやってるとは思えないぐらい違うんですよ。それが楽しすぎて。
KIKUO:当然なんでしょうけど、同じフィルでも全然違って、聴こえ方もまた新しかったし。
──そうなると、新作を早く作りたいというモードになりますよね。
YAMAKEN:そうでしたね。やっぱり、ライヴはやってましたけど、言ってもSASAMORIがいないときに作った曲ばっかりだったから、新生DRADNATSとして動き出してはいるんですけど、本当の意味では始まってないですよ。だから、こうやって新作が完成して“やっと始まるな”って感じがしますし。
■みんなの表情がガラッと変わったのは

■「Time To Go」でしたね
──そして、ファンからしても待望となる新作が完成しました。
KIKUO:やっとスタート地点に立ったみたいな感覚です。ライヴは結構やってたから、よくライヴに来てくれる人は(新生DRADNATSを)認識してくれてたと思うんですけど、やっぱり、今のメンバーによる作品とツアーがあって、それをやりきった上で知ってもらえるのかなと感じてたし。
──ようやく駆け出す準備が整ったような。
YAMAKEN:それはあるっすね、ホントに。それまで、オレも「今じゃない、今じゃない」ってじっとしてたんで(笑)。ガツガツやったところで、新曲や新作という戦える武器がないから、返り討ちに合うだけだと考えてましたからね。
▲YAMAKEN (B&CHO)


──新作に収録した曲は新体制となった以降に作ったモノが中心になるんですか?
YAMAKEN:曲数でいうと、半分ぐらいは(SASAMORIが)入ってから。もう半分は、前々から作ってたモノをアレンジし直した感じですかね。
──作品全体として、何かイメージしたモノはありましたか?
YAMAKEN:全体としてこういう作品にしたいというよりも、ひたすらに曲を作って作って、いい曲だけを選りすぐったみたいな形ですね。
KIKUO:ただ、SASAMORIがドラムになってから、YAMAKENはSASAMORIの良さを活かす、今だからこそチャレンジできる曲を作ってくるようになったんですよね。よりシンプルにすることも踏まえつつも、自然と新しい変化があったし、そこも良かったかなと。
──新しい形になって、イマジネーションが広がったところもあったんですね。
YAMAKEN:そこはめちゃくちゃありました。(SASAMORIが)メロディックパンクの“パンク”の部分にフォーカスを当てられるドラムなんですよ。2ビートだけでもカッコいいし、特に難しいコードを使わず、パワーコードでガシガシと押すみたいなのも成り立つ。そこは今までにはあんまりない部分だったりもして。だから、ベーシックな部分だけで勝負できるようにもなったのかなと感じました。
──培ってきた技術を駆使するよりも、シンプルにすっきりとしたモノの良さをそのまま活かすような。
YAMAKEN:今までは足す作業をしてたところもあったんですけど、今回は引く作業が多かったかもしれないですね。難しくしがちなところがあっても、そのままいこうとなったし、何ならコーラスすら無くてもいいかなみたいな。
──発売に先駆けてオフィシャルYouTubeチャンネルで公開されたドキュメンタリー動画の中でYAMAKENさんが「今までよりもバンドや音楽によりワガママになり、勉強としていろんな音楽も聴くようになった」と話す場面がありました。そういったところも影響していますか?
YAMAKEN:やっぱり、新しい音楽を知ったり、勉強して掘り下げていくと、名曲と言われるようなモノはめちゃくちゃシンプルなことが多くて。そういうところで、難しくしなくていいんだと改めて気づくというか。もちろん、シンプルでいい曲を書くのがいちばん難しいんですけど、そこに対してチャレンジすることは結構楽しかったですね。
──そういった制作の中で、メンバー3人のテンションがアガったような曲はありましたか?
KIKUO:制作の終盤でしたけど、ガラッとみんなの表情が変わったのは「Time To Go」でしたね。
──鮮烈な幕開けを告げる曲ですし、KIKUOさんの高らかな歌から始まるのも印象的でした。
YAMAKEN:1曲目が「Intro」なんですけど、それに続く2曲目としてセットでこの曲は作ったんです。ドラムが替わったのもあって、作品の始まりはドラムにしたいと考えて、「Intro」はドラムに続いて、ギターとベースが入ってくるようにして、そこがプツッと切れて、KIKUOの声から始まる「Time To Go」という流れ。そういったイメージがあったんですけど、それがしっかりハマったんです。
──描いたイメージ通りになったと。
YAMAKEN:ただ、最初に「Time To Go」がまとまったときは、今よりも難しい感じではあって。でも、もっとシンプルにしようとして、イントロを変えたり、ケツを切ったり。で、完成したときは「きたね!」みたいな。オレが作る曲って、全般的にエンディングテーマみたいな雰囲気が多いんですけど、この曲はめずらしく始まり感がある曲。ようやくレコーディングに臨めるなと感じた曲でもありました。
──個人的なところでもいいんですけど、他に感触が良かった曲というと?
SASAMORI:そういったところだと、「Dance With Me」かな~。
YAMAKEN:あれこそ、SASAMORIが入らなかったら、できなかった曲かもしれないですね。ちょっとロックというか、パンキッシュというか。
──新作の中でもかなり攻めたロックナンバーですよね。歌詞もラブソングなんでしょうけど、無骨なニュアンスが響きました。
KIKUO:歌詞に関してだと、僕自体がそこまでロックに詳しい人間じゃないのもあって、詳しい人もいれば、詳しくない人もいるというのを男女の関係で書いてみようと思ったんですよね。サウンド的にも今までにない感じだったし、歌詞も今までにないアプローチでやってみようかなと。
──実にDRADNATSらしいニュアンスで仕上がってると感じましたよ。
KIKUO:でも、3人で合わせていって、歌を入れてみて、“形になるんだな”とちょっと驚いたところもあったんです。あとは、他の曲もいろいろあるんですけど……YAMAKENが常に新しいアイデアをスタジオに持ってくるから、3人で仕上げてみて、仮で録ってみてをずっと繰り返してて。だから、ひたすら制作してたのもあるし、それぞれ感慨に浸る間もなかったような(笑)。
■落ち込んでる場合じゃないし、挑戦したい

■こういう歌詞は以前だったら書けなかった
──ハハハハ。前作の際もYAMAKENさんは作曲の虎だったと話してましたが、今回も?
YAMAKEN:そこは変わらずっすね(笑)。収録する候補になった曲は40曲ぐらいあったし。いい仕上がりだけど、今回はバランスを考えて外した曲もあったぐらい。オレ、曲を作るのめちゃくちゃ好きなんですよ。
──産みの苦しみで、欲求はあれど、曲作りと向き合えない人も多いと思いますが、そのあたりについては?
YAMAKEN:売れる曲を作れって言われたらキツいっすけど(笑)、DRADNATSの曲だったら無限にできますね。
KIKUO:オレらはそこを信頼してるから、持ってきたアイデアはより早く形にしたいって考えるんですよね。
▲KENTARO SASAMORI(Dr)


──今回、サウンドアプローチは様々ですけど、メロディーを活かして、とにかく歌を鳴らしてると思ったんです。
YAMAKEN:やっぱりメロディックパンクですからね。メロディーが良くないといけないと常に思ってるし。いちばんのこだわりはそこっすよ。メロディーは絶対に誰にも負けない。あと、KIKUOの声は独特なので、良くも悪くも合う曲、合わない曲が出てくるんです。だから、「Dance With Me」も当初は合わないかもと考えたりもして。ただ、やってみたらハマったし、そういう収穫もありましたね。こういったロックンロールナンバーもちゃんとDRADNATSとしてアウトプットできるんだなと。
──制作を進めてるとき、SASAMORIさんが意見を言いにくいようなことはなかったんですか?
YAMAKEN:そこに関しては、どう感じるのか知りたかったし、オレからガンガン聞いてました。
SASAMORI:言いやすいように引き出してくれたのもあって、思ったことは伝えられてたかなと思います。
──そこも柔軟に取り入れつつ。
YAMAKEN:そうっすね。その中で「なるほどな」ということもあり、「そりゃねえわ」というのもあり(一同笑)。
SASAMORI:それこそ、「頭おかしいでしょ?」とか言われたりもしましたね(笑)。
──でも、そうやって価値観をぶつけ合えるのがバンドですよね(笑)。また、ミュージックビデオが公開された「Get Me Back」についてはどうですか?
YAMAKEN:あの曲はSASAMORIが加入する前に作った曲なんですけど、モチーフがあって。My Chemical Romanceの「Welcome To The Black Parade」みたいな曲が欲しいと考えたんですよ。
──そう言われて比べてみても、全然違う仕上がりになりましたね(笑)。
YAMAKEN:結果、ギターのミュートの仕方ぐらいしかかぶってないですね(笑)。イメージとしては、ちょっと視点を変えて、メロディックパンクだとなかなか少ない、ミドルテンポで代名詞になる曲を作りたかったんです。
──そうなると、歌詞もそこを意識して?
KIKUO:そうでしたね。前作だと、かなり個人的なことというか、ちょっとヘイトだったり、暗いこともアリなぐらい攻めた歌詞を書いてて。
──かなり生々しい感情をぶつけてましたよね。
KIKUO:で、今回はその気持ちも残したまま、そういう歌詞もあるけど、もっと噛み砕いて伝わりやすいことも書こうと。なおかつ、お客さんが聴いたときに何となくわかるような単語を使ったり。「Get Me Back」はそういう尺度で挑戦したんです。
──「Get Me Back」は「Dance With Me」に続いてるのが歌詞としても繋がりがいいなと思ったんです。
YAMAKEN あ~、なるほど!
──「Dance With Me」は無骨なラブソング、「Get Me Back」も一見するとラブソングっぽいんですけど、その愛の対象がライヴハウスやバンドのように感じて、この流れが凄くしっくりきたんですよね。
KIKUO:あんまりこう、価値観を作りきらないで、想像してもらえる範囲で書くような意識はしたんですよ。
──加えて、折れることなく突き進む、バンドの芯になるメッセージが込められてるとも感じます。また、歌詞ですと「Mistake」も凄く気になって。“If you lose track of where you’re going you need to make the choice you will be regretting(道に迷ったら、後悔する方を選ぶんだ)”というフレーズなんですけど。
YAMAKEN:KIKUOっぽいですよね(笑)。
KIKUO:ハハハハ。
──例えば、あえて困難を選ぶ価値観って、歌詞でも結構あると思うんです。ただ、後悔を選ぶのは新鮮だなと。
KIKUO:前向きなイメージで書いてはいるんですよ。後悔したぐらいで落ち込んでる場合じゃないし、そんなことよりも挑戦したいというか。この4年間、自分自身の心境の変化もあって、そこで変わってきた価値観もあると思うんです。以前だったら、こういう歌詞は書けなかったかもしれないですね。
■もちろん大好きなんですけど

■ただ、やりたいことがこれだった
──こういった新作が完成して、現在のバンドのムードはいかがですか?
YAMAKEN:もちろん、「よし、行こう!」とはなってるんですけど、だからこそ、まだまだ足りない部分も見えてきて。そういうところを仕上げていきたいですね。
──具体的に何か足りないところを挙げるとするならば?
YAMAKEN:技術面もそうだし、気持ち的なところもあるし。よりいいモノを目指すのに限度はないじゃないですか。常に練習をしたり、常にどうやったら良くなるかを考えてますね。
──視野が広がったからこそ、気づく部分もあるんでしょうね。それこそ、昨年に行った東南アジアツアーもいい刺激があったんじゃないですか?
YAMAKEN:やっぱりありましたね。整ってない環境でライヴをバシバシやりましたし。
KIKUO:スケジュールもとんでもなかったし、日本(のライヴハウス)がいかに恵まれてる環境なのかもあからさまにわかったツアーでした。だって、僕らの出番前にPAさんが帰ったりしてましたからね(一同笑)。
YAMAKEN:ステージにモニターもあるんですけど、(現地のスタッフが)「使い方がわからない」って言うんで、投げました(笑)。
──インドネシアツアーをやったFOUR GET ME A NOTSに現地の話も聞きましたが、シンバルも揃うことがなかったと言ってましたね。
SASAMORI:シンバルも割れてたり、2枚しかないとかだったんですけど、ツアーファイナルになった会場は結構ちゃんとしてて、これは大丈夫だなと安心したまま出番になったら、ドラムのところに置かれてる椅子がパイプ椅子でした(一同笑)。で、最後の最後で気づいたんですけど、PAさんが座ってるのがドラム用の椅子なんですよ。もう、「なんで!?」って(笑)。
──でも、異国の地にDRADNATSを知ってくれてる人がいて、待っててくれた人がいたわけで。
YAMAKEN:そうっすね。だから、単純にいろんなところへ行きたくなりましたよ。それに、言葉も通じなければ、「お前ら誰だ?」っていう人もいる環境って、日本ではなかなか無いし、そういうところでライヴをやれるのは「これこれ~!」って感じで痺れますから。
──その勝ち気なところは、実にDRADNATSっぽいなと思います。そういったところだと、ドキュメンタリーでKIKUOさんが「昔(メロディックパンクを)聴いてた人を取り戻したい」と話してますよね。「A Beautiful Place」にもそういった意味合いが込められてると感じましたが、「それは意地ではない」と言ってるのが気になったんです。
YAMAKEN:“オレたちはメロディックパンクにこだわってて”、みたいなのって実はあんまりないんですよ。もちろん、大好きなんですけど、好きなだけ。ただ、やりたいことがこれだったみたいな。
──となると、力ずくでも引っ張りたいというより、「楽しいから来なよ」みたいな?
KIKUO:そうっすね。やっぱり、年齢と共に聴く音楽が変わるのはしようがないことでもあるんだけど、個人的には30代後半や40代ぐらいの人たちって、ライヴハウスの楽しみ方を知ってると思うし、“昔みたいに楽しい場所だな”って感じて欲しいところはあって。若い子にも伝えに行くし、来て欲しいけど、そういう人たちが来てくれたら凄く嬉しいですね。
──そして、この3人で廻る初めてのリリースツアーも目前に控えてます。
YAMAKEN:未知数な部分もあるんですけど、1本1本に対して、肩肘張らずに楽しみながら、妥協なくいきたいですね。
SASAMORI:楽しみながら全力でやるんですけど、昔から観てくれてる人も初めましての人も、巻き込めるようにしたいです。それに、自分なりのテーマとしては、これぞメロディックパンクっていうのを表現して、ひとつ提示できたらなと思ってます。
KIKUO:シンプルに1本1本、真剣に楽しくやりたいなと思うんですけど、今までないぐらい、いい意味でお客さんと距離感を近づけるツアーにしたいなと考えてて。
──媚びるわけでもなく、へりくだるわけでもなく、いい関係性を築きたいという。
KIKUO:そうっすね。そういうツアーをまわれれば、今のDRADNATSをしっかり認知してもらえるのかなと。
──そして、ツアーファイナルは原点回帰とも言える、ホームグラウンドである新宿Antiknock。
YAMAKEN:なんか、(ツアーファイナルを)この会場でやったら次はここで、その次はここでやれなきゃバンドは終わった、みたいな空気があるじゃないですか。でも、“何それ?”って思うし、まずは自分たちのホームをパンパンにするのがいいんじゃないかなって。いつからみんな、テレビに出てる人たちと同じようなやり方をするようになったんだろうって感じるんですよ。そういうヤツらと戦うためにライヴハウスを盛り上げてたんじゃないのかなって。もちろん、また渋谷TSUTAYA O-WESTとか、大きいところでもやりたいけど、まずはここから始めたいなと思ってます。
取材・文◎ヤコウリュウジ
■4thフルアルバム『ONE HiT TO THE BODY』

2018年3月7日発売

PZCA-82 ¥2,500(税抜)

01.Intro

02.Time To Go

03.A Beautiful Place

04.Go Start Now

05.Your Imagination

06.No More Tears

07.Don't Follow Me

08.Dance With Me

09.Get Me Back

10.#Summer Days 2

11.What Is True Freedom?

12.Over And Over

13.Mistake

14.Over Again

15.Peace For Granted

16.Tomorrow Won't Be Another Today

■<DRADNATS「ONE HiT TO THE BODY TOUR」>


4月13日(金) 兵庫 神戸 太陽と虎

w/ LEXT / OWEAK / THE CHINA WIFE MOTORS / Ketchuppers

4月14日(土) 三重 鈴鹿 Answer

w/ LEXT / OWEAK

4月22日(日) 千葉 LOOK

w/ LEXT / SECRET7LINE / OWEAK

5月05日(土) 神奈川 横浜 F.A.D

w/ COUNTRY YARD

5月12日(土) 青森 八戸 FOR ME

w/ LEXT / Re:Turn

5月13日(日) 岩手 盛岡 the five morioka

w/ waterweed / LEXT

5月16日(水) 北海道 札幌 KLUB COUNTER ACTION

w/ S.M.N.

5月18日(金) 宮城 仙台 enn 3rd

w/ STRIKE AGAIN

5月19日(土) 山形 酒田 MUSIC FACTORY

w/ FRIDAYZ

5月23日(水) 愛媛 松山 Double-u Studio

w/ NORVER / SABANNAMAN / innocent

5月24日(木) 香川 高松 TOONICE

w/ NORVER / SABANNAMAN / innocent

5月27日(日) 岐阜 柳ヶ瀬 Ants

w/ waterweed / TOYBEATS

5月30日(水) 茨城 水戸 LIGHT HOUSE

w/ LEXT / STRIKE AGAIN

6月09日(土) 大阪 心斎橋 BRONZE

w/ S.M.N.

6月10日(日) 愛知 名古屋 R.A.D

w/ STOMPIN'BIRD / S.M.N.

6月20日(水) 福岡 Queblick

6月21日(木) 大分 Club SPOT

6月23日(土) 熊本 NAVARO

6月24日(日) 鹿児島 SR HALL

6月30日(土) 東京 新宿 Antiknock

▼チケット

一般発売:2/24(土)10:00〜 (4/13神戸〜5/13盛岡公演分)

一般発売:3/10(土)10:00〜 (5/16札幌〜6/30新宿公演分)

※以降の公演のゲストバンドは後日発表

■<DRADNATS『ONE HiT TO THE BODY』発売記念ライブ>


4月8日(日)19:00〜 タワーレコード渋谷店B1F「CUTUP STUDIO」

▼参加方法

下記、対象店舗にて2018年3月7日発売(3月6日入荷)『ONE HiT TO THE BODY』(PZCA-82)をご購入いただいたお客様に、先着で入場予備券を配布いたします。イベントは入場予備券のみでは入場できません、整理番号付イベント券への交換が必要となります。対象店舗での入場予備券には限りがございますので定員に達し次第配布終了とさせていただきます。

▼対象店舗

タワーレコード:高崎オーパ店、浦和店、イオンレイクタウン店、アリオ鷲宮店、アリオ川口店、アリオ上尾店、セブンパークアリオ柏店、アリオモール蘇我店、津田沼店、ららぽーとTOKYO-BAY店、アリオ亀有店、タワーミニ汐留店、秋葉原店、八王子店、ららぽーと立川立飛店、町田店、吉祥寺店、池袋店、新宿店、渋谷店、リヴィン光が丘店、アリオ橋本店、ダイバーシティ東京プラザ店、横浜ビブレ店、川崎店、グランツリー武蔵小杉店、西武東戸塚店

■<DRADNATS『ONE HiT TO THE BODY』発売記念ライブ>


5月15日(火)19:00〜 HMV札幌ステラプレイス イベントスペース

5月17日(木)19:00〜 タワーレコード仙台パルコ店 イベントスペース

6月09日(土)12:00〜 タワーレコード梅田NU茶屋町店イベントスペース

6月19日(火)19:00〜 タワーレコード福岡パルコ店 イベントスペース

6月22日(金)19:00〜 蔦屋書店熊本三年坂 イベントスペース

▼参加方法

各日時、購入対象店舗にて2018年3月7日発売(3月6日入荷)『ONE HiT TO THE BODY』(PZCA-82)をご購入いただいたお客様に先着で参加券を配布いたします。参加券をお持ちの方は、イベントへの優先入場、ライブ終了後のサイン会へご参加いただけます。

▼対象店舗

5月15日(火):HMV札幌ステラプレイス店

5月17日(木):タワーレコード仙台パルコ店

6月09日(土):タワーレコード梅田NU茶屋町店、梅田大阪マルビル店、難波店、神戸店、京都店、あべのHoop店

6月19日(火):タワーレコード福岡パルコ店、アミュプラザ博多店、久留米店

6月22日(金):蔦屋書店熊本三年坂店

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