ファイブノット 2018-19年秋冬コレク
ション - ポルトガルの古都へと誘う
、色・柄・マチエール

ファイブノット(5-knot.....)の2018年秋冬コレクションが、「Amazon Fashion Week TOKYO 2018 A/W」1日目の2018年3月19日(月)、東京・品川にて発表された。
今季は、ポルトガルの古都オビドスから着想を得たという。城壁に囲まれたその街は、オレンジ色の屋根の連なりや色彩豊かなタイル、石畳などによって、風情ある空気感にあふれている。コレクションの大きな特徴は、それらのモチーフを元に生まれたテキスタイルやプリントに表れた。
例えば、プリントには、"アズレージョ"というポルトガルのタイルに描かれるアニマルモチーフや、石畳からイメージしたタイル模様、また、ブドウの葉っぱをモチーフにした植物などが、ペイズリー柄やモザイク柄にアレンジされて登場。さらに、プリントだけでなく、立体的なパイルジャカード素材や、総刺繍のチュールなどでも柄が表現され、テキスタイル自体が街の城壁や石畳の凸凹感を彷彿とさせるようだった。
プリントやテキスタイルはヨーロッパの古都に着想を得たヴィンテージムードに包まれているが、ディテールにはモダンな要素も光る。ビスチェやジャケットに用いられたエナメルやPVCコーティング、装飾的に用いられたファーなどがその例だ。また、スタイリングや柄の中に見られる、紫×青、赤×緑といった補色同士の色合わせも、大胆でエネルギッシュな印象をもたらす。
スタイリングでは、シルキーなワイドパンツやスリッパタイプのシューズといったリゾート風のアイテムに、あえてカジュアルなフーディやミリタリーディテールのジャケットを組み合わせる手法が披露され、ブランドらしいミックス感のあるコーディネートが提案されていた。

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