カルト歌謡カルタ【む】ザ・ブルーハ
ーツ「無言電話のブルース」

いつまでも人々の心の片隅に残り続ける珍曲や迷曲たち。売れることを考えて作られたとは思えない破天荒な作品に、その時代の心の豊かさと歌謡界の度量の大きさを感じる。いまこそ、その真髄を継承すべく、魔法のカルタで拡散!

「無言電話のブルース」

1988年発表
歌:ザ・ブルーハーツ
作詞・作曲:真島昌利
編曲:ザ・ブルーハーツ

ザ・ブルーハーツは、“マーシー”こと真島昌利(ギター・ボーカル)が工場の廃屋で同居していた甲本ヒロト(ボーカル)にバンドの話を持ちかけ、1985年に結成した4人組のバンドである。1987年に「リンダ リンダ」(作詞・作曲:甲本ヒロト)でメジャーデビュー。ザ・ブルーハーツのシングルの中で1番の売上を記録した曲は、1990年発売の「情熱の薔薇」(9枚目/作詞・作曲:甲本ヒロト 編曲:ザ・ブルーハーツ)、2番が1988年発売の「TRAIN-TRAIN」(5枚目/作詞・作曲:真島昌利 編曲:ザ・ブルーハーツ)。その「TRAIN-TRAIN」のB面が「無言電話のブルース」である。この曲は、作詞・作曲した真島昌利の実話だそう。「♪受話器の向こうで 何を思ってる?」、「♪夜中の3時に何を思ってる?」ーーかかってきた無言電話の相手が誰かはわからない。ただ、その時の状況と自分の心境を表現している。

真島昌利は作詞・作曲家として、近藤真彦の32枚目のシングル曲「アンダルシアに憧れて」(1989年/編曲:白井良明)や、AAAの7枚目のシングル曲「ハリケーン・リリ、ボストン・マリ」(2006年/編曲:家原正樹)などの楽曲を提供している。「アンダルシアに憧れて」(編曲:真島昌利)は、自身の1989年のソロデビュー・シングル曲でもある。現在は、2006年に甲本ヒロトと結成した、ザ・クロマニヨンズ、2015年に30年来の友人であるヒックスヴィル真城めぐみ・中森泰弘と結成した、ましまろで、ギター・ボーカルとして活動している。

解説・イラスト:はらめがね

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