- the Homeground 第28回 -

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阿部真央 ×
music house CANTALOOPII 渕野浩士
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music house CANTALOOPII

music house CANTALOOPII オーナー 渕野浩士

PROFILE:在籍21年。4歳でグループサウンズに夢中になり、13歳でギターを手にする。ロックやフォークに没頭し、高校時代はヤマハの大会で入賞。大学時代はロック研からジャズ研まで渡り歩き、大学卒業時にスタジオミュージシャンを断念し、地元で就職。サラリーマンをしながら自己のバンド活動を精力的に行ない、ヤマハのコンテストで九州大会に進む。音楽を生業にするため、34歳の時にサラリーマンを辞め、7坪にも満たない狭い店で音楽バーを開業。2018年、開業当初の4倍以上の店舗で開店21周年を迎える。

住所:〒870-0034 大分県大分市都町3-2-30 中山第5ビル大分6F
電話番号:097-548-5363
HP:http://www.cantaloop2.jp

出会った時の阿部真央さんに対する第一印象を教えてください。

“なかなかすごい女子高生がいる!”と噂で聞いていた上での第一印象は、“噂のわりに案外大人しい子だな。しかし、芯はしっかりしているな”という感じ。
music house CANTALOOPII 渕野浩士さん

music house CANTALOOPII 渕野浩士さん

出会いからの変化は?

一昨年、久々に真央ちゃんに会いました。この約10年の間に女子高生から一児の母となり、当時から魅力的な女の子でしたが、さらに美しくて素敵な大人の女性に成長していました。嬉しかったですね。

music house CANTALOOPIIでの初ライヴについて覚えていますか?

2006年くらいにやった当店で初めてのライヴで、ライヴ直前のギターネック折れ事件! それよりも印象的だったのは、ギターネックが折れ、ショックだろうなぁと楽屋に行ってみたら、案の定、彼女は泣いていましたね。それがライヴスタートの1分前のこと。しかし、楽屋を出てステージ下手から現れた真央ちゃんは、それまで泣いていた幼気な女子高生ではなく、堂々としたカッコ良い女性シンガーソングライターでした。その時の立ち振る舞いに“これはプロになれるな!”と確信した瞬間でもありました。

では、今までで一番印象に残っているCANTALOOPIIでのライヴは?

上京直前の2008年春、CANTALOOPIIでラストワンマンライヴを開きました。地元TV局でもオンエアされたんですが、ライヴは満員御礼。わずか1年足らずで地元では“時の人”のように成長していました。そこでTV局から“ライヴハウスのオーナーとして、これから阿部真央さんはどうなると思いますか?”という質問を受けたんですけど、年間数百組はデビューしている昨今の日本の音楽業界の中で、“もちろん素晴らしいと思っているけど、これからどうなるかなんてこの俺が分かるわけねぇだろう!”と心の中で叫びながらもカメラの前の私は“真央ちゃん、絶対にブレイクします! これからがとても楽しみです!”と大人な回答をしてしまいました(笑)。嘘つきにならなくて済んだのは真央ちゃんのお陰です(笑)。

長年観てきて、シンガーソングライターとして強みと思える部分は?

ロックなナンバーからバラードまでどんな曲調でも作れるし、さまざまな曲調にあった歌唱表現ができる数少ないシンガーソングライターだと思います。

その他、阿部真央さんの魅力があれば教えてください。

枚挙に暇がないなぁ…これはもう日本中の真央ちゃんファンに訊いてください。強いて言えば、案外背が高くてスタイルがいい!(笑)

阿部真央さんに影響を受けた出来事はありますか?

“やればできる”“元気があれば何でもできる”“想いが強い人から成功していく”、ずっと私自身の座右の銘のような言葉だったんですが、彼女の存在でさらにこのことを確信しました。

CANTALOOPIIにとって、渕野さんにとって、阿部真央さんの存在とは?

うちの店にアマチュア時代から出演していてプロのミュージシャンで成功したのは真央ちゃんが第一号なんです。それだけに嬉しい! 彼女の存在がプロを目指す地方のミュージシャンたちのモチベーションになっていて、先日も女子高生シンガーソングライターが“阿部真央さんがアマチュア時代に立っていた、このステージで真央さんのカバーを歌うことができて嬉しい!”とMCで言っていました。あともうひとつ。2011年、東日本大震災が発生した約100日後の6月、私は大分から車で宮城県の気仙沼の高校の軽音楽部に、有志から集めた楽器を届けに行きました。生徒から“どんなライヴハウスをされてるんですか?”と訊かれ、咄嗟に“阿部真央がアマチュア時代に出演してたよ!”と言うと、生徒たちから歓声があがりました。その瞬間、“阿部真央、すごい!”と思うとともに感謝でした(笑)。

今だからこそ言えるエピソードはありますか?

最初から歌の表現力は一線を画していたんですが…実はギターはそれほど上手くなかったんです(笑)。ある時、ギターインストラクターを長年している私としてはテクニック的に物申したい部分があって、リハーサル時にトークバックで指摘したんです。そうしたら彼女が“さすがに今日のライヴでは急にそんなことはできないです。けど、次の出演までに必ずやってきます!”って言って、次の時にはもうばっちりやってきました。これもやっぱり嬉しかった! 彼女の本気度が分かった瞬間でもありましたね。

阿部真央さんに貸していたというマーティンは、今どうなっているのか教えてください。

知り合いからどうしても譲ってほしい!と懇願されて5年位前に手放し、その彼が今も持っています。手渡す際、この表面に付いている擦り傷は真央ちゃんに貸していた間に付いたものだと説明したら、大喜びしてました。プレミアを付ければ良かったかな?(笑)

最後に、阿部真央さんにひと言お願いします!

これからも日本中の人たちが幸せな気持ちになったり、共感するような素晴らしい楽曲を届けてください。

OKMusic編集部

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