BIGBANGロスの2年間と第一章の終幕を
告げる映像作品

BIGBANGのメンバー全員が兵役へ

2017年2月9日、グループ最年長のT.O.Pが兵役のためブランク期間に入りました。既に周知されている通り、韓国ではすべての成人男性に兵役の義務が課せられ、軍に入隊せねばなりません。日本のテレビでもこの手のニュースはよく目にしますね。芸能人だろうとスポーツ選手だろうと、よほどの理由がなければ辞退することはできません。

今年に入り、他のメンバー3人も入隊。最年少のV.Iのみ正確な日程は決まっておりませんが、今年兵役に就くことは確定しているようです。

BIGBANGロスに暮れるVIPの2年間

Twitter上には、“BIGBANGロス”というハッシュタグとともに、ファンの本音が溢れています。

全員の兵役が終わる2020年まで、BIGBANGとしての活動は休止。約10年間もK-POPシーンのトップを走り続けてきた彼らが、一時的とはいえ突然いなくなるわけですから、その寂しさは甚大です。

映像で振り返る『BIGBANG JAPAN DOME
TOUR 2017 -LAST DANCE-』

昨年リリースされた5thアルバム『MADE』に収録された『LAST DANCE』は、T.O.Pの入隊に際したメッセージソングとして大きく話題を呼びました。
BIGBANG – 『LAST DANCE』

昨年末には文字通りの「LAST DANCE」である、メンバー入隊前最後の日本ドームツアーを開催(既にT.O.Pは入隊していたのでライブは4人編成)。活動休止前の「最終公演」に一抹の寂しさはありますが、内容は圧巻の一言。

ラストツアーも含め、BIGBANGはこれまで実に85回ものドーム公演を開催しております。「海外アーティスト史上初の5年連続ドームツアー」は、今後破ることが難しい大記録でしょう。その動員人数なんと、420万5500人。桁違いのモンスターグループです。
3月14日には、昨年の12月13日に東京ドームで開催されたライブを収録した映像作品がリリースされました。BIGBANGのこれまでと現在、更には明るい未来までも照らすものとなったこの映像作品から、少しだけ内容をご紹介します。
BIGBANG – 『HANDS UP』

T.O.P不在を嘆くファンは少なからずいたと思います。最年長として、あるいはラップ担当として、彼の存在はあまりに大きい。そのポッカリと開いた穴を埋めたのは誰だったのか? それは他ならぬBIGBANGとファンでした。

上の動画(01:46~)をご覧ください。T.O.Pのラップパートをオーディエンスがコールし、彼のヴォーカルが「録音」で流れます。それでこの盛り上がり。細かい話ですが、本作のパッケージもニクい。しっかりT.O.Pの名前がクレジットされています。

そして彼の不在をそのままに進行するのかと思いきや、補うところはしっかり補う場面も。

BIGBANG – 『FANTASTIC BABY』

(01:06~)は本来T.O.Pのラップパートです。先ほどはファンに委ねていたのに対し、今度はメンバーが彼の役割を担う。日本では弟キャラとしてブレイクしたグループ最年少V.I、やるときは本当にやる男です。D-LITEの歌唱力やSOLの煽り上手っぷりなど、ピックアップしたいポイントは山ほどありますが、今回のMVPはV.Iだと思います。

そしてアンコールの最後を飾ったのは、もちろんこの曲。

BIGBANG – 『LAST DANCE』

BIGBANGがこの10年の間に築き上げたものの大きさが、この曲を通して伝わってくるようです。しかもこの曲、単に別れの寂しさを歌っているだけではありません。

僕はこの歌を歌い 君のもとへ戻るよ 美しかった君に また会うことができるなら 君とこの歌を聴いて 最後のダンスを踊るよ この瞬間を覚えていて いつまでも

「帰ってくる」とはっきり言っているわけです。確かに『LAST DANCE』と銘打たれていますが、あくまでそれは「第一章」の終わりに過ぎない。この曲では、終幕と共に新たな始まりを告げているのです。

世界29ヶ国のiTunesチャートで1位を獲得!

BIGBANG, LAST DANCE, ラストダンス, DVD

3月14日にリリースされた映像作品は初日のオリコンデイリー総合DVDランキング(3月13日付)で1位を獲得。15日AM0:00に配信限定でリリースされた未発表新曲「FLOWER ROAD -KR Ver-」もiTunesチャートで首位に輝くなど、映像作品と合わせてチャートを席巻しています。

韓国ではD-LITEの入隊日である13日に公開された「FLOWER ROAD」は、メンバー全員が兵役によるブランク期間を念頭に置いて制作した楽曲。G-DRAGONが作詞・作曲、T.O.Pが作詞を手掛け、「そのときは、とても良かったよね、君と一緒にいることさえできたら」「時には悲しくてもね、君と一緒にいることさえできたら」「僕たち、これが最後じゃないよ。どうかまた会おう。花が咲く頃」と、胸の内を綴る――。そう、再び会える”その日”を誰よりも熱望しているのは、ほかでもないBIGBANGの5人なのです。

この「FLOWER ROAD」も香港、ニュージーランド、シンガポール、台湾、ブラジルなど、日本を含め世界29ヶ国のiTunesチャートで1位を獲得。これは、BIGBANGのグローバルな実力を再確認する結果であり、作詞・作曲を担当するG-DRAGONが天才であることの証でもあります。

2020年までしばしのお別れ

今回の映像作品には、ライブ映像の他に同日12月13日に行われた「BIGBANG SPECIAL EVENT」(1時間43分)も同時収録されています。メンバー4人の爆笑トークセッション、ゲームコーナー、そして『BLUE』と『GIRLFRIEND』2曲のパフォーマンスまで、ライブステージとは違った彼らの素顔が見られることでしょう。

BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2017 -LAST DANCE- (TRAILER)

先ほども書きましたが、これは終わりではありません。2年という月日は決して短いものではありませんが、2020年までこの映像作品を観て寂しさを紛らわせましょう。

この原稿を書いている3月12日はSOL(ヨンベ)、翌13日はD-LITE(テソン)の入隊日。やっぱり寂しい。でも、だからこそ待つ。みんな揃って第二章が開幕する、その日まで。この瞬間を、いつまでも覚えていたいから。

■ BIGBANG LIVE DVD & Blu-ray『BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2017 -LAST DANCE-』
<各種詳細>
BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2017 -LAST DANCE-

■「FLOWER ROAD -KR Ver.-」

ダウンロード:iTunes
ストリーミング配信:Apple Music

BIGBANGロスの2年間と第一章の終幕を告げる映像作品はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着