L→R 川崎亘一(Gu)、荒井岳史(Vo&Gu)、木暮栄一(Dr)、原 昌和(Ba)

L→R 川崎亘一(Gu)、荒井岳史(Vo&Gu)、木暮栄一(Dr)、原 昌和(Ba)

【the band apart インタビュー】
20周年を口実に、
何でもやってやろうと思ってる

20周年で面白いことがしたい
キーワードは“板橋”で

(笑)。では、20周年記念の話題に入りましょう。記念すべき年にどんなことをしていくのか、プロジェクトリーダーの川崎さん、語ってください!

川崎
バンドメンバーみんなそうですけど、誰もやってないことをやることで高揚したり、充実感を味わったりするタイプなんですよ。せっかく20周年なので、自分らが今までやってこなかったこと、そして誰もやってないことにフォーカスしていこうかなと思ってます。4月からリクエストツアーをやるんですけど、今までうちらは1回もお客さんにどういう曲をやってほしいかとか訊いたことなかったので、今回トライしたんです。

リクエストツアーはどんなかたちになるんですか?

木暮
2月いっぱいまでホームページで曲を募集してて、3万票くらい来たんですよ。その上位の曲を参考にセトリを作ろうと。ライヴの定番の曲から、マニアックな曲に投票してくれる人もいたり、バランスいい感じなりました。ベスト的なところに、あんまやってない曲が半分くらい入る感じですね。

バンドが選ばない曲を演奏するのは新鮮じゃないですか?

木暮
そうですね。あまりやらない曲は思い出すのが面倒臭いっていうのがまず第一にくるので、普段は選ばないですね(笑)。でも、これはいい機会だなって。
川崎
初めて世論を知ったので、逆に不人気曲だけをやるのも面白いかなと思いますけどね(笑)。

アンダー曲ライヴいいですね! 絶対に面白いですよ。

川崎
やったら喜んでくれる人もいるのかなって(笑)。
木暮
言われてみるとやりたいな(笑)。ワースト20ソングとか(笑)。

(笑)。あと、20周年でどんなことを計画してますか?

川崎
今年後半にかけて、都内某所の誰もやってない場所でライヴをやろうかなと。

どういう場所ですか?(笑)

川崎
“なんでここでやるんだ!?”って場所でフェスまでいかないまでも、好きなバンドとか集めてライヴをしたいなって、今、画策中です。去年くらいからストレイテナーとか20周年を迎えるバンドが多いなと思ってて、みなさん武道館とか大々的にやってるじゃないですか。うちらならどうするかって考えたら、やっぱり同じようなことやってもしょうがないなって。どうせやるなら“なんでこんなところで!?”ってほうが面白いかなって。キーワードは“板橋”で(笑)。

板橋で何かが起きると(笑)。

川崎
はい。自分らも板橋で生まれ育ったし、バンド自体もゆかりが深いんですよ。最初にバンドが練習し始めたのが、区民センターの音楽練習室だったんです。今の事務所も近いし、さらに地元に還元できたらなって(笑)。

なるほど。あと、バンアパは自分たちでASIAN GOTHICというレーベル運営もしていますが、これからの展望を聞かせてください。

川崎
自分たちの原点的なところを言うと、レーベルをやりたいって気持ちも強かったんです。バンドを存続させるのが大前提ですけど、レーベルとして続けていくためにも後輩を育てるとか、そういうことも今年はしっかりやっていきたいなって思ってます。実際、去年はsans visageってバンドを出したし。全然俺らと違う超ハードコアなんですけど、若くて面白いバンドなんです。そうやってASIAN GOTHICのバンドが増やせたらなと思ってます。

レーベルも充実させていくと。でも、ほんとバンアパは独特の音楽性と視点を持ちながら前進している、類稀なバンドだと思います。だからこそ、20周年を迎えられたんだろうなというのを改めて痛感しますね。

木暮
そうであるといいですね。サウンドに関して言えば、さっきも話した通り、どんなテーマの曲でも4人の組み合わせでバンアパの味にしてしまうってところまで来てるかなと思うんです。最近、声優さんに楽曲提供したんですけど、歌い手は違っても、うちのバンドの曲だなって感じるところはある(笑)。それがこのバンドの強みだと思うんです。外仕事って曲作りの刺激にもなるので、これからも機会があればどんどんお話を受けたいなって思いますね。
川崎
20周年を口実に何でもやってやろうと思ってます(笑)。そして、必ず板橋で何かをやりたいなと決意しております(笑)。今年、ほんといろいろ控えてますので期待しててほしいです。

取材:土屋恵介

シングル「Falling in Love」2018年4月4日発売 asian gothic label
    • asg-041
    • ¥2,400(税込)
    • ※特典CD『A LOG』(10曲入)付

『the band apart「20周年記念リクエストツアー」』

4/01(日) 宮城・仙台CLUB JUNK BOX
4/08(日) 新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE
4/12(木) 北海道・札幌 sound lab mole
4/21(土) 大阪・BIG CAT
4/22(日) 岡山・YEBISU YA PRO
4/24(火) 愛知・名古屋 CLUB QUATTRO
5/11(金) 香川・高松DIME
5/18(金) 福岡・BEAT STATION
5/27(日) 東京・新木場 STUDIO COAST

the band apart プロフィール

ザ・バンド・アパート:1998年結成。04年に自らが運営する“asian gothic label”での独立を果たす。ツアーでは両国国技館や幕張メッセでのライヴを成功させ、毎年数々の野外フェスで多くのアーティストとの共演を重ねながら自らのサウンドを確立してきた。さらに、レーベル所属のMock Orangeとのアメリカツアーや、台湾、フランスでのライヴを行なうなど、ワールドワイドな活動も展開している。結成20周年を記念し、18年には初のトリビュートアルバム『tribute to the band apart』と再録ベストアルバム『20 years』を同時リリースした。the band apart オフィシャルHP

L→R 川崎亘一(Gu)、荒井岳史(Vo&Gu)、木暮栄一(Dr)、原 昌和(Ba)
L→R 川崎亘一(Gu)、荒井岳史(Vo&Gu)、木暮栄一(Dr)、原 昌和(Ba)
L→R 川崎亘一(Gu)、荒井岳史(Vo&Gu)、木暮栄一(Dr)、原 昌和(Ba)
シングル「Falling in Love」
特典CD『A LOG』

OKMusic編集部

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