【千歌繚乱インタビュー】MISERIA、
「この世界は間違っている」

4月2日に渋谷REXに開催される<千歌繚乱 vol.15>に出演するMISERIAは、「秩序の崩壊」をコンセプトに活動しているバンドだ。始動から一年がたち、4月24日には一周年記念ワンマンライブの開催も予定されている。ここでは少しだけ彼らの素顔に迫ってみよう。
※本記事は4月2日(月)に渋谷REXで開催される<千歌繚乱vol.15>において、来場者限定で配布される「千歌繚乱 ARTIST BOOK」掲載のインタビューの一部を事前に公開するもの。「千歌繚乱 ARTIST BOOK」ではメンバーへの一問一答アンケートなど、より深い内容が掲載されている。
   ◆   ◆   ◆
――バンドコンセプトに掲げている「秩序の崩壊」とは?
英斗(Vo):この世の中、本来間違っていることが当たり前と化していることが多いと思うんです。それを壊していくというか、間違っていることを正していきたいと言うのが僕たちの意志です。
――社会への反抗心?
英斗:反抗ではなくて、僕たちが楽曲を通して伝えたいのは「この世界は間違っている」ということ。社会もそうですが、今のヴィジュアル系シーンに対して間違っていると思うことがたくさんあって。そこはメンバー全員の感情です。
▲英斗(Vo)
――実際にヴィジュアル系というシーンで活動している中で、いろいろと感じることがあるんですね。そもそもみなさんはヴィジュアル系が好きでバンドを始めたんですか?


知莉(Dr):僕のルーツはL'Arc~en~Cielさんです。あと、DIAURAさんに憧れています。


Ju-to(B):Janne Da Arcさんが好きです。ベースをやりたいと思ったのは、SIDの明希さんがきっかけでした。
英斗:結構、歌モノだね。今のMISERIAの楽曲スタイルに通じてる感じがする。
八尋(G):僕はレンタルショップでジャケットがかっこいいCDをいくつか借りた中にあった、the GazettEさんで初めてヴィジュアル系を知りました。転校生だったんですがそのCDを学校に持って行って、それで友達ができたという思い出もあり。
英斗:僕もthe GazettEさんです。最初はAqua TimezさんやEXILEさんを聴いてたんですが、たまたま中学生のときに友達がCDを貸してくれたのがthe GazettEさんで。中学生のときって、特に人と違うことを求めたりするじゃないですか。ヴィジュアル系って決して一般的なものではないからこそ、僕もこういうことやってみたいと思ってバンドを始めました。
――ヴィジュアル系の元祖といえばX JAPANLUNA SEAかなとも思うんですが、そういうバンドにはあまり触れなかった?
英斗:音楽も時代時代で変わっていくので、僕らがちょうど憧れたのはその世代というだけで。
Ju-to:X JAPANさんやLUNA SEAさんは、曲がどうこうっていうよりも本人たちの生き様に魅かれますね。かっこいいとか、表面的な部分じゃない気がします。
▲八尋(G)
――なるほど。みなさんがヴィジュアル系を“かっこいい”と感じる部分はどこでしょうか。
知莉:奇抜さですね。パッと見でインパクトを与えられるというか。曲だけじゃなく、メイクや髪型でも自分たちのことを表現出来るところがかっこいいと思います。
Ju-to:ステージに立つ側の立場でいうと、すっぴんで勝負しなくていい。メイクすれば単純にかっこよくなれますし。
英斗:視覚的なものがあると音楽の捉え方が変わるよね。あと、タブーや人間の嫌なところにも感情のまま触れられるところも魅力だと思います。他のジャンでもダークな面に特化したバンドもいますが、ヴィジュアル系が一番そういうところを表現できると思います。
八尋:まぁ、ヴィジュアル系って音楽のジャンルじゃないから、ひとくちにヴィジュアル系といっても色んな音楽をやっているバンドがいる。その中で見た目をガラッと変えて、それぞれが自由な表現をしているところが面白いと思いますね。
――みなさん視覚的な意味でのヴィジュアル系、というものを意識しているんですね。


英斗:うちのバンドでそのこだわりが一番強いのは、知莉です。
知莉:あぁ、そうかも。ヴィジュアル系に対しての憧れ、熱がすごく強いと思います。だからメイクや衣装に関してのこだわりも強くなるんですよね。
英斗:それ以外のところではかなりマイペースだけどね…(笑)。
――他のメンバーさんはどんなキャラクターなんですか?
Ju-to:英斗は、「The ボーカリスト」って感じ。目立ちたがり屋ってのもあると思いますが、ステージ立つとすごい存在感を放ちます。
知莉:うちの楽曲は英斗が全曲作詞を担当してるんですが、詞における感情表現が豊かなところもすごいなと思っています。
――八尋さんは?
八尋:僕は無口ですね。意外とお笑いが好きだったりもするんですけど、基本的に言葉で何かを表現することは苦手です。
英斗:彼は完璧主義者。言葉での表現が苦手というのも、ひとつひとつの発言の影響力を考えているからなんです。バンドのことをしっかり考えているとも言えますね。
知莉:Ju-toもかなりストイックだよね。楽器への意欲、意気込みはバンド内で一番強いんじゃないでしょうか。
Ju-to:あと、イケメンね(笑)!ちなみに“Ju-to”はイタリア語読みで“ゆーと”です。
八尋:Ju-toは帰国子女という噂です。
――メンバーさんのことがよくわかったところで、続いては楽曲についてのお話を聞いていきます。
――MISERIAの楽曲の特徴は?
英斗:そもそもMISERIAとは、ラテン語で“哀しみ”という意味なんです。だから曲も悲しい曲が多いです。
――でも結構激しい曲もありますよね。
英斗:暴虐的な感じというわけではなく、メロディは大事にしていますね。デスボイスも使いますが、「この世界は間違っている」という明確な伝えたいものがあるので、サビは聴かせることにこだわっています。
▲Ju-to(B)
――それぞれ自分たちの曲の中でお気に入りの一曲を教えてください。
英斗:2017年12月のワンマンライブで無料配布したシングル「Reason for sorrow」に収録されている「慟哭」です。これは僕が人生で初めて作った処女作なんです。失恋をモチーフに書いた曲なんですが、僕の思いにちょっとでも触れてくれたら嬉しいです。
Ju-to:僕はそのカップリングの「Euphoria」がお気に入りなんですが、これはMISERIAの中でも一番激しい曲。ライブでもよくやる、暴れ曲です。
知莉:ライブで見て欲しいといえば、「DYSNOMIA」。唯一ドラムソロがあるので、僕が目立てます!
八尋:僕は今作っている曲が気に入ってるかな。
――新曲?
英斗:今度の曲は、MISERIAの限界を超えた一曲になりそうです。僕たちが一番届けたいメッセージが凝縮されているし、激しいところは激しく、聴かせるところは聴かせるというメリハリもあって、いい曲になりそうです。期待していてください。
▲知莉(Dr)
――楽しみです。その前に一周年記念のワンマンライブもありますね。
八尋:ちゃんとバンド活動をしたのがMISERIAが初めてなので、ワンマンライブはこの一年間で学んだことを全てぶつける日にします。
英斗:経験の一年だったね。今、僕たちは準備が整い、これからだぞ!と思っているときです。
――そのあとの目標は?
知莉:誰かにリスペクトされるような存在になりたいです。ドラムをコピーしてもらうのもいいし、メイクを真似してもらうでもいい。憧れられる人になります。
八尋:僕はベースとドラムのことをもっと知りたい。できればマスターしたい。自分がスキルアップすることが、バンドのスキルアップにもつながると思うから。
Ju-to:僕は残念ながら4月24日のワンマンライブを持って脱退してしまいますが、MISERIAには今までにいなかったオンリーワンのバンドになっていって欲しいです。ジャンル分けできない、MISERIAってジャンルを確立して欲しい。
英斗:そしていつか、自分が伝えたいことを凝縮したオリジナルアルバムをバンドで出したいと思っています。そのアルバムを聴けばMISERIAのことも、僕のことも知れるような…。それがずっと目標です。MISERIAは曲で勝負してるんで、これを読んでくれた方も一度僕たちの楽曲を聴いてみて欲しいです。
取材・文◎服部容子(BARKS)
   ◆   ◆   ◆
MISERIAが出演するBARKS主催ライブイベント<千歌繚乱vol.15>は、4月2日(月)、渋谷REXにて開催。チケットは現在イープラスにて一般発売中。
<千歌繚乱vol.15>

日時:2018年4月2日(月)開場17:30/開演18:00

出演:アイオリン/SARIGIA/JILUKA/MIZTAVLA/MISERIA

会場:渋谷REX
料金:

【一般チケット】3,800円

【当日券】4,000円

※ドリンク代別途
※ご来場の方に出演バンドのインタビューが掲載された「千歌繚乱ARTIST BOOK」を差し上げます

※当日会場ではバンドのレアグッズが当たる「バンドくじ」企画実施

※その日のライブの写真がすぐに手に入る「ライブ写真即売会」開催
チケット販売スケジュール:

【一般先着受付】

3月9日(金)12:00~4月1日(日)

チケット購入ページURL:

[イープラス]http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002252514P0030001
<MISERIA一周年記念単独公演「輪廻」>


4月24日(火)東高円寺二万電圧

Open 18:30/Start 19:00

前売 ¥3000 当日 ¥3500

【出演】MISERIA

【チケット】

A:2月7日(水)新宿club SCIENCE公演より物販にてシャッフル販売(A1〜A50)

B:e+ 2月8日(木)より販売(B1〜)
■購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)

http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002246715P0030001
入場順

A→B→当日券

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