キリト(Angelo)、3.11のソロライブ
で告げた想い「当たり前にあるものが
突然なくなっても、絶対に諦めちゃい
けない」

1月28日、ディファ有明にて約10年振りのソロ公演を行なったAngeloのヴォーカリスト、キリト。2月24日にはAngelo恒例となっているキリトのバースデー公演がTOKYO DOME CITY HALLで大盛況のうちに幕を閉じたばかりだが、3月11日、品川インターシティホールにて今年二度目のソロ公演が開催された。
『KIRITO Acoustic live 18’ 「MICROTREMOR PULSE」』と冠し、TORUxxx、ギル(Angelo)のギタリスト二人、西脇辰弥(ピアノ、ハーモニカ)、弦楽カルテットという前回と同じ布陣で臨んだステージは、ソロ1stアルバムの表題曲「Hameln」(2005年8月リリース)で幕を開け、キリトが事前に、前回のセットリストには含まれていなかった楽曲も披露することを予告していた通り、本公演の全20曲中6曲が前回とは異なる楽曲となった。
本編後半では「普段はAngeloとして修羅の如く歌っているけど、これはこれで年相応だなと。バンドで世に出た人間なので、バンドで終わると思うけど、歌い続けていきます。どこまでもバンドのヴォーカルであり、どこまでも進化していくということで。Angeloという最高にカッコいいバンドの曲から」と、「Umbilical cord」を披露。
キリト
また、2011年3月11日、ツアー初日の会場へ向かう道中に地震が起きたというキリトは、「被害にあった場所にも、俺の音楽を愛してくれた人はいっぱいいたから、その命を失ったことは身を切られる思いでした。ここにいる皆もそうだよ。誰か一人でも悲しいことがあったら辛い。皆の心が弱っている時こそ、絶対に諦めないでいようと決めました。当たり前にあるものが突然なくなっても、絶対に諦めちゃいけないと決めました。だから、7年経った今、この歌を歌いたいと思います」と告げ、PIERROTの楽曲「壊れていくこの世界で」を届けたのだった。
そして、「限りない感謝の気持ちと愛をぶつけるので、受け取ってください」というキリトの言葉と共に贈られた「TEAR」をもって、このステージは終幕を迎えた。あの日から7年、2018年3月11日という日は、どこまでも温かな優しさに溢れた一日だった。
今後のキリトのソロ公演は現在のところ未定だが、Angeloとしては5月17日マイナビBLITZ赤坂を皮切りに、全12公演に渡る全国ツアーを行うことが決定している。当たり前に過ぎていく日々の中、悔いの残らないように足を運んでいただきたい。
文=金多賀歩美

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