1月28日@東京・Zepp DiverCity Tokyo

1月28日@東京・Zepp DiverCity Tokyo

フレンズ、“ズッ友”と作った
グランパーティーが終幕&
4月の日比谷野音公演の
ゲストを追加発表

2017年末に発売されたフレンズの“プチアルバム”、『プチタウン』のリリースツアー<petit town release tour~グランパーティー!~>が、1月27日に大阪・心斎橋BIG CAT、1月28日に東京・Zepp DiverCity Tokyoにて開催された。チケットは両公演ともにソールドアウト。今回はフレンズとファンたちが作りあげた東京公演の模様をお届けしよう。

開場1時間前にZepp DiverCity Tokyo付近に到着し、早速目撃したのは、フレンズグッズを身にまとうファンたちと入り口付近のグッズブースにできた長蛇の列……観光客でにぎわうお台場で会場前はひときわ目を惹いており、ファンたちは会場に入る前から、すでに<petit town release tour~グランパーティー!~>を楽しんでいる様子だ。
2017年末に発売されたフレンズの“プチアルバム”、『プチタウン』のリリースツアー<petit town release tour~グランパーティー!~>が、1月27日に大阪・心斎橋BIG CAT、1月28日に東京・Zepp DiverCity Tokyoにて開催された。チケットは両公演ともにソールドアウト。今回はフレンズとファンたちが作りあげた東京公演の模様をお届けしよう。

開場1時間前にZepp DiverCity Tokyo(以下、Zeppダイバーシティ)付近に到着し、早速目撃したのは、フレンズグッズを身にまとうファンたちと入り口付近のグッズブースにできた長蛇の列……観光客でにぎわうお台場で会場前はひときわ目を惹いており、ファンたちは会場に入る前から、すでに<petit town release tour~グランパーティー!~(以下、グランパーティー)>を楽しんでいる様子だ。

会場へと入りフロアを眺めると、さすがのソールドアウト公演。約2500人のキャパを誇るZeppダイバーシティは人で溢れかえっている。フロアも巻き込んで共にライブを作りあげるという形でファンを楽しませる、フレンズだが、このキャパシティでのワンマンは初となる。どのようにフロアの隅々まで巻き込み、ライブを作りあげていくのか……想像すると楽しみでならない。
ステージ上には『プチタウン』のジャケットに描かれた月が立体的に組まれており、セットについて話し、スマホで撮影をしながら開演を待っていた観客たちもチラホラ。すると、公演の陰アナウンスが聞こえてきたが、なんだかゆるいアナウンス。違和感を覚え、しっかりと聞いてみると、なんと影アナウンスの声の主は、おかもとえみ(以下、おかもと)だ。気付きはじめたフロアが徐々にざわつきはじめる。締めの影アナウンスでは、「精一杯歌わせてもらいます!」と宣言したのは、ひろせひろせ(以下、ひろせ)。登場前から意表を突いたフレンズらしい演出で、ざわつきは歓声へと変わった。

歓声に迎えられ、セットの月の上からメンバーが登場。 ひとりひとりが個性的なポーズを決めて、ステージへと降りてくる。それぞれの立ち位置へ着くと、「パーティーしよう!」のSEとともに、ひろせの「Zeppダイバーシティにパーティを持ってきました!」のあおりで<グランパーティー>が開幕した。長島涼平のベースさばきも別段弾んで聴こえ、おかもととひろせの「ベース格好良いわ!」の掛け合いフレーズからの、三浦太郎(以下、三浦)のS級なライム。フレンズのライブは初めての観客もいるはずだが、1曲目からフロア全体がハンズアップをしている。最高のスタートに浸る間もなく「DIVER」まで駆け抜けたが、ここに集ったオーディエンスは「今日は最高のライブになる」、序盤から誰もがそう確信したはずだ。

もちろんメンバーも全力で楽しんでいる。おかもとが、「すごいね! 人! 人! 人が沢山!」と、1F、2F、会場全体を見渡し、ひろせは「本日はソールドアウト公演です!」と声をあげると、観客も大きな歓声で返し、“今日は最高に楽しんでいこう!”という想いを共有しているようだ。


少しの掛け合いののち、「雨のフライデー」と、一転スローナンバーへ。会場全体におかもとのロングトーンが響き渡り、フロアは自然と横へ揺れている。「とけないよ」が終われば、今度は聴き入っていた観客の拍手が会場全体に響いた。しかし、ここでしっとりさせないのがフレンズだ。開演前から観客たちも気にしていたセットについての話しをはじめると、いつのまにかプチアルバムや<グランパーティー>についての話へと移り変わる。流れるようなメンバーとフロアの掛け合いは、まるでテンポのよいコントのよう。会話のオチでは、SEKIGUCHI LOUIE(以下、LOUIE)がバスでツッコミをいれるのだが、その“間”も絶妙だ。

笑い声と歓声が作りあげた空気感そのままに、テンポを上げていくのかと思えば、聴き込ませてくれる「咲かないで」で演奏を再開する。「DON'T STOP」がはじまると、「夜にダンス」のMVに出演しているダンサー、よしだえりか登場し、月の上で舞い、楽曲の世界観を昇華させる。続く「夜明けのメモリー」から徐々に、爽やかな夜の街を連想させる楽曲が続いたが、「ここまでは夜の曲。フレンズは夜の曲には定評がある」とひろせが話すと、次も“夜の曲”、「夜にダンス」。ひろせと三浦の歌声へと、重ねるように「dancing the night through the night」のフレーズを観客がハモり、ともにこの空間を盛り上げた。

ここでお知らせが入る。フレンズ結成のきっかけとなった「ベッドサイドミュージック」の再録を含む、1st EP『ベッドサイドミュージックep』の発売アナウンスだ。おかもととひろせが神泉をイメージして作ったこと、曲を作った時に長島へと報告すると、「この曲を弾きたい!」。と思ったそう。そしてメンバーが集い、楽曲を創りあげた。出来上がった音源は配布、会場で手売りをしていたという話になったのだが、ひろせからの「オークションで販売したやついるだろう!」発言と、和む笑いもはずさない。結成時期の話を織り交ぜて、楽曲への想いを語り、「ベッドサイドミュージック」を披露した。その後のMCでは、今回のZeppダイバーシティを2年前に予約していたことや、絶対に埋めると決意していたことが観客へと告げられ、驚きの声が上がった。また、その当時から「目標は東京ドームでワンマン」であるとも話し、これも実現させること。そして「フレンズと一緒に東京ドームまで楽しんでくれるか」と問いかけ、観客は大歓声で一緒にドームへ行くとこたえた。

ふと気付くと、この熱気あふれるフロアの中で、三浦の様子がおかしい。「なんだか元気がでない」という。そして、「元気 D.C.T〜プロローグ〜」が流れるが、これは何かが起こる予兆だ。三浦の元気を出すため、“北海道からきた人~”、“長野からきた人~”などと、フロアへ問いかけ、その場所から来た観客が「タタンパ・タタンパ・プピプピプピー」と魔法の呪文で、三浦へ元気を与えているが、元気が出る気配はない。するとサプライズで、三浦の両親がビデオレターで登場。思いがけない両親からの魔法のメッセージで見事に復活を果たした三浦は、ギターを手に取りかき鳴らすと、フロア全体が「三浦太郎!」のコールアンドレスポンス。「原宿午後6時」が始まると、ライブも佳境に差し掛かっていることを感じた。「塩と砂糖」は特徴的なフリがあるが、TEMPURA KIDZのP→★とYU-KAが登場してダンスを披露し、フロアもそれぞれ自由に楽しんでいる。最後は「ビビビ」だが、集まったすべての人が、名残惜しさよりも「笑顔で最後まで楽しもう!」。そんな一体感に会場は包まれた。


約2500人のアンコールの合唱に迎えられてステージに戻るメンバー。ここでも新たなニュース発表。新曲「Hello New Me!」のデジタル配信がアナウンスされ、そのまま初披露となった。続いて4月14日に日比谷野音で開催される、<フレンズのフレンズ大集合!〜日比谷野音でコラボ祭〜>の新たなビジュアルがステージへと映し出され、ゲスト・アーティストの第一弾が発表される。おかもとから「みんなのおかげでできている! 本当にありがとう!」と、集まった“ズッ友”たち、そしてスタッフに感謝の意を告げた。
メンバーたちから、次に控える日比谷野外音楽堂公演。その先に見据える大舞台へのライブの意気込みが伝わってくる。続くアンコールでは、「夏のSAYにしてゴメンネ♡」。P→★とYU-KAが再登場し、フレンズのメッセージ入りカラーテープを噴射。粋な演出と、フレンズからの感謝のプレゼントに彩られたフロアで、ラストナンバー「Love,ya!」を演奏し、<グランパーティー>は終幕した。

演奏もMCもいつも通り。いつもより会場が大きくて、観客が多いだけだ。“みんなで楽しんじゃおう”と、集まった観客と一緒にライブをつくりあげるスタイルに変わりはない。ただ、楽しんでいる“みんな”の数は増えているので、メンバーも観客も、一層盛り上がっていたことは間違いない。イベント内で、「東京ドームワンマンライブ開催」というメッセージがあったが、これまでフレンズを現場で応援してきたファンはもちろん、<グランパーティー>で初めてライブに参加したファンも、フレンズとともに東京ドームまで、“ズッ友”として見届けたくなったはず。これから現場で出会うひとたちも、きっとそうなるだろう。そんなことを感じずにはいられないフレンズのライブとなった。
Photo by 近藤みどり
Text by Mako Masaya
【セットリスト】
1. パーティーしよう!
2. Wake Up BABY
3. SUMMERLIKE
4. DIVER
5. 雨のフライデー
6. とけないよ
7. 咲かないで
8. DON'T STOP
9. 夜明けのメモリー
10. NIGHT TOWN
11. 夜にダンス
12. ベッドサイドミュージック (2018年3月21日発売予定)
13. 元気 D.C.T~プロローグ~
14. そんなかんじ
15. 原宿午後6時
16. 塩と砂糖
17. ビビビ
<ENCORE1>
1. Hello New Me! (2018年3月21日発売予定)
<ENCORE2>
2. 夏のSAYにしてゴメンネ♡
3. Love,ya!
【ライヴ情報】
ワンマンライブ『フレンズのフレンズ大集合!〜日比谷野音でコラボ祭〜』
4月14日(土) 東京・日比谷野外音楽堂

<出演ゲスト・アーティスト>※50音順
R-指定 / DJ松永(Creepy Nuts) / えつこ(DADARAY/katyusha) / 菅原卓郎、中村和彦(9mm Parabellum Bullet) / 関取花 / 芹澤優真(SPECIAL OTHERS)/ TGMX(FRONTIER BACKYARD) / NARI(HEAVENLY BOYS / SCAFULL KING) / HIROKAZ、RYU-TA(04 Limited Sazabys) / P→★、YU-KA(TEMPURA KIDZ) / マナミ(Goose house)/ 山崎正太郎(Czecho No Republic) and more... 

■『フレンズのフレンズ大集合!〜日比谷野音でコラボ祭〜特設サイト』
http://www.diskgarage.com/feature/friends-yaon/
1月28日@東京・Zepp DiverCity Tokyo
1月28日@東京・Zepp DiverCity Tokyo
1月28日@東京・Zepp DiverCity Tokyo
ワンマンライブ『フレンズのフレンズ大集合!〜日比谷野音でコラボ祭〜』

【ライヴ情報】

ワンマンライブ『フレンズのフレンズ大集合!〜日比谷野音でコラボ祭〜』
4月14日(土) 東京・日比谷野外音楽堂

<出演ゲスト・アーティスト>※50音順
R-指定 / DJ松永(Creepy Nuts) / えつこ(DADARAY/katyusha) / 菅原卓郎、中村和彦(9mm Parabellum Bullet) / 関取花 / 芹澤優真(SPECIAL OTHERS)/ TGMX(FRONTIER BACKYARD) / NARI(HEAVENLY BOYS / SCAFULL KING) / HIROKAZ、RYU-TA(04 Limited Sazabys) / P→★、YU-KA(TEMPURA KIDZ) / マナミ(Goose house)/ 山崎正太郎(Czecho No Republic) and more... 

■『フレンズのフレンズ大集合!〜日比谷野音でコラボ祭〜特設サイト』
http://www.diskgarage.com/feature/friends-yaon/

OKMusic編集部

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