素敵なダイナマイトスキャンダル

素敵なダイナマイトスキャンダル

映画『素敵なダイナマイトスキャンダ
ル』アラーキーをモデルとした“写真
家・荒木さん”役で菊地成孔がスクリ
ーンデビュー

「写真時代」、「NEW self」など、伝説的なカルチャー・エロ雑誌を世に送り出した編集長・末井昭の自伝的エッセイを、俳優・柄本佑を主演に迎え、冨永昌敬監督が映画化した『素敵なダイナマイトスキャンダル』が、3月17日(土) より全国公開となる。
本作は、7歳の時に母親が隣家の若い息子とダイナマイト心中するという壮絶な体験をした末井青年が、工員、キャバレーの看板描きと職を転々としながら、昭和のサブカルチャー界を牽引し、伝説の雑誌編集長となっていくまでを描いた青春グラフィティ。映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』アラーキーをモデルとした“写真家・荒木さん”役で菊地成孔がスクリーンデビュー (c)2018「素敵なダイナマイトスキャンダル」製作委員会
本作の主人公・末井昭による「NEW self」は、それまで主に実話系の読み物が中心で、ザラ紙に印刷されるなど質の低かったエロ雑誌とは一線を画し、紙面のレイアウトにこだわり、紙や印刷にもこだわる“スマートでマジメなエロ雑誌”として1975年に創刊された。誰も見たことがないこのエロ雑誌には、南伸坊、赤瀬川原平、田中小実昌、嵐山光三郎といった当時のサブカルチャーを牽引する豪華な執筆陣が加わり、若者に絶大な人気を博していく。そして、末井昭と共に「NEW self」、その後に創刊される「写真時代」を支えたのは、世界的巨匠写真家であるアラーキーこと荒木経惟だった!
今回、末井昭の自伝を描くにあたって欠かすことができない登場人物であるこの荒木経惟をモデルにした役へ冨永監督がオファーしたのは、本作の音楽監督を務める菊地成孔!『パビリオン山椒魚』、『パンドラの匣』など音楽家である菊地と長年タッグを組んできた冨永監督はその経緯について、「前々から成孔さんは荒木さんに似てると思ってました。その才能の大きさも似てるし、言葉で体ができてるかのような、虚実すれすれの身体性も似てる。だから成孔さん以外のキャスティングは考えられませんでした。でもその出演依頼は頑として断られました。音楽は絶対にやるけど出演はダメだと。なので、直前になって引き受けてくれたのは本当にびっくりしたんですよ」と語る。映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』アラーキーをモデルとした“写真家・荒木さん”役で菊地成孔がスクリーンデビュー (c)2018「素敵なダイナマイトスキャンダル」製作委員会
菊地の荒木経惟氏への尊敬の念から、あくまで“アラーキー”ではなく【写真家・荒木さん】として役を引き受けた菊地成孔の軽妙な演技は、クセのある人物ばかりの本作の中で特に際立っている。今回解禁となった場面写真は、「水着の撮影」だと思ったモデルを、言葉巧みに問いかけ「脱いでもいっか!」という気持ちさせていく【荒木さん】の撮影シーン。アシスタントと、あ・うんの呼吸で「エロマンティクだね!」とモデルをその気にさせ、浴衣から下着姿にしてしまう【荒木さん】。そして最後に下着を脱ぐことを渋るモデルに「あのねー…これ、ゲージュツだから!」と殺し文句を放ち、「ゲージュツなら…」と笑顔でヌード撮影へと持ち込んでしまう【荒木さん】。現在ならばコンプライアンスやセクハラで問題となりそうな・・・ギリギリアウト!なやりとりだが、懐の深い豊かな昭和時代のエロ雑誌の撮影風景がユーモラスに描かれている。
冨永監督からは「台本を1.5倍に膨らませてください」というリクエストがあったものの、「成孔さんのほぼアドリブでした」という菊地成孔の映画初演技が観られる『素敵なダイナマイトスキャンダル』は、3月17日(土) テアトル新宿、池袋シネマ・ロサほか全国公開!

R15+
配給:東京テアトル
(c)2018「素敵なダイナマイトスキャンダル」製作委員会

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