【ライブレポート】WAVE「一緒にHap
pyな時間を」

2018年2月14日、morph tokyoで行われた3人組ボーカルグループWAVEのバレンタインデー当日のリリースライブ。会場は、波っ子と呼ばれるファンで溢れていた。
19時過ぎにYASU、MASA、SENが登場。ダンサー2名とDJと共に、新衣装でステージは始まる。3人の声は、時にソロで時に重なり歌の力が迫ってくる。ダンサブルな曲からミディアムバラードまで、歌詞というセリフとダンスという動きで、まるで芝居を観るような感覚になる。「ROV/REVOLT/衝動」「ANY」「again」のメドレーを含む5曲を終え、MCでは挨拶と自己紹介をする。オープニングでファンが用意した22日に誕生日を迎えるメンバーMASAのお面で迎えたサプライズにも触れる。ファンとの距離が近い分、こんな演出も可能だ。
3年半ぶりの六本木morph tokyoでのワンマンを楽しみにしていたのは、メンバーだけではないだろう。そして、9ヶ月ぶりのリリース。「一緒にHappyな時間を。やれる限りのステージで、等身大の僕らを魅せたい」と語る。
ピアノを迎えて弾き語りタイムへ。そこへSELLOUTがお祝いに登場。花束をプレゼントされ、互いにハグをする。ピアノ弾き語り1曲目には、SELLOUTのSHOHEIが参加し4人で「ToLove」。“星たちが笑ってる”という歌詞を4人で歌う暖かさ。どんな夜空も星いっぱいにできると思える。
3人では、3年前に自主制作で作ったCDのなかの1曲「I just love U」。SENから歌い始め、MASA、YASUへの声が重なっていく。続く「いつまでも」は、君への思いを目一杯詰め込んだ冬の歌。この季節にはじんとくる。ピアノだけで歌えるボーカルの力の証明する時間だ。昨年リリースした曲「Beautiful Life」は原曲と違った感じでのライブパフォーマンス。RAPは、まるでささやきのよう。
ここでスクリーンが降り、ライブ当日にリリースされた「願い」のMVが流れる。“君の悲しみなら僕が引き受けて 僕の苦しみなら君が癒して”というお互いを思う気持ちを歌ったラブソングだ。衣装を変えて、同曲を生歌でも披露。生のストリングスが入りしっとりと歌い上げる。ダンスユニットでありながら、歌を丁寧に届ける姿に引き込まれていく。続いて、離れてしまった大切な人を思う「冬の風」。ポップなメロディがより切なさを誘う。


再び、MVタイムへ。同時リリースの「Into the WAVE」だ。ここからライブは、静から動へ変わる。ファンと一緒に動き、踊ることで、彼らの魅力がまたひとつ増える。「GROW UP」は、東京五輪正式種目「3×3」の名門チームTOKYO DIMEの公式応援ソング。会場はチームカラーの緑に染まる。“始まりの合図が待てなくて”と思うのは、きっとアスリートもアーティストも同じ思いだろう。
そして、アンコールへ。WAVEのTシャツに着替えたメンバーは、福岡と東京で活動するダンスユニットTwinBeeと共に「PARTY CALL」からのスタート。ゲストにシンガー玉山ミイを迎える。MASAの誕生日を祝うために創った「snow candle」をMASAとのデュエットで初披露。制作期間10日というこの曲は、2月22日、MASAの誕生日に配信リリースされる。続き、YASUの作詞作曲で仕上げた新曲「NAMIDA」を披露。切ない思いのバラードだ。
ラストは、DJ、ダンサー、ピアノ、ストリングスすべてのメンバーがステージにあがり、新しい日を歌う「BRAND NEW DAYS」を。波っ子とのコール&レスポンスで明るく幕を閉じるはずが、ハッピーバースデーのメロディが流れ。2月22日に誕生日を迎えるMASAへのケーキと花束のプレゼント。MASAは、「まだまだこれからもステージに立ち続け、証明したいことがある。そして、弱い自分を強いメンバーに支えられていることに感謝し、いろんな景色を作っていこうと思う」と語った。
3月には、4周年記念パーティを行う。男性ボーカルグループとしての地位をこれからもっと高めていくだろう彼らの活動が楽しみだ。

<『願い/冬の風』『Into the WAVE/GR
OW UP』DOUBLE RELEASE ONE-MAN PARTY
!!-MASA's BIRTHDAY->

1.ROV/REVOLT/衝動

2.ANY

3.again

4.ToLOVE

5.I just love U

6.いつまでも

7.Beautiful Life

8.願い

9.冬の風

10.君との記憶

11.Into the WAVE

12.GROW UP

アンコール

1.PARTY CALL

2.KIRAMEKI

3. snow candle

4.NAMIDA

5.BRAND NEW DAYS

寄稿:伊藤緑:http://www.midoriito.jp/

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