【インタビュー】READY TO KISS「私
たちも“なりたいアイドルになります
”って励まされた曲」

メンバーも最初はタイトルに衝撃を受けたというREADY TO KISSの4thシングル「成増になります」(TBS系「有田ジェネレーション」2月度エンディングテーマ)が2月13日にリリースされた。コミカルソングかと思いきや、友達と受けた受験に一人だけ落ちてしまった主人公の切ない心理が描かれている今のシーズンにピッタリなナンバーに仕上がっている。板橋区成増の商店街を舞台に繰り広げられるミュージックビデオではメンバーが演技に初挑戦! 七人がそれぞれのイメージカラーの衣装を着て歌うシーンも収録されているが、ドラマがメインの青春感満載の映像になっているので、その役柄設定や演技にも注目してほしい。BARKSでは2月9日に新宿ReNYで開催された単独ライブ直前に楽屋で全員にインタビュー。本番前のドキドキ高揚する気持ちの中、この曲に賭けるレディキスの今を伝えてくれた。
■テストのこととか思い出して“うわ~”ってなっちゃったんですけど

■最後は背中を押してくれるので「いい曲だな」と思いました
──4枚目のシングル「成増になります」がリリースされましたが、最初、タイトルを聞いた時は“シャレ?”って笑ってしまいました。
清川麗奈(以下麗奈):私たちも笑っちゃいました。
大川彩菜(以下彩菜):冗談かと思ってスタッフに確認しました。
上原歩子(以下歩子):タイトルだけ見たらどういう曲か想像つかないよね。
彩菜:最初まさか曲のタイトルだと思わなかった。
歩子:衝撃的でしたね。
麗奈:おもしろ路線で攻めるのかなと(笑)。
牧野広実(以下広実):デモが送られてきたのが福岡に向かう移動の時だったんですよ。みんなで「何このタイトル」って(笑)。
──ところが曲を聴いてみたら、受験に落ちちゃった女子が凹んで電車を乗り過ごしてしまい、気がついたら「成増になります」というアナウンスが駅から流れてきたというシチュエーションの切ない心理を歌った曲で。
麗奈:私は中、高と受験しているので、この曲に似た経験があるんですよ。そのときの苦い思い出が蘇ってきました。テストのこととか思い出して“うわ~”ってなっちゃったんですけど、最後は背中を押してくれるので「いい曲だな」と思いました。
彩菜:おふざけソングなのかと思ってたけど「切ないけど、これ、めちゃめちゃ応援ソングだな」って。ミュージックビデオもストーリー仕立てになっているので、ぜひ見てほしいですね。
──実際に成増の商店街で撮影しているんですよね。
彩菜:そうなんです。成増のことは知っていたんですけど。
──東武東上線に乗って降りたことがあるんですか?
彩菜:はい。この曲のように間違えたことがあって、目的地に行くのは各駅停車に乗らなきゃいけなかったのに池袋から急行に乗って成増まで行ったことがあるんですよ(笑)。なので、この曲の情景はすぐに浮かびました。
歩子:麗奈は受験の思い出を話してくれたんですけど、この曲って夢を持っている人とか何か新しいことに挑戦したいと思っている人にも当てはまると思ってるんです。私はアイドルになるのが夢だったので、この曲の“「なりたい自分にいつかきっとなります」言うだけは簡単だけど”っていうところが……。(言葉に詰まって泣き出してしまう)
──何か思い出させちゃいましたか?
千葉咲乃(以下咲乃):感情豊かなんです。
彩菜:それぐらい気持ちがこもっていて。
歩子:(涙をぬぐいながら)「こうなりたい」って夢を持つのは簡単だけど、なかなか自分がなりたいようにはなれないから……。この曲の最後では主人公は立ち直って“「なりたい」になります”って誓うんですけど、「いつか私もなりたいアイドルになれるように頑張ろう」って自分も背中を押された曲なんです。受験だけじゃなく、4月から新生活を送る人たちを励ます曲になっているので、夢がある人に聴いてほしいってすごく思います。
──千葉さんはどんなことを感じましたか?
咲乃:私は出だしの“みんなで受けた受験 一人だけ落ちた自分”っていうところが辛いなぁと思いました。
──主人公は合格した友達に気を使わせちゃったことも辛いなぁって思っているんですよね。
咲乃:そうなんですよ。そこがいちばん気持ちが昂ぶりました。
全員:(笑)。
彩菜:昂ぶったの?(笑)。
佐々木美帆(以下美帆):あと、この曲、サビで“成増になります”を連呼するんですよ。前回のシングル「READY TO KISS」もサビでタイトルをリピートする曲だったので、今回もみんなに覚えてもらいやすいなと思いました。振り付けでもサビで“N”の形を表現しているのでライブでは一緒にポーズができるんじゃないかなって。
天羽希純(以下希純):私も歩子が言ったように歌詞を自分の芸能活動に当てはめて聴いてしまいました。これまで自分にあまり自信がなくて「この挑戦はどうせムリだから」ってあきらめてしまうことがあったんですけど、チャレンジしてみなきゃわからないし、自分がなりたかったからアイドルをやっているので“「なりたい」になります”っていう気持ちがすごくわかったんです。これからもっと多くの人にレディキスの名前を知ってもらえるよう、なりたい自分になっていきたいと思えた曲でした。
広実:私は愛知出身なので、最初は成増ってどこにあるのかわからなかったんですけど、ポップで脳内から離れなくなるようないい曲なので、成増宣伝ガールにしてもらいたいと思ったぐらい(笑)。きっと私のように駅に降りたことがない人も多いと思うんですよね。
■今回の4曲ってどれも頭から離れないスルメ曲(笑)

■きっとみんなもクセになるんじゃないかと思います
──実際、ミュージックビデオでは成増が大フューチャーされています。今回、初めて演技にチャレンジしているので、どんなキャラクターを演じているのか教えてください。
彩菜:私はカフェのシーンに出てくるんですけど、実際に成増にあるカフェなのでぜひ探してほしいですね。演じたのは主人公を励ます友達の役です。LINEしても返信がないので心配しているんですけど、たまたまカフェの外を通りかかった主人公を見て“あっ!”って。演じながらも主人公の気持ちがイタいぐらいにわかりました。
希純:私は試験に落ちた主人公役を演じています。自分自身、学生時代はあまり友達が多くなかったので、グループLINEを見なかったことにする主人公のシーンに「わかるな」って。嫌なことがあったから、みんなに顔向けできないっていう。泣くシーンは勝手がわからなくて10回ぐらい撮りなおして、みんなを待たせちゃったのが辛かったですけど、素敵なミュージックビデオに仕上がって良かったなって。歌っている以外は99%が落ちこんだ顔で映っていますけど、見たファンの人から「笑っているより、きすみんらしくて板についてたよ」って言われたので、感情移入できたキャラクターだったのかなと思いました。
広実:私は主人公の同級生役でアルバイトでカフェの店員をしているんですが、演技に初挑戦して、初めてその難しさを知りました。笑うシーンでも役柄になりきらないとできないなって。自分がカフェで働いていて友達がこういう状況になったら……って想像しながら演じて、いい経験になりました。
咲乃:私もひろみんと同じカフェの店員でお姉さんキャラ。「うん、うん」ってうなづいているシーンが多いです(笑)。
──友達の話や注文を聞いたりとか? 撮影中に印象に残っているエピソードはありますか?
咲乃:ロケの車の中でめっちゃサーモン食べた記憶があります。
全員:(笑)。
歩子:私は仲良しグループの合格した方の女のコの役です。学生時代はグループで遊んだり、つるんだりしたことがなかったので、「こういう華やかな高校生活送ってみたかったな」って夢が叶った感じがしました。充実したJKみたいな(笑)。それと私、このミュージックビデオのように学生時代からツインテールでセーラー服だったんですよ。親にも「あゆちゃんっぽい役だね」って言われたのが嬉しかったです。
美帆:私は仕事で失敗しちゃって落ちこんでいるOL役なので、お仕事を頑張っている人に元気を与えるようにっていう気持ちで演技しました。最後のほうでブランコに乗っているシーンが出てくるんですけど、サンドイッチとコーヒーを食べて飲んでいる場面を3回ぐらい撮ったんです。でも、完成したら食べてるシーンは使われていなかったというおもしろエピソードがあります(笑)。
彩菜:3回も? 頑張ったね。美味しかった?
美帆:美味しかった(笑)。
麗奈:私はストリートミュージシャンみたいな役柄です。主人公が駅のホームに落とした日記を拾って、そこに書いてあったことをもとに「成増になります」を即興で作って歌う設定なんですけど、ギターを弾きながら歌うシーンはけっこう大変でした。
──ふだんはギター弾いたりしないんですよね?
麗奈:そうなんです。なので作曲してくださった方からコードを教えてもらって、実際に指で押さえながら。撮影日は朝から練習していました。
──見どころが盛りだくさんですね。今回のシングルには甘酸っぱいポップチューン「ストロベリー・ソフトキャンディ」や三代目パークマンサーのラップがフィーチャリングされた「I GET CRAZY」、「見つめられない」の2018年ヴァージョンも収録されているので聴きどころをぜひ。
彩菜:「見つめられない」はライブでやらせていただいている曲で、今のメンバーでの2018年ヴァージョンを音源化させてもらいました。「I GET CRAZY」はLINEライブで司会をしてくださっている三代目パークマンサーさんとのコラボ曲ですね。
歩子:台詞があって面白いんですよ。
麗奈:パークさんにちなんだ台詞が多くてメンバーの台詞もあるので注目してもらいたいと思います。曲調もすっごくかわいいよね。
全員:かわいい!
麗奈:タイトルは「I GET CRAZY」だけど、ザ・アイドルソング。
歩子:きゅんきゅんしちゃう恋愛ソングになってます。
広実:歌詞が送られてきた時、パークさんの台詞は括弧になって書いてあったんですけど、完成した曲を聴いたらサビにもツッコミみたいなのが入っていたんですよ。ライブだと聴きとりにくいと思うので、CDで歌詞カードを見てほしいなと思います。
彩菜:あと「ストロベリー・ソフトキャンディ」は新宿ReNYの単独ライブで初披露なんですけど、思った以上に踊りが激しい。
咲乃:みんなでジャンプする振りがあってね。
彩菜:ファンの人も一緒に跳んでくれたら会場が揺れるんじゃないかな。
歩子:ダントツで踊りが激しい曲だね。
彩菜:レディキスのダイナミックジャンプが見られる曲です。歌っていて楽しい曲でもあります。
──カップリングは片思いの曲が多いですね。
咲乃:はい。成就してほしいですね(笑)。
麗奈:片思いの曲が多いので、そろそろ幸せソングを(笑)。
歩子:ラブラブソングね。
美帆:リア充ソングいいですね(笑)。
麗奈:あと、今回、曲を作ってくださった光さんが「レディキスのことをたくさんの人に知ってもらえるような曲にしたい」って言っていて、初めてメンバーカラーの衣装も着させていただいたんですよ。
歩子:ブーツも色を揃えてるしね。
麗奈:そう。全体的に自分たちらしさが出せたシングルになっていると思います。
彩菜:今回のシングルの4曲って自分でも困っているぐらい、どれも頭から離れないんですよ。スルメ曲っていうか(笑)。きっとみんなもクセになるんじゃないかと思います。
──では今後の活動についてメッセージをお願いします。
歩子:シングルがリリースされて単独公演もして、「レディキス波に乗ってるな」と思っていただける活動をしていきたいですね。
彩菜:前作「READY TO KISS」がオリコンウィークリー8位という素晴らしい順位をいただいたので、それを更新できるように。「成増になります」がみんなに愛される曲になるよう、今、奮闘中です!
取材・文●山本弘子

リリース情報


「成増になります」

2018/02/13 RELEASE

定価¥1,111 + 税

1.成増になります

2.ストロベリー・ソフトキャンディ

3.I GET CRAZY (feat.三代目パークマンサー)

4.見つめられない (2018 version)

5.成増になります (off vocal)

6.ストロベリー・ソフトキャンディ (off vocal)

7.I GET CRAZY (feat.三代目パークマンサー) (off vocal)

8.見つめられない (2018 version) (off vocal)
千葉咲乃ver. KICM-91826

上原歩子ver. KICM-91827

清川麗奈ver. KICM-91828

大川彩菜ver. KICM-91829

天羽希純ver. KICM-91830

牧野広実ver. KICM-91831

佐々木美帆ver. KICM-91832

通常盤 KICM-1833
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