【サマソニ】絶対的な存在感!ロック
の女王、セイント・ヴィンセントの魅
力
昨年約3年振りとなるアルバム『マスセダクション』をリリースし、今年はコーチェラ、パノラマ、ロスキルドなど海外の大型フェスに出演が決定。変わらぬ人気ぶりを見せつけています。
では、なぜ彼女が「ロックの女王」と呼ばれているのか、その魅力を紐解いていきましょう。
圧巻のライブパフォーマンス
セイント・ヴィンセントはアニー・クラークのソロプロジェクト。昨年のサマーソニックでホステス・クラブ・オールナイターにヘッドライナーとして出演したことも記憶に新しいことでしょう。
Photo:Kazumichi Kokei
映像をバックに一人ステージで演奏するという実験性を持ちながらも、エンターテイメントとしても優れた演出。その美貌や堂々とした佇まいは圧倒的でレオパード柄の衣装もステージに映えていました。
詳しいライブレポートはこちら。
Photo:Kazumichi Kokei
St. Vincentさん(@st_vincent)がシェアした投稿 – 8月 24, 2017 at 9:17午前 PDT
彼女のステージは炎が出たり、スモークが焚かれるなどのド派手な演出ではなく、アイディア性のあるステージの見せ方で観るものを魅了していきます。
過去のライブでは日本人のバンドメンバートーコ・ヤスダと2人で踊りながらプレイ。決して派手な振りではないのにとても印象に残るステージです。
St Vincent – Bring Me Your Loves @ Outside Lands Fest 8.07.15
St. Vincent – Your Lips Are Red @ ACL 2014
パワー、セックス、危険な関係、死などの「権力」や「人を飲み込んでしまうような影響力」という今作のテーマがステージを作り上げる上でも大事な要素となっているように感じます。
熟練したギターテクニック
彼女を語る上では欠かすことのできない魅力の一つである、ギタープレイ。海外メディアでは”21世紀最初の正真正銘のギターヒーロー”と評され、アーニーボール・ミュージックマン社からシグネチャーモデルのギターが発表されるなどギタリストとして確固たる地位を確立しています。
昨年はシグネチャーモデルの限定カラーが全世界で数本のみ生産されました。なんと日本に入荷したのはたった一本だけ!
— ERNIE BALL MUSIC MAN (@ERNIEBALL_JAPAN) 2017年9月15日
彼女のギターはエッジのある不協和音、歪み、ペダル使いといったワンパターンにならない音作りと、淡々と歌いながらも変則的なフレーズを弾いてしまうテクニックで唯一無二のプレイをみせてくれます。そしてギターがとてもよく似合う。
Best Guitar Parts/Solos St. Vincent (Annie Clark)
St. Vincentさん(@st_vincent)がシェアした投稿 – 2月 15, 2018 at 7:59午後 PST
アーティストからの支持も厚く、サマーソニックのヘッドライナーであるベック、天才シンガー・ソングライターのボン・イヴェールなどとコラボを果たしています。
Never Tear Us Apart – Beck
独特のアートワーク
セイント・ヴィンセントと言えば、ポップで毒があるアートワークも忘れてはいけません。MVはシュールで時にブラックユーモアに溢れており、毎回楽しみにしているファンも多いのではないでしょうか。
「Cruel」
「Digital Witness」
「New York」
「Pills」
「Los Ageless」
MV、衣装など彼女のアートワークはしっかりとしたコンセプトを持っています。その現代アートのようなアートワークはまさに彼女のハイレベルなセンスによるもの。
近年は映像作品を手がける仕事も増え、活動の場は映画界にも広がっています。
映画監督デビュー作品は女性監督たちによるホラー短編集「XX」の一編「バースデー・パーティー(原題)」。監督、脚本に加え、音楽も担当しており、日常とダークファンタジーが交錯するようなミステリアスさが彼女らしい作品。
「Exclusive Horror Anthology XX Clip “Party” – Annie Clark (St. Vincent)」
それはドラマー、マット・ジョンソンの息子の治療費を集めるためのベネフィット・コンサートでのステージ。彼女の持つこのユーモアセンスはアートワークの中でも大事な要素です。
I still can't believe that @st_vincent performed in a toilet costume at @lprnyc last night. pic.twitter.com/xLG4VEbsr3
— Joe Saturday (lol, that's not really my last name) (@joe_saturday) 2016年6月29日
ギターテクニック、独自のサウンド、他を寄せ付けないアーティスト性、全てを併せ持つセイント・ヴィンセントには、やはり「ロックの女王」という言葉がふさわしいでしょう。また、そんな逸材がインディ・ロックが勢いを失い始める中でグラミー賞受賞など世界の注目を集めたことで、その名は確かなものとなりました。
その女王が昨年のワールドツアーの幕開けとなったステージから1年ぶりにサマーソニックで再来日。今年は最新作の楽曲と世界観をたっぷりと見せてくれるのではないでしょうか。女王の圧倒的なステージをお楽しみに!
第3弾ラインナップ発表!「SUMMER SONIC 2018」出演アーティスト【サマソニ】
2017年8月18日(土)・19日(日)
東京会場:ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ
大阪会場:舞洲サマーソニック大阪特設会場
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SUMMER SONIC 2018
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