泉 彩世子『脳内ジュークボックス』
- 第18回 「砂の果実」
中谷美紀 with 坂本龍一 -
私の心にひっかかって、揺らしていく、そんな唄たち。リンクする想いや情景を絵にしてお送りします。
「生まれてきてよかった。」
そう思ったことは何度もあります。
生きる意味を考えたことは、たぶん、ない。
気付いたら目標があったし、離れたくない人だってたくさんいる。
第一私は欲求だらけ。
だから、生きてる。
※でもそう言えるのは今の自分。
人間みんな何人かの自分を抱えてるやろう。
ある人が面白いこと言ってた。
「生きていくうちに一人の自分じゃ対応しきれなくなってさ。
だから別の自分を作ったの。でも二人でも対応できなくて。どんどん増えていったよ。今は並べた自分の中からその都度チョイスした“奴”を被って、さぁいくぞ!ってかんじかな。」
こう言ってた男性に対して、うわぁ…ややこしそうな人!!
と、思っててん。
でも、なんとなくわかるやんな。
みんな当たり前にやりすぎて、改めて口に出すとややこしいけど。
そう思ったことは何度もあります。
生きる意味を考えたことは、たぶん、ない。
気付いたら目標があったし、離れたくない人だってたくさんいる。
第一私は欲求だらけ。
だから、生きてる。
※でもそう言えるのは今の自分。
人間みんな何人かの自分を抱えてるやろう。
ある人が面白いこと言ってた。
「生きていくうちに一人の自分じゃ対応しきれなくなってさ。
だから別の自分を作ったの。でも二人でも対応できなくて。どんどん増えていったよ。今は並べた自分の中からその都度チョイスした“奴”を被って、さぁいくぞ!ってかんじかな。」
こう言ってた男性に対して、うわぁ…ややこしそうな人!!
と、思っててん。
でも、なんとなくわかるやんな。
みんな当たり前にやりすぎて、改めて口に出すとややこしいけど。
私も例に漏れず何人かの自分がいる。
ナイスチョイスできるときもあれば、
うまく選べなかったり被れなかったりもする。
死にたいと思ったこともないし、生まれてきてよかったと思ってる。
※でも、そう言えるのは、今の、自分。
いきなり切り替わる。
床に吸い込まれそうな、ぐにゃりとした“奴”に。
天井がぐるんぐるんして水の中にいるみたい。
そんなめまいの中で流れてくるのは
「砂の果実」/中谷美紀 with 坂本龍一
昔、私なりに大切に思ってた人に
「“生まれてこなければよかった”って思ったことある?」
って聞いたらさ、
「そんなことは何度だってあるよ。」
って言ってた。
「でも生まれてよかったなって思ったことも何度もあるよ。」
とも言ってた。
ヒッ!!ってなって、ホッ…ってしたの覚えてる。
そんな心に刺さる「生まれてこなければ本当はよかったのに」って言葉で始まる曲です。
なんの上手なまとめもないけれど、淡々とすごく悲しいからさ。
死にたいより悲しいよ。
そんなこと思ってほしくなかった。
そんなこと誰かに思わせたくないな。
思わせたらあかんな。
って静かに、なんともいえない冷えてるような熱いような想いが生まれた。
「みんな生まれてよかったんだよ」なんてことはよう言わん。
でも、少なくとも私にとってその人は生まれてきてくれてよかった人やった。
口から離れた瞬間に安っぽいセリフみたいになりそうで、固まっちゃってん。
結局私はその人に何もしてあげられなかったと思う。
今もそんなことを時々思ってるんかな。
ナイスチョイスできるときもあれば、
うまく選べなかったり被れなかったりもする。
死にたいと思ったこともないし、生まれてきてよかったと思ってる。
※でも、そう言えるのは、今の、自分。
いきなり切り替わる。
床に吸い込まれそうな、ぐにゃりとした“奴”に。
天井がぐるんぐるんして水の中にいるみたい。
そんなめまいの中で流れてくるのは
「砂の果実」/中谷美紀 with 坂本龍一
昔、私なりに大切に思ってた人に
「“生まれてこなければよかった”って思ったことある?」
って聞いたらさ、
「そんなことは何度だってあるよ。」
って言ってた。
「でも生まれてよかったなって思ったことも何度もあるよ。」
とも言ってた。
ヒッ!!ってなって、ホッ…ってしたの覚えてる。
そんな心に刺さる「生まれてこなければ本当はよかったのに」って言葉で始まる曲です。
なんの上手なまとめもないけれど、淡々とすごく悲しいからさ。
死にたいより悲しいよ。
そんなこと思ってほしくなかった。
そんなこと誰かに思わせたくないな。
思わせたらあかんな。
って静かに、なんともいえない冷えてるような熱いような想いが生まれた。
「みんな生まれてよかったんだよ」なんてことはよう言わん。
でも、少なくとも私にとってその人は生まれてきてくれてよかった人やった。
口から離れた瞬間に安っぽいセリフみたいになりそうで、固まっちゃってん。
結局私はその人に何もしてあげられなかったと思う。
今もそんなことを時々思ってるんかな。