<Red Bull 3Style>世界決勝が閉幕
、DJ RINAは女性DJ初のトップ6入り

<Red Bull 3Style>の8度目の世界決勝が、2月5日(月)から11日(日)にかけてポーランド・クラクフで開催された。
2010年にスタートした<Red Bull 3Style>は、各国を代表するDJたちが集結しその技を競う世界大会だ。出場者は制限時間15分内で3つ以上のジャンルをプレイし、“創造性”、“選曲”、“スキル”、“ステージ映え”、“フロアの盛り上がり”の5項目について審査員が採点を行なう。今大会では24ヶ国の代表がクラクフに集い、日本からは国内初の女性チャンピオン、DJ RINAが参戦した。
RINAは初戦、個性豊かなイタリア代表、フィリピン代表、機材トラブルに見舞われたフランス代表、幅広い選曲を見せたアゼルバイジャン代表に続いてグルーヴィな選曲で観客を沸かせ健闘を見せるも、この夜最後に登場したチリ代表の堂々たるパフォーマンスの前に惜しくも敗退を喫することに。しかし、テクニックだけでは観客のハートを掴めない奥深さも<Red Bull 3Style>の魅力。彼女は過去の世界チャンピオンたちが選ぶワイルドカード枠で復活を果たし、グランドファイナルへと駒を進めた。
そして迎えた最終戦では、カナダ、チリ、ベルギー、イタリア、南アフリカという強豪国の代表たちとの対決へ。19世紀建立の由緒正しき劇場・スウォヴァツキ劇場を舞台に、DJジャジー・ジェフ、スクラッチ・バスティード、DJクレイズ、ニーナ・ラスヴェガス、DJヌマークら審査員&ゲストDJ、そして過去の世界チャンピオンたちも見守る中、ファイナリスト6名による熱戦が繰り広げられた。
DJ RINAは、映画『天使にラブ・ソングを2』でも有名なゴスペル「Oh Happy Day」のアレンジ曲で観客の大合唱を誘い、その後も和テイストの音ネタで日本代表のアイデンティティを表現。ヒップホップやR&B、アフロビート、さらにはオアシスの名曲「Wonderwall」まで、過去大会のテクニック重視の型を破ったオリジナリティ溢れる選曲を丁寧に繋ぎ、ここでも健闘を見せる。
一方、同じくワイルドカード枠で勝ち進んできたイタリア代表のダミアニートは、プレイ開始直後からヒップホップ~エレクトロで観客を盛り上げ、トーク・ボックスを巧みに使ったパフォーマンスで圧倒。スキル、選曲、盛り上がり、いずれも審査員たちの高い評価を得て、見事世界No.1の座を獲得した。
優勝こそ逃したものの、女性DJとして史上初めてグランドファイナル進出の快挙を達成しトップ6に選抜、大会の歴史に名を残すこととなったRINA。戦いを終えた彼女は、次のようにコメントを残している。
「自分らしい選曲とスタイルを表現することができました。今大会で集まった24ヵ国のDJたちは、いいライバルであり友達です。同じ目標に向かっているDJたちと共に1週間を過ごしたことは初めてで、緊張ではなく楽しさで一杯でした。勝負も大事だけど、DJとして音楽を楽しむことが大切なんだと改めて気付けたことは、とてもいい経験です。そして最後に審査員&DJのニーナ・ラスヴェガスが表彰式の場で、大会史上初の女性DJとしての活躍を讃えてくれたことは、ある意味、優勝を掴み取ったと同じ気持ちでした」──DJ RINA

<Red Bull 3Style World Final(Vol.
8)>

日程:2018年2月5日(月)~11日(日)

会場:スウォヴァツキ劇場(ポーランド・クラクフ)

出場:日本代表のDJ RINAを含む、計24ヶ国のDJ

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