【インタビュー】ポタリ、四人がロッ
クと正面から向き合って作り上げた会
心作『ポタリの2』

リスナーの気持ちを引き上げる力を持った楽曲を発信するガールズバンドとして、幅広い層のリスナーから熱い支持を得ているポタリ。1月17日にリリースされた2ndフル・アルバム『ポタリの2』は彼女達の新たな息吹をパッケージした意欲作で、バンドのポテンシャルの高さや懐の深さなどを満喫できる一作となっている。本作を機に、ポタリがより大きな注目を集めることを強く予感せずにいられない。
■最初は盛り上がったり楽しい音楽をやっていたけど

■活動を重ねて音楽性が変わっていって今の感じになりました
――ポタリがどんな風に結成されたのかを話していただけますか。
鈴木奈津美“ナツ”(以下、鈴木):元々は、私が中学を卒業する時にガールズバンドをやりたいと思って、チェーンメールをまわし始めたんです。それに引っ掛かってきたのが、全然知らないエミだったんですよ。それに、ベースとドラムも集まって、ポタリの前身バンドを始めたんです。それからメンバー・チェンジを経て、5年前くらいに今の四人になりました。バンドを始めた頃の私はORANGE RANGEさんがすごく好きで、エミもファンクラブに入っていたよね?
中西詠美“エミ”(以下、中西):うん。ベースとドラムの子も、ORANGE RANGEさんが好きだったし。
鈴木:そう。なので、最初の頃はORANGE RANGEのコピーとか、盛り上がったり、楽しかったりする音楽をやっていた印象がありますね。そういうところから入って、メンバーが替わったり、活動を重ねていったりする中で音楽性が変わっていって、今の感じになりました。
――バンドをやっていくうちに、オリジナルを作る楽しさにも目覚められたんですね。それぞれの音楽的な背景なども教えてもらえますか。
鈴木:私はバンドというものを知ったきっかけが、ORANGE RANGEさんだったんです。その前は、浜崎あゆみさんとか、小柳ゆきさんといった女性シンガーが好きでしたね。音楽性とか歌唱力だけではなくて、ビジュアルとかも含めてカリスマ性のある人に惹かれて、小学生の頃から歌手になりたいなと思っていたんです。でも、中学生になってORANGE RANGEさんと出会ってバンドというものを知って、自分もバンドで学園祭に出たいと思って。それがきっかけになってギターを買ってもらって、バンドをやるようになりました。バンドを始めた頃は、ギター&ボーカルだったんです。ギターは本当に触るくらいで、パワーコード中心でしたけど(笑)。ボーカリストで尊敬しているのは、尾崎豊さんです。尾崎豊さんは歌にしても、ライブ・パフォーマンスにしても彼の人となりがちゃんと出ていて、それがすごく好きなんですよね。“なにが起こるか分からないハチャメチャさ”みたいなものを持ったライブをしつつ、聴かせる曲はしっかり聴かせるという振り幅の広さにも憧れましたし。ORANGE RANGEさんも1枚のアルバムにいろんな曲が入っているところに、すごく魅力を感じた気がします。
中西:私はバンドが好きで、ライブにすごく行っていたんです。元々は中2の時の友達でバンドがすごく好きな子がいて、その子に「聴いてみて、お願いだから」と言われて渡されたのがELLEGARDENさんだったんです。それから1年後に、その友達にELLEGARDENさんが名古屋に来るから行こうよと誘われて。それで、初めてフェスに行って、いろんなバンドに触れて、バンドってめちゃくちゃカッコいいなと思ったんです。それで、本当にバンドにハマって、ひたすらライブに行くようになって、高校の3年間は一人でもライブに行っていて、本当にライブキッズでした。それに、初めてELLEGARDENさんのライブを観た時に、大勢のお客さんが一斉に手を挙げているのを見て感動して、この瞬間を自分も創りたいなと思ったんです。それで、中学を卒業する頃にギターを買ったんですけど、全然弾けなくて挫折していたら、ナツからメールがまわって来て、バンドを組んじゃえば絶対練習すると思ったんです(笑)。だから、基礎練習くらいはちょっとしたことがあるという状態でバンドに入って、それから曲のコピーをし始めました(笑)。
――エミさんは初心者だったわけですが、ナツさんはそれでも一緒にバンドをやろうという気持ちになったんですね?
鈴木:はい。私もギターをやっていたけどずごくヘタクソだったので、エミと会った時に“めっちゃ弾ける子が入ってきた!”と思ったんです(笑)。
茄子川“ナスカワ”:アハハ(笑)。ナツは、さらに下回っていたんだ(笑)。
中西:そう(笑)。だから良かった。いや、本当に良かった(笑)。私は、ギタリストとして尊敬しているのは9mm Parabellum Bulletの滝(善充)さんです。あの人は、1音1音をすごくきれいに鳴らしますよね。ライブの時も凄いパフォーマンスをしているのに、全部の音がしっかり飛んでくるんですよね。あのパフォーマンスをしながら、こんなに弾けるというところを、本当に尊敬しています。滝さんが雑誌で「基礎練をしています」というのを読んで、“私も、やろう!”みたいな(笑)。
内田愛子“アイコ”(以下、内田):音楽を好きになったきっかけは、高1の頃に聴いたASIAN KUNG-FU GENERATIONさんとか、BUMP OF CHICKENさんとかです。ベースというものを知らない時期にそういうバンドを初めて聴いて、気になる音が鳴っているなと思ったんですね。それで、親に聞いたらベースという楽器の音だと教えてくれて、ベースを始めました。ただ、ずっと一人でベースを弾いていたんですよ。地元のライブハウスの店長さんが良くしてくれて、バンドを組ませようとしてくれていたんですけど、メンバーが高校生の女の子だったこともあって音信不通になってしまうようなことが何回もあったんです。それで、もうずっと一人で練習していました(笑)。
一同:かわいそう!(笑) ベース一人は結構キツいよね(笑)。
内田:でしょう?(笑) それで、専門学校に行くことにしたんですね。その時に、ベースはすごく楽しいなと思ったのがファンクでした。私が尊敬している先生がファンク畑の人で、ファンクを知ってさらにベースが好きになりましたね。ただ、ポタリは歌物のバンドだから、その中で自分はどういうベーシストになりたいのかをずっと考えるようになって。今はロックな音というか、気持ち良い音を出せる人でありたいなと思っています。好きなベーシストは、スピッツの田村(明浩)さんですね。すごく良いベースを弾かれる方で、尊敬しています。
茄子川:私は11才上のお姉ちゃんがいるんですよ。その姉がライブの主催とかをしていたので、私は小学校5~6年の時に、すでにライブを観に行っていました。だから、子供の頃からバンドが、すごく身近なところにあったんです。それで、バンドは楽しそうだなと思って、自然と自分もやりたいと思うようになって、お姉ちゃんにギターをやりたいと相談したんですね。そうしたら、「いや、絶対ドラムのほうが需要あるよ」と言われて。当時の私の中では、お姉ちゃんの言うことは絶対だったんですよ。だから、「そうなんだぁ」といって、貯めていたお年玉で、ドラムを買いました。お父さんが転勤中にドラムを買って、勝手に家の仏間に置くという(笑)。仏間にはピアノが置いてあったので、自然な流れでそこに置いたんです(笑)。
一同:それって、自然な流れかなぁ……(笑)。
――お父さんは、ビックリされませんでしたか?
茄子川:私が反抗期だったこともあってか、お父さんはなにも怒らずに、「あっ、買ったんだ」みたいな感じでした(笑)。家が田舎でドラムを叩いても大丈夫だったので、いっぱい練習しましたね。で、中学に入った時に、吹奏楽という部活があって、そこに入ればドラムが叩けるんだということに気づいて。それで、吹奏楽部に入ってドラムを叩いていたんですけど、その頃に友達のお兄ちゃんから3枚のCDを借りたんです。それがGOING STEADYさんとHi-STANDARDさんとSHAKALABBITSさんで、インディーズ・バンドでグイグイやっている感じのCDを聴いて、すごくカッコいいなと思って。特に惹かれたのがSHAKALABBITSさんでしたね。女の人でこんなにカッコいい歌が歌えるんだというのが本当に衝撃的で、そこからバンドにのめり込んでいきました。その後、高校に入った頃から洋楽に目覚めて、フォールアウトボーイとかパニック! アット・ザ・ディスコとかが好きになり。その後メタルとかも聴いたりするようになって、【ラウドパーク】とかにも行き出して…という感じでした。そういう風にいろんな音楽を聴いてきたので、特にこのジャンルが好きというのはなくて、これも好き、これも好き、これも好き…というタイプですね。そういう中で一番カッコいいなと思うドラマーは、コーンのレイ・ルジアーです。
■“聴くと元気になる音楽”というところは変えたくないけど

■“守る”と“進化”の間で揺れて曲が出来なくなってしまった
――1月17日にリリースされた2ndフル・アルバム『ポタリの2』について話しましょう。制作に入る前は、どんなことを考えていましたか?
鈴木:1枚目のアルバムを作った時はひたすら曲を作って、どんどん出していって、完成するまでどんなアルバムになるか分からなかったんですよ。今回は目標を立てて、ちゃんと作ろうというのがまずあって。この四人でロックというものを追求しようという話をしてから、制作に入りました。
――その結果、『ポタリの2』はキャッチーなメロディーを活かした良質なロック・チューンが顔を揃えた一作になっています。作詞/作曲のクレジットは全曲ポタリになっていますが、曲作りはどんな風に行ったのでしょう?
鈴木:今までは、私が曲のタネを持ってきて、アレンジとかをみんなでしたり、歌詞を書いてきても、みんなにチェックしてもらうというやり方をしているという意味で、クレジットは“ポタリ”だったんですね。でも、今回のアルバムはエミが持ってきた曲が多く入っていたりとか、私が書いた曲にアイコが歌詞をつけてくれたりしていて。今回のアルバムではないですけど、ナスカワが曲を書いてくれたこともあったんですよ。そういう風に、より全員で曲作りをするようになったという意味で、クレジットは全曲“ポタリ”になっています。
――曲の作り方が変わったんですね。では、曲作りを進めて行く中で、アルバムのキーになった曲などはありましたか?
鈴木:私の中では、12曲目の「走る」です。私は今回のアルバムを作るにあたって、すごく悩んでいたんです。アルバムの前にシングルとして「夏の言い訳」というバラードを出したんですけど、それはエミが持ってきてくれた曲なんです。「夏の言い訳」は曲を作る軸の人が変わったから、新しいポタリというのを感じてもらえると思うんですよ。そこで進化していくことの喜びとかもすごく感じたし、それを聴いて良いと言ってくれる人がいることも分かるから、アルバムでは新しいポタリをどんどん見せていきたいと思ったんです。でも、“聴くと元気になる音楽”というところはやっぱり変えたくないという想いもあって、“守る”と“進化”の間ですごく揺れて、本当に曲が出来なくなってしまったんです。それで、今回は他のメンバーが持ってきてくれた曲が多かったり、歌詞を他のメンバーに任せて新しい要素を入れたりしていて。そういう中で、「走る」という曲が自分の中から出てきた時に、私の中では今までのポタリの持ち味と新しさを融合させたものを一つ形にできたことを感じて。「走る」という曲が出来たことで、自分の中でポタリだと思っている要素を詰め込んだ「MUSIC」という曲を出すことにも自信が持てたんです。
▲鈴木奈津美:Vo(ナツ)


――粘り強くがんばって良かったですね。そうすると、“迷いの日々から抜け出した”と歌っている「走る」と、自分にとっての音楽の意味を描いた「MUSIC」の歌詞は、その頃の自分の気持ちをダイレクトに綴ったものといえますね。
鈴木:そう。「走る」は本当にそのままです。ただ、「MUSIC」は音楽に対する価値観や音楽の捉え方は人それぞれだから、すごく悩みました。それで、他のメンバーにも“音楽”というテーマで歌詞を書いてもらったんです。そのうえで、やっぱりこの曲は自分が書いた歌詞で歌いたいと思って、自分がリスナーとして音楽を聴いていた頃に感じていた音楽に対する想いとかを歌詞を書きました。そういうところで、「走る」と「MUSIC」は私の中ですごく大きな意味を持った2曲です。
中西:『ポタリの2』の曲で作った時に一番大変だったのは、「Scope」です。最初の原形を一人で作って、バンド・アレンジまで持っていったんですけど、もっと良くなるだろうという気がして。それで、この曲を良くするために、ずっと一人でめちゃくちゃ時間を割いたんです。歌詞も最後に書いたので、こういう曲にしたいというイメージだけで形にしていったこともあって、本当に時間が掛かりました。「Scope」は歌詞も自分で書いていて、今の自分の悩みをテーマにした歌詞にすることにしたんですけど、ナツに歌ってもらうわけだから、私の気持ちが出過ぎると違うなというのがあって。そのバランスを取ることを考えたので、歌詞もすごく悩みました。歌詞は、大切なもの2つを同時には守れないということに気づいた時の気持ちを書いています。何かを大事にしている時は、絶対に他の何かが疎かになる。自分が幸せにできるのは本当に近い距離の人だけなんだなと気づいて、そういう自分の弱さと向き合いながら歌詞を書きました。「Scope」は明るさとせつなさを併せ持った曲にしたくて、最終的にちゃんとそういう曲に仕上げることができて良かったなと思います。
内田:私の中で、特に印象が強いのは「君とアワー」です。今回のアルバムの中では、一番古い曲なんですよ。2年前くらいに出来た曲で、私がポタリに入って、初めてめっちゃ好きだと思った曲なんです。今回の“ロック”というテーマは、アルバムの前にリリースした「君とアワー」「ナイショナイショ」「ハルノカゼ」「夏の言い訳」というシングル曲が入ることが分かっているうえで立てたものなんですね。だから、アルバムのテーマから少し外れた曲かもしれないけど、私は「君とアワー」が入っているのがすごく良いと思います。今回私は何曲か作詞もさせてもらったんですけど、「君とアワー」という曲がなかったら歌詞は書けなかったと思うし。私の中で本当に思い入れがある曲なので、ぜひ聴いて欲しいです。
鈴木:「君とアワー」の歌詞は、場所に宿るパワーとか魅力みたいなものを描いています。この場所に来ると元気が出るなとか、蘇ってくる思い出があって初心に還れるなというようなことを感じた時期があって。それを歌詞にしたくて、ストーリー調にするという手法を採りました。この歌詞を書いてメンバーに出した時に、アイコがすごく良いと言ってくれたのが本当に嬉しかったことを覚えています。私は歌詞を書くのが苦手で、歌詞はあまり書きたくないなと思っていた時にアイコがそう言ってくれたことで、自分の言葉で歌詞を書くことの魅力に改めて気づかせてくれたんです。
▲中西詠美:G(エミ)


――「君とアワー」も、温かみや洗練感を纏った良い曲です。アイコさんは、今回どの曲の歌詞を書かれたのでしょう?
内田:「AGFG」と「scratch」、それに「カメレオンガール」をナツと一緒に書きました。3曲の中で、私が一番思い入れがあるのが「AGFG」で、人間関係について書いたんですよ。男女の歌っぽくなっているけど、本当のことを言うと、私がポタリでずっとバンド生活を送ってきている中で思ったことを書きました。今までのポタリはナツしかメロディーを持ってこなかったけど、これからはみんなで曲を出していくんだという気持ちになったことで、メンバー間の関係性も変わってきていて。そういう中で私が本当に望むことが歌詞になったと思います。
茄子川:私は、どうだろう? 好きだったり、印象が強かったりする理由はいろいろあるけど、メロディーで一番衝撃的だったのは「走る」のBメロでした。途中で転調している感じになっているんですよね。Aメロの入りとか、サビの頭とかで転調する曲は多いけど、Bメロの中でやり切っているのが凄いなと思って。そもそもポタリはBメロがフックになっている曲が多いんですよ。
鈴木:そう。私は哀愁のあるメロディーがすごく好きで、明るい曲でもBメロにその要素を入れて発散することが多いんです。
一同:そうそう(笑)。
茄子川:そこも、私がポタリの曲が好きな要因になっています。“「走る」のBメロ!”“「セツナジェットコースター」のBメロ!”みたいな(笑)。
■好きな人のことを妄想するのは分かるけど

■好きじゃない人とかでも妄想したりする(笑)
――続いて、プレイに関する話をしましょう。
茄子川:今回は制作の後半で、みんなで“せーの!”で録ろうということになったんです。なので、それぞれの曲を身体にしっかり入れ込む期間を取ったんですけど、レコーディングの1週間前くらいに、この曲はこういうドラムにしたほうが良いんじゃないかという提案が来たことがあって。それが、夜中の12時か1時くらいに、スタジオのリハが終わったところに来たんですよ。もうね、一瞬固まりました(笑)。“ええっ、今になって?”と思ったけど、やってみないと良いかどうか分からないじゃないですか。それに、次の日には新しいパターンで、みんなと合わせられるようにしたいというのがあって、今からやり直そうと思って。それで、そこから次の日の朝の7時半まで一人で練習したことが、今回の制作では一番記憶に残っています(笑)。それが、「カメレオンガール」と「走る」だったかな。「カメレオンガール」はもうちょっと単純だったけど、いろいろやってみようという話になって。その時は大変だったけど、結果的に良くなったので、がんばって良かったなと思います。それに、「カメレオンガール」は、スネアの音に一番こだわっていて。今の音源は機械的な音のスネアが多いですよね。そのカッコ良さももちろんあるけど、この曲は10年くらい前のバンドっぽい“パーン!”としたスネアの音が合うよねという話になって。イメージした音で録れたのも良かったなと思う。なので、ドラムの面で一番印象が強いのは「カメレオンガール」です。
内田:全体的に今回思ったのは、音作りとかもあるけど、結局ベースが一番良い音になるのは、キックとかスネアとかと全く同じ瞬間にベースを鳴らした時だなということだったんです。そのことに、「ハルノカゼ」という曲のレコーディングをした時に、メッチャ気づいたんですよね。そこで、自分はどうしたら一番良いのかが分かった気がしたんです。だから、アルバムのレコーディングでは、ずっとそのことを意識してベースを弾きました。まだまだですけど、そういう面で成長できたというのはありますね。ベースのフレーズ的には、歌詞もそうですけど、曲が形になっていく中で、自分なりにイメージをつけるというか。これを私のベースで良くできるとすれば、こうだなという考え方を全曲でしていったというのがあって。ボトムを支えつつ面白さとか、カッコ良さとかも感じてもらえるベースになっているんじゃないかなと思います。
中西:私は「最終列車」でアコースティック・ギターを弾いているんですけど、全部のパートをアコースティック・ギターで弾かなかったということが良い結果を生んだと思います。バンド・サウンドで聴かせるというのがあったし、ギター1本だし、でも曲の雰囲気は出したいというところにこだわったんです。イントロの入りはアコースティック・ギターが良いなというのがあって、そこを活かしつつ上手く落とし込めた曲になりましたね。「最終列車」は歌詞も自分で書いていて、曲自体は展開していくわけじゃないけど、歌詞で展開していっているというところにも愛着があります(笑)。
▲内田愛子:B(アイコ)


――「最終列車」の歌詞からすると、エミさんは“純情系”ですね。
一同:そうなんですよ!(笑)
中西:いや、私はすごい妄想家で、常日頃めちゃくちゃ妄想しているんです(笑)。
茄子川:エミの妄想はすごい(笑)。なんか、好きな人のことを妄想するのは分かるけど、好きじゃない人とかでも妄想したりするんですよ(笑)。
中西:そう、好きじゃない人を好きな体(てい)で妄想するんです(笑)。
一同:もう意味が分からない(笑)。気持ちの持っていきかたが謎すぎる(笑)。
中西:アハハ(笑)。それくらい妄想するのが好きで、「最終列車」の歌詞も妄想で書きました(笑)。あと、ギターに関してはフレーズももちろんそうですけど、音にこだわりました。私のメインギターはレスポールで、昔からハムバッカーの音がすごく好きなんですね。でも、それぞれの曲の良さを出すために、レコーディングではいろんなギターを使いました。特に、「走る」は唯一メインのレスポールを使わなかったんです。この曲は出したい音が、どうしてもレスポールでは出なくて。「走る」の世界観を出したい時に、太い音ではないというか、いかにコード感をきれいに出すかが重要だなと思って。それで、「走る」はテレキャスターで弾きました。あと、「AGFG」とかは、ファズに近いくらいのゲインで録ったりしたし。レコーディングする時にエンジニアさんと相談して、攻撃力の強めな音にしたんです(笑)。「AGFG」のギター録りは、すごく楽しめました(笑)。
鈴木:歌は、今回は歌詞を書いてもらった曲が多かったから、どういう気持ちで歌うのかというのがあって。たとえば、「最終列車」はエミが丸々書いた歌詞を持ってきてくれて、こういう風に歌って欲しいということも言ってもらったんです。その結果、自分が想像していた範囲の歌を超えられるきっかけの曲になったんですよね。他の人が書いた歌詞は、読んだ時に分かるところと分からないところがあるんですよ。だから、どういう気持ちでこの言葉を選んだのかとか、主人公がどういう状況にいるのかということをまず聞いて、すごく想像して歌ったなというのが今回のアルバムですね。今まで以上に、それぞれの曲の世界観に入り込んだなという印象があります。あとは、「走る」はサビの頭をファルセットで歌い始めるということに、すごくこだわりました。私はファルセットが苦手なので、レコーディングの時に歌のディレクションをしてくれる方に「地声で張ったほうが、サビ頭だし気持ち良くいけるんじゃない?」と何回も言われたけど、練習して、こだわってファルセットにしたことにすごく意味があって。迷っているけど、でも自分を信じて進むということの“迷い”を表現するうえで、ちょっと不安定なファルセットで入ったほうが絶対に良いというのがあったから。そうやって、変えればと言われてもチャレンジして、ちゃんと音源にできたこともすごく嬉しいです。
▲茄子川:Dr(ナスカワ)


――それぞれが新しいことに挑戦した結果、よりスキルアップできたレコーディングになりましたね。『ポタリの2』リリース後のライブ展開も楽しみです。
鈴木:私達は、ポタリは定期的にフル・アルバムを出せるバンドであると同時に、ワンマンライブをし続けられるバンドでありたいと思っていて。今の私達は自分達で機材車を運転して、いろんなところに行っているんですけど、それは対バンの人達から受ける刺激とか、その日だけの科学反応みたいなものをまだまだ体験したいという気持ちがあるからなんです。そういう部分を大事にしつつ先のことを見据えてワンマンをする力もつけていきたいなというところで、今度のツアーは対バンで廻った後、ファイナルとして東名阪でワンマンをするという流れにしました。『ポタリの2』で曲調の幅が広がったので、ワンマンでは今まで以上にいろんな顔を見せられると思うし、今後はライブをよりパワフルにしたいと思っているというのがあって。次のツアーでは、また新しいポタリの姿を見せることになるので、期待していて欲しいです。
中西:今度のツアーは新しい曲を演奏するので、ライブの雰囲気が必然的に変わると思うんですよ。それに、ライブの作りの面でもいろんなことに挑戦しようという話を、みんなでしているんです。だから、ツアーは楽しみでしょうがないですね。新しいポタリのカッコ良さだったり、ポタリのライブじゃないと味わえないものだったりを追求する場にしたいなと思っています。
内田:今回のアルバムを作ったことで、やり方がいろいろ見つかったというのが私はすごく嬉しくて。だから、今度のツアーもポタリのライブをより良い方向に変えていけるやり方を見つけられると良いなと思います。すでにセットリストをどうするかという話をしているんですけど、一つ決めるのにメッチャ話し合ったりして終わらないんですよ。すごく深い話し合いになるし、どの曲で決めるのかということでもすごく悩む。もう、本当にめんどクサいんですよ(笑)。
一同:アハハッ! めんどクサいよね(笑)。
内田:でも、それはみんな真面目だから、めんどクサいんですよね。私は自分達のそういう部分が伝わるライブをしたら、絶対に勝てると思っていて。今度のツアーでは、毎回そういうライブをすることを目指していきます。
茄子川:私達はツアーをまわる時に、同時進行でレコーディングをするということがメッチャ多いんですよ。だけど、去年の年末くらいにやったツアーは、ツアーだけに専念できたんです。その時にすごく良いツアーだなと思ったし、身になったことを強く感じたんです。やっぱり私は二足のわらじは履けないんだなと思った瞬間でもあったし。年末のツアーは見えるものが沢山あったから、今度のツアーはもっと良いものになると思います。だから、早くツアーに出たいし、来てくれる人も楽しみにしていて欲しいです。
取材・文●村上孝之
リリース情報


2nd Full Album「ポタリの2」

2018.1.17 OUT

\2,500(tax in) / 全12曲

TRISE-0025 / TREASURISE RECORDS

01. MUSIC

02. Scope

03. 君とアワー

04. AGFG

05. セツナジェットコースター(Album ver.)

06. ナイショ ナイショ

07. カメレオンガール

08. 最終列車

09. ハルノカゼ

10. scratch

11. 夏の言い訳

12. 走る
ライブ・イベント情報


<ポタリing Tour 2018 ~走れポタリ!みんなとの友情を証明するっP~ 対バン編>

2018年2月8日(木) 愛知@名古屋CLUB UPSET

[出演] ポタリ / セプテンバーミー / Bentham / YAJICO GIRL

[INFO] サンデーフォークプロモーション TEL052-320-9100

2018年2月10日(土) 愛知@豊橋club.KNOT

[出演] ポタリ / リアクション ザ ブッタ

[INFO] サンデーフォークプロモーション TEL052-320-9100

2018年2月11日(日) 福井@福井CHOP

[出演] ポタリ / QOOLAND / POETASTER / VOI SQUARE CAT

[INFO] 福井CHOP TEL0776-34-3558

2018年2月12日(月・祝) 岐阜@柳ヶ瀬ants

[出演] ポタリ / EARNIE FROGs / QOOLAND / POETASTER

[INFO] サンデーフォークプロモーション TEL052-320-9100

2018年2月15日(木) 大阪@心斎橋Pangea

[出演] ポタリ / あいくれ / POETASTER / 絶景クジラ

[INFO] 心斎橋Pangea TEL06-4708-0061

2018年2月16日(金) 山口@周南RISE

[出演] ポタリ / 高倉周作 / 野口奨平 / 大久保光涼 / and more…

[INFO] 周南RISE TEL0834-27-5607

2018年2月17日(土) 福岡@福岡graf

[出演] ポタリ / SHIT HAPPENING / CRAZY VODCA TONIC

[INFO] 福岡graf TEL092-733-1199

2018年2月20日(火) 広島@広島セカンドクラッチ

[出演] ポタリ / FERN PLANET / and more…

[INFO] 広島セカンドクラッチ TEL082-249-7363

2018年2月23日(金) 静岡@浜松FORCE

[出演] ポタリ / EARNIE FROGs / POETASTER / and more…

[INFO] 浜松FORCE TEL053-415-9988

2018年2月24日(土) 群馬@高崎clubFLEEZ

[出演] ポタリ / HIHG BONE MUSCLE / POETASTER / TENDER TEMPER(ex.知る権利) / and more…

[INFO] 高崎clubFLEEZ TEL027-345-7571

2018年2月25日(日) 神奈川@横浜BAYSIS

[出演] ポタリ / CHERRY NADE 169

[INFO] 横浜BAYSIS TEL045-227-5528

2018年3月1日(木) 石川@金沢vanvanV4

[出演] ポタリ / あいくれ / POETASTER / MELLOW SHiP

[INFO] 金沢vanvanV4 TEL076-223-7565

2018年3月2日(金) 富山@富山Soul Power

[出演] ポタリ / あいくれ / POETASTER / MELLOW SHiP

[INFO] 富山Soul Power TEL076-492-7830

2018年3月7日(水) 岡山@岡山image

[出演] ポタリ / and more…

2018年3月9日(金) 兵庫@神戸 太陽と虎

[出演] ポタリ / POETASTER / I-RabBits / 絶景クジラ

[INFO] music zoo KOBE太陽と虎 TEL078-231-5540

2018年3月10日(土) 三重@四日市CLUB CHAOS

[出演] ポタリ / EARNIE FROGs / POETASTER / I-RabBits

[INFO] サンデーフォークプロモーション TEL052-320-9100
<ポタリing Tour 2018 ~走れポタリ!みんなとの友情を証明するっP~ 東名阪ワンマン編>

2018年3月24日(土) 大阪@心斎橋Pangea

[INFO] 心斎橋Pangea TEL06-4708-0061

2018年3月25日(日) 東京@渋谷TSUTAYA O-Crest

[INFO] TSUTAYA O-Crest TEL03-3770-1095

2018年3月29日(木) 愛知@名古屋CLUB QUATTRO

[INFO] サンデーフォークプロモーション TEL052-320-9100
<見放題東京2018>

2018年3月3日(土) 東京@東京新宿歌舞伎町界隈9会場

[出演] ポタリ / and more…

[INFO] 見放題東京2018 WEBSITE
<5th ANNIVERSARY「OTOEMON FESTA 2018」Supported by Eggs>

2018年3月18日(日) 大阪@LIVE SQUARE 2nd LINE

[出演] ポタリ / Amelie / 神はサイコロを振らない / THURSDAY’S YOUTH / MINT mate box / reGretGirl

[INFO] 詳細・チケットなど詳しくは OTOEMON FESTA 2018 WEBSITE
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