ジーン・シモンズ、『ヴォールト』誕
生は自己愛がきっかけ

ジーン・シモンズが、自身のロック生活50周年を記念しリリースしたボックス・セット『ジーン・シモンズ:ザ・ヴォールト・エクスペリエンス(GENE SIMMONS: THE VAULT EXPERIENCE』が誕生したきっかけを語った。突き詰めると一人っ子だったことが、その最大のインスピレーションになったそうだ。
彼は『Three Sides Of The Coin』ポッドキャストのインタビューで、こう話した。「俺は一人っ子だ。だから多分、俺は自分自身の究極のファンになったんだろう。自惚れだったり利己的に聞こえることがあるのはわかっているが、それが英語も喋れず、アメリカへ来て、アウトサイダーのような気がしてた時期に、問題を乗り越える唯一の手段だった。実際には自分に満足しておらず、自信なんてなかったとしてもな。はったりだ。フリをするんだ。それが俺がやってたことだ。兄弟も姉妹もいなかったから、俺は一人で過ごす時間が多く、自分についてのこと全てを集めてた。いい成績表もらったらとっとく。初めてのギターを手に入れれば、とっとく。なにも捨てなかった」
「1964年、俺は『エド・サリバン・ショウ』でザ・ビートルズを見て、それから2年以内に曲を書き始めるようになった。ベースの前に、俺は独学でギターを習得した。で、弾き始めたんだ。1966~2016年までの50年間で、俺はものすごい量の曲を書いた。いいのもあれば、それほどでもないのもあった。キッスのアルバムに収録されたものもあったが、ほとんどはそうじゃない。キッスっぽくなかったからな」
「俺にとっては旅だった。どれだけの人々が興味を持つかはわからないが、これを出さずにはいられなかった。じゃなきゃ、屋根裏でホコリにまみれてるだけだ。誰だって、どっかの時点でガレージ・セールを開く(不要になったものを売る)もんだろ。俺の場合、実際に庭先で売るわけじゃないが、すっきりさせたかったんだ。ここには俺が本当に誇りに思っているものがある。単に興味深いだけだったり、奇妙なものさえあるが、まあいいだろ」
『ジーン・シモンズ:ザ・ヴォールト・エクスペリエンス(GENE SIMMONS: THE VAULT EXPERIENCE』は通常版ほか、シモンズ本人からの手渡し&対談などの特典がついたリミテッド・ヴァージョンも発売された。
Ako Suzuki

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