The Brow Beat・Ryuji(Vo)/撮影・小林裕和

The Brow Beat・Ryuji(Vo)/撮影・小林裕和

【撮り下ろし】人気俳優・佐藤流司が
バンド「The Brow Beat」を始動! い
ま語る“音楽だから表現できること”
【インタビュー】

舞台からドラマまでひっぱりだこの人気俳優、佐藤流司がRyujiとして自らの世界観を表現するバンドプロジェクト・The Brow Beat。新たなキャリアをスタートした彼は今何を思う?

ミュージカル『刀剣乱舞』、ドラマ『御茶ノ水ロック』など舞台からドラマまでひっぱりだこの人気俳優、佐藤流司。そんな彼がボーカリスト・Ryujiとしてスタートさせたバンドプロジェクト「The Brow Beat」。
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トータルプロデュースにPENICILLINHAKUEIを迎え、今年1月には早くもアルバム『ラグナロク』をリリースし、現在はチケットが全箇所即日完売した全国4大都市ツアーの真っ只中だ。新たなキャリアをスタートさせた彼にツアーの手応え、今後の展望を伺った。
――現在ツアー真っ只中ですが(※取材は1月末)、The Brow Beatとしてのステージを重ねての手応えは?
Ryuji:俺はこれまで舞台を中心に役者をやってきたので、お客さまの中にはライブに初めて参戦する人、オールスタンディングのライブに来たことがない人も少なからずいるわけです。だから、最初は「どうなるかな?」と不安感もあったんですが、ツアー初日からすごい盛り上がりで。手応えというよりも、「ありがたいな」と感じました。
――観劇の場合は基本的に指定席がありますからね。
Ryuji:こういった(バンドの)スタイルでやらせていただくのも俺自身初めてですし、初めてのお客さまもいるという状況で、楽しんでくれているということがありがたいです。
――バンドのボーカリストとしてステージに立つことと、俳優としてステージに立つことの違いはご自身の中でどうお考えですか?
Ryuji:例えばロックバンドの場合、ステージの上で「タメ語」というか、敬語ではなくなるじゃないですか。「お前ら盛り上がれんのか!」みたいな。まあ、この見た目で「それでは歌わせていただきます!」みたいなのもちょっと変ですし(笑)。やっぱり普段お客さまに対して、タメ口を使うことがないので、そういうところにも違いは感じますね。
曲と曲の間に喋ったり歌にアレンジを加えたりだとかは、舞台ではあまりやらないことなので、そういった自由度の高さもバンドならではかもですね。
――なるほど。
Ryuji:役を演じているかそうでないかの違いがいちばん大きいと思いますし、台本があるかないかもあります。舞台をやるにあたっては台本があってキャラクターがあって、そこに対してできるだけ忠実に動くことを自分のコンセプトとして持っているんですけど、ライブは台本もキャラクターもないので全然違いますね。
――俳優として、演じるキャラクターをとても大事されている方だと思うのですが、逆にRyujiさんご自身を全面的に出すということに抵抗はなかったのでしょうか?
Ryuji:それも最初難しかったんですよね。これまでの芸能活動の上で、キャラクターものをやることが圧倒的に多かったので、逆に自分自身で勝負することは得意じゃないなと最初は感じましたね。「素の自分ってなんなんだろう?」となったり(苦笑)。
影響を受けたV系アーティストは?
――これからライブを重ねるとさらに変化しそうですね。ところで、Ryujiさんは俳優として、テレビ東京系の深夜ドラマ『御茶ノ水ロック』で主人公の片山始役を務めています。
このドラマは劇中で俳優が吹き替えではなく、生演奏をするというところも見どころのひとつとなっています。劇中バンド、ダイダラボッチのボーカリスト・片山始として歌うのは、また違う感覚なのでしょうか?
Ryuji:違いますね。バンドで演奏する、生で歌うということは変わらないんですけど、キャラクターにのっとった歌い方を意識して、「片山始だったらどう歌うか?」と考えているので、歌い方のニュアンスは変えています。始はまっすぐなキャラクターなんで、ビブラートやしゃくりは入れないように、ストレートな歌い方をしています。
――The Brow Beatのツアーには鳴風(G)、CHIROLYN(B)、かどしゅんたろう(Dr)といった実力派ミュージシャンが参加されていますし、プロデューサーのHAKUEIもゲストボーカルでステージに立っているとのことですが。
Ryuji:音楽業界で圧倒的に先輩の方たち、大ベテランの方たちと一緒にやらせてもらえるということで、最初はとても緊張しました。だけど、皆さんすごく良い人で、めちゃめちゃ面倒見てもらってます。HAKUEIさんとは週に4回くらい一緒にご飯食べてますね。連れて行っていただいていて(笑)。
――週の半分以上じゃないですか。
Ryuji:そうなんですよ(笑)。昨日も一緒にご飯食べてましたし、ツアー中は毎公演終わった後、メンバーとスタッフさんで軽いご飯に行くんですが、いろいろ教えてくれたり。皆さんすごい気さくな方でなんでもしゃべってくれるし、メンタル的に助けてもらってます。大人の中にガキンチョがひとり、みたいな感じなんですけど(笑)。
――ルーツというか、憧れのロックミュージシャンはいますか?
Ryuji:たくさんいますね。hideさんやHAKUEIさんも憧れだし、本格的にヴィジュアル系に興味をもったきっかけは、the GazettEからなんです。
――ステージなどで影響を受けていると思いますか。
Ryuji:the GazettEのライブも観に行ったことあるし、ライブDVDも持っている量が多いので、影響は受けてるかもしれませんね。
――他に好きなロックミュージシャンはいますか?
Ryuji:激しめのバンド、たとえばTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTや、THE MODS、ほかにはJUN SKY WALKER(S)も好きです。
――本当に年代問わずバンドサウンドを聴いて育ったと。
Ryuji:そうですね。演歌以外は聴くという感じなんです。洋楽もひと通り聴きましたけど、LINKIN PARK、FALL OUT BOYSUM 41とか、激アツのロックが好きですね。
「次は作詞だけじゃなくて作曲も」
――今後、The Brow Beatとしてやっていきたいことはありますか?
Ryuji:とりあえずいちばん近い目標はセカンドアルバムを出したいです。ファーストアルバム『ラグナロク』は、ロックやバンドサウンドをご存じない方もいらっしゃると思ったので、その方たちにも1曲は刺さる曲、ハマる曲があってほしいという想いを込めて、ポップなものから暴れる曲まで、幅広く色々なテイストを混ぜて作りました。
――入門編的な。
Ryuji:はい、なので、セカンドアルバムではさらにやりたいことを広げていきたいです。具体的には決まっていないんですが、例えば「次は作詞だけじゃなくて作曲も」という話をHAKUEIさんともしていたり、作詞もまだまだ書いてみたいことは沢山あります。実現するかどうか別として、何より自分がやってて楽しいんです。
もちろん、役者仕事をやりたくないという意味ではなくて(笑)。今は子供の時からやりたかったことをふたつ同時にできている、という感覚でやらせてもらっているんです。The Brow Beatはまだ始まったばかりなので、色々なことをやっていきたいですね。
ライブスケジュール2月3日(土) 東京 EX THEATER ROPPONGI (追加公演)「The Brow Beat Live Tour 2018 “Ragnarök”」
スタンディング ¥5,400(tax in):販売中
指定席:SOLD OUT!
※未就学児入場不可
※入場時に別途ドリンク代¥500が必要
※スタンディングはチケットに記載の整理番号順の入場
【スタンディング チケット 一般販売中!】
チケットぴあ 0570-02-9999 [Pコード:348-336]

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