【ライヴレポ】SUPER★DRAGONのリリ
ースイベントに2000人が集結!「みな
さんをどんどんデカイところに連れて
いく」

ヘヴィロックを基軸にラップやヒューマンビートボックスなど、高いスキルで魅せるパフォーマンスが話題を集め、昨年夏の東阪ツアーでは日本最大級のライヴハウスである東京・豊洲PITでのワンマンも大成功。人気急上昇中の9人組ミクスチャー系ユニットSUPER★DRAGONが、3rdシングル「Monster!」の発売日となる1月31日、東京・池袋サンシャインシティ B1 噴水広場にてフリーライヴを開催した。3月からは初のホールツアーも決定して波に乗る彼らだけに、会場の噴水広場は地下1階から3階まで、ステージを取り囲む4層にオーディエンスがビッシリ!集まった2000人に向けて終演間際には1st写真集リリースを告知し、さらにオリコンデイリーチャートでの3位獲得というニュースを共に祝った。
シングル発売を記念し、昨年末より展開中のフリーライヴツアー『SOUL FLAG』の一環として行われたこの日のステージは、発売当日ということでいつにも増してハードかつ攻撃力の高いメニューに。ゲームコントローラーを小道具に、ジャンの高速ラップで圧倒するEDMチューン「Mr.GAME」での幕開けから、エネルギッシュなダンスが目前に迫って「ヤバい!」「ホントにカッコいい!」と客席は大興奮。そんなオーディエンスにニヤリと笑いかけるメンバーの顔つきからは、確かな自信と成長が窺えて頼もしい。続く「Mada’Mada’」でもハードなロックサウンドにオーディエンスとの熱いコール&レスポンスを織り交ぜて、ゾクゾクするような高揚感を駆り立てていく。
想定外の盛り上がりに毅が「池袋、ヤバいじゃないですか!」と漏らすと、「今日はリリース日、だからいつもの2倍、3倍、4倍くらい盛り上がっていこう!」(颯)、「まさかこんな集まってくれるとは……期待を裏切らないパフォーマンスをします!」(洸希)と続く。さらに「1階!2階!3階!4階!お前ら盛り上がっているか!」と最年長の玲於が煽り、恒例の「ジャジャジャジャン!」コールでジャンが締め括って、「お前らモンスターになれますか?」(毅)と贈られたのは、お待ちかねのニューシングル「Monster!」だ。スパドラ初の恋愛ソングながら“愛”の裏側にある苦しみをフィーチャーしたナンバーは、彼らの武器である重低音サウンドを基盤に、ニュージャックスウィングという新たなジャンルに挑戦したもの。過去最高難度というフォーメーションダンスも、今までになく切ないムードを漂わせながら、最年少の楽や和哉に到るまでセクシーな仕草と表情で魅せるのに驚かされる。中でもサビ終わりに<刹那のキス>と歌いながら指でキスを投げる彪馬には大歓声。思春期特有の成長スピードに、彼らが持つ“退廃”というキーワードが相まって醸し出す儚さは、今のSUPER★DRAGONだけが表現することのできる唯一無二にして最大の武器だ。
かと思えば、続くカップリング曲「City Noise」では一気に気だるげなムードを生み出して、ガラリと表情を変えるのも注目すべき点。クリーンな歌声が爽やかに響くトロピカルハウスナンバーは、毅と彪馬によるアウトロでの掛け合いボーカルも聴き応え抜群で、そのスキルの高さに感嘆させられる。そして「ここにいる僕たち9人の絆、そしてみなさんとの絆を歌いたいです」(毅)と、本日スケジュールの都合で参加できなかった壮吾の想いも乗せて贈られたラストナンバーは「BROTHERHOOD」。その言葉通り絆を歌った重厚なロックチューンで肩を組み、年長組のファイヤードラゴンと年少組のサンダードラゴンのハンドサインを組み合わせたSUPER★DRAGONの印を掲げる姿には、大きな感動をかき立てられてしまった。
全てのパフォーマンスを終え、毅が「このシングルを今年一発目に出したのは意味があること。これからもみなさんをどんどんデカイところに連れていくという意志表明になったシングルだと思います」と挑戦の詰まった3rdシングルへの想いを語ると、ここで3月16日に1st写真集が発売されるという発表が。荒廃した世界と等身大の姿という二面性を収めた本作『Heads or Tails』には、ジャン曰く「写真集でしか見られないものがたくさん詰まっている」とのことなので楽しみにしたい。そしてメンバーが退場しかけたところで、スタッフより「Monster!」がオリコンデイリー3位を獲得したとの知らせも!満場の「おめでとう!」の声を受けて、メンバーも思わず荒ぶり、玲於は「よっしゃ!」と客席に向かって拳を振るった。こうしてリアルタイムで共に喜ぶことができるのも、発売日当日のステージならではだろう。
「本当に嬉しいです。ここに集まってくれたみなさんひとりひとりのパワーのおかげだと思っています。みなさん、俺たちにしっかり付いてきてください!」(毅)と全員で深々一礼して、この日のライヴは終了したが、ツアー『SOUL FRAG』はまだ途上中。しかも、各会場で担当メンバーがひとりずつソロパフォーマンスを行い、それぞれにファンからのメッセージを集めたフラッグを9本揃えて、3月からのツアーに臨むというプロジェクトも仕掛けられている。勢い止まらないSUPER★DRAGONの2018年は、さらに熱いものになりそうだ。
写真/笹森健一 文/清水素子

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