NGTリクアワ50位「君はどこにいる?」

NGTリクアワ50位「君はどこにいる?」

48グループ初の
自治体とコラボした2期生募集

新潟に拠点を置くNGT48は2018年1月26日、メンバーの第2期生オーディションを実施することを発表した。今回は48グループ初となる自治体とのコラボによるメンバー募集だ。2016年にはAKB48選抜総選挙を新潟で開催したほかに、新潟市南区 PR大使をメンバーの加藤美南と中村歩加が務めているなど、発足時から“地域密着・地元貢献”をテーマに掲げ、新潟県とのつながりを意識した活動を行ってきた。

「新潟をすぐに好きになりました」
(太野彩香)

新潟市では第2期生オーディションを通して“住みやすく魅力あふれる街・新潟”を PRし、新潟県内だけでなく県外からも広くNGT48 の未来を担い、ともに新潟の魅力を発信していただける人材を広く集めたいとのこと。新潟市は2015年にも、兵庫県から新潟市に移り住んだメンバー太野彩香を主演に起用した『新潟移住プロモーションムービー』を新潟市と協力し製作し、新潟市のIターン促進事業を応援している。兵庫県から縁もゆかりもない新潟市に移り住んでNGT48で活躍している太野は「NGT48に入るまでは新潟のことはほとんど知らなかった。最初は不安もありましたが、街も自然が豊かで食べ物にハズレがなくてすぐ好きになりました」と語っていた。
また、最終オーディションに審査員として参加する予定の新潟市の篠田市長も「これだけ地元に密着して PRしてくれているアイドルグループは他にないんじゃないかと思っている」とコメントし、卒業が決まっているキャプテンの北原里英「老後も是非新潟で…」と笑いを取りながらも「NGT48 の第 2章を先頭に立って作ってくれるようなメンバーに来てもらいたい」と期待を語っていた。

新潟市×NGT48太野彩香
アヤカニたーん 新潟暮らしPV

ついにチームG誕生への期待

NGT48は2015年8月にお披露目され、2016年1月に劇場がオープン。現在はチームNIIIと研究生が公演を行っている。研究生は現在8人。結成から2年以上が経ち、「一体いつになったら昇格するのだろう」と思っているファンも多い。

そして、NGT48の研究生のひたむきな姿はファンの人気も高い。2018年1月20日に開催された『AKB48グループリクエストアワー セットリストベスト100 2018』(以下リクアワ)では、NGT48の研究生の楽曲「下の名で呼べたのは…」が3位にランクイン。歌い終えた後、奈良未遥は「研究生は10人いたが、2人が卒業した。2人の分までファンがこのステージを用意してくれた」と研究生10人の絆を感じながら歌い切ったことを伝えていた。

2018年1月21日に開催された『第3回AKB48グループドラフト会議』では、NGT48は5 名の候補生を指名した。この日も多くのNGT48のファンらは、「近いうちに研究生らが昇格して、チームGが誕生するのでは」と期待を見せた。そして、今回の2期生募集の発表だ。チームG誕生もそう遠くないことだろう。

リクアワで見せたNGT48の勢い!
「まるでNGT48の単独コンサートだよ」

NGT48は総選挙でも、例えば荻野由佳が5位、北原里英が10位、本間日陽が13位、中井りかが23位など大きく躍進し、昨年はシングル2作をリリースしている。そして、2018年1月13日には約1年ぶりとなる『NGT48単独コンサート~未来はどこまで青空なのか?~』を開催。

リクアワではMC中に指原莉乃(HKT48)が柏木由紀(AKB48、NGT48兼任)に対して「新潟、凄くない? 歌いすぎ。まるでNGT48の単独コンサートだよ」とステージ上で話題にするほど、NGT48の見せ場が目立っていた。リクアワはAKB48グループの楽曲全1,078曲の中からファンが自分の好きな曲に投票し、ベスト100を決定するイベントだが、その100曲のうちNGT48の楽曲で27曲も占めていた。中には劇場公演などのオープニング曲で、メンバーが登場して歌やダンスを披露しない「overture(NGT48 ver.)」までもが86位にランクイン。

1つのチームがリクアワでここまでランクインするのは、10年以上のリクアワの歴史でも例のないことだ。たしかにNGT48には素晴らしい楽曲が多いが、会場にいる他チームのファンからは「またNGT48か…」という嘆息が聞こえるほど“まさにNGT48のためのリクアワ”と言っても過言でない勢いだった。
昨年のリクアワもNGT48の「Maxとき315号」が1位に輝き、今年も昨年12月に発売されたばかりの「世界はどこまで青空なのか?」が1位と連覇を達成。さらに1位(「世界はどこまで青空なのか?」)、3位(「下の名で呼べたのは…」)、5位(「Maxとき315号」)、7位(「みどりと森の運動公園」)、9位(「青春時計」)、11位(「ナニカガイル」)、13位(「ぎこちない通学電車」)と奇数位ごとにNGT48の楽曲が入るほど上位をNGT48の楽曲が占めていた。

2期生募集でさらにNGT48の勢いが加速するだろう。そして、新潟市の経済効果にとって重要なのは「また新潟の劇場に行きたい」と多くの人に思ってもらうことだ。そのためにも新しいメンバーを迎えて“これからもファンを魅了できるNGT48”を作っていくことが求められる。

(c)AKS
NGT48太野、新潟市長、北原、加藤
NGTコンサート加藤センター
NGTコンサート中井センター
NGTリクアワ1位
NGTリクアワ50位「君はどこにいる?」
リクアワ3位NGT研究生

佐藤仁

日本だけでなく欧米やアジアのポップカルチャーやエンターテイメント、メディアの動向を幅広く取材。放送作家・番組制作協力も多数。

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