14編の物語で紡ぐ、ソロ名義メジャー
1stフルアルバム『斑』。
魅惑の歌声、日本の伝統文化と
多様性溢れるロックサウンドの融合に
酔いしれる。

2016年、ソロアーティストとしてメジャーデビューを果たしたDのヴォーカリスト浅葱(ASAGI)が、遂にソロ名義メジャー1stフルアルバム『斑』をリリースする。自身初の和をコンセプトにしたフルアルバムである今作は、全て書き下ろしの14曲というフルボリュームでありながら、14編の物語が絵巻物のごとく美しく紡がれ、気がつけば最終曲「アサギマダラ」に至っているという不思議な魅力を持つ。また、全40名という超豪華ゲストミュージシャンを迎えて制作され、古語や和楽器といった日本古来の文化と現代の技術、多様性溢れるロックサウンドが融合した唯一無二の作品だ。「一つの悔いも残さずやり切った」と言う渾身の作品について、浅葱にじっくりと話を聞いた。

約16年以上ぶりに物語が
もう一度繋がった

――中秋の名月だった昨年10月4日に今作『斑』のリリース情報が発表されましたが、Dとしては10月27日にミニアルバム『愚かしい竜の夢』をリリースし、11月1日~12月4日はツアーがありましたよね。いつ頃から今作の制作に取り掛かっていたのでしょうか。
浅葱:もう1年くらい前からですかね。じっくりやっていたんですけど、結局最後はバタバタでした(笑)。やはり、作業的にリリース日が早いDのスケジュールを優先してきたので。

――一番バタバタしていたのはどの辺りだったんですか?
浅葱:やっぱりミックスかな。ゲストの方々も大人数ですし、例えば同じバンドメンバーでアルバムを作る時のように、大体同じ音が揃うわけでなないので、最後の仕上げが大変でした。でも、様々な個性の融合が今回の楽しみでもありましたし、一つの悔いも残さずに本当にやり切りましたね。

――これまでDで和装や和をコンセプトにした作品もありましたが、このタイミングでソロで和のコンセプトアルバムを作りたいと思ったきっかけとは?
浅葱:元々は、前作のトリプルA面シングル『Seventh Sense/屍の王者/アンプサイ』の時に、次はこの3曲を含めたアルバムにしようと思っていて。僕、民族音楽とかが好きなので、各国の音楽の要素を取り入れた、アルバムで世界一周できるような作品を作ろうと思ったんです。まずは日本=和からいこうと「月界の御子」に取り掛かったんですけど、そこから繋がる世界観がどんどん思い浮かんできて。「月界の御子」はかぐや姫の血を引く御子が地球にやって来て、地球の女性に恋をし、月には戻らないというストーリーなんですよね。御子を連れ戻そうと月から迎えがやってくるわけですが、天の羽衣を刀で断ち切って、自分の道を切り拓くみたいな。じゃあ地球に残って、御子は何をする?と考えた時に、物の怪を退治しようと。そこから

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