【仲村瞳の歌謡ハンター】講座「ニッ
ポン歌謡映画デラックス 音楽映画の
歌謡史」受講

2017年は全日本歌謡情報センターの編集長に就任致しまして、貴重な体験をたくさんさせていただきました。

コンサート取材では、伊藤美裕さん、走裕介さん、氷川きよしさん、デューク・エイセス加藤登紀子さん、阿久悠リスペクトコンサート、昭和の歌人たち、といった皆様の素晴らしいステージに深い感銘を受け、インタビューでは、砂田実さん、中澤卓也さんなど、偉大な方々からお話をお訊きすることができ、大変勉強になりました。本年も、できる限り他にはない歌謡情報を発信するべく精進を重ねたいと思います。よろしくお願い致します。

1月20日は、江東区・古石場文化センターへ「娯楽映画と歌謡講座」第4回に行ってきました。
以前の紹介記事はこちら
第4回は、「ニッポン歌謡映画デラックス 音楽映画の歌謡史」というテーマ。戦前、戦中、前後の音楽映画、歌謡映画を通して、流行歌、歌謡曲の歴史を巡るという内容です。映画中の歌唱映像が流れ、それについて講師の佐藤利明さんが解説します。この解説が大変深く濃く、本当に面白いのです。

お話によると、日本初の歌謡映画は、「カチューシャの唄」(1914年公開)で、同名の曲を主演女優・松井須磨子が劇中で歌っています。そして、日中戦争が泥沼化した頃には国民精神総動員が発令され、映画のシナリオにも内務省から検閲が入るようになった、という話にも驚きました。

「思ひつき夫人」(1939年公開)では、芸者歌手・市丸が奥様方の前で、倹約をしましょうという内容の歌「思ひつき夫人」を歌い、「君よ共に歌わん」(1941年公開)では、モダンなリズムに乗って、リズム・シスターズが防諜法の概念を歌った(!)「スパイは踊る」など、今では信じられないような作品も続々登場。「ペ子ちゃんとデン助」(1950年公開)中の、笠置シヅ子による「買い物ブギ」ノーカット版(20年ほど前にCD化された際、流せない言葉があり編集されてしまった。映画もソフト化されていない)が観られたのは非常に価値がありました!

たくさんの音楽映画に触れることができる贅沢な講座で、2時間があっという間でした。このテーマ「音楽映画の歌謡史」のシリーズ化を熱望します。

ちなみに、笠置シヅ子の「買い物ブギ」ノーカット版は、佐藤利明さんがプロデュースした『ブギウギ伝説〜笠置シヅ子の世界〜』に収録されているそうです。

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