ソリョンにとって2017年は大きな意味を持つ1年だっただろう。彼女が所属するアイドルグループAOAはデビュー5年ぶりに韓国で初めての単独コンサートを開催し、ステージは大盛況のなか幕を閉じた。本業である歌手としての活躍だけでなく、女優としての歩みも注目を浴びた。ソリョンは映画『殺人者の記憶法』で一層安定した演技を見せ、女優としての可能性を観客に認識させた。相変らず学んでいかなければならない段階だが、前作に比較すれば明らかに成長を感じた。
今までソリョンは(単に)スターだった。2015年にSKTの広告モデルに抜擢されて広告業界で大人気になり、酒類、ラーメン、アウトドア、化粧品、女性衣類、レンズ、自動車保険、ゲームなど様々な広告に出演して大衆からの愛を一人占めした。韓国放送広告の振興公社(コバコ)が発表した「2017消費者形態調査」によれば「消費者が最も好きなモデル」3位に上がったほどだった。人気はあった。メディアに露出する頻度も高かった。しかし彼の位置づけは思ったより狭かった。また危険な面さえあった。
2017年は彼女にとってより一層重要だった。良くも悪くも人生において“ターニングポイント”になる可能性が高かったためだ。相変らずCMモデルとしては影響力があるスターだったが、これを越えてコンテンツを備えたスターになれるのか。その過程でどうせなら数多くのアンチファンの心まで変えられればどれ程良いだろうか。ソリョンは急がなかった。むしろ正攻法を選択し、役者として再び注目を浴びる成果を上げた。未来のための丈夫な踏み石を積んだわけだ。
それだけではない。昨年末ソリョンは寄付活動に参加して成熟した社会的認識を見せた。去年12月、浦項(ポハン)で発生した地震の被災者のために5,000万ウォンを希望ブリッジ全国災害スローガン協会に寄付した。さらに、ソウルろう学校に5,000万ウォンの寄付を寄託した。モバイル音楽チャンネル“ジンゴ”で聴覚障がい者の学生たちと縁を結んだのがきっかけになったという。一方クリスマスには「AOAジミン×ソリョンと共にする優しいクリスマス」という海外児童教育支援のための寄付キャンペーンを進めた。
ソリョン(とAOA)の慈善活動は突然なことではない。2016年には雑誌「ライフアンドドッグ」の表紙モデルとして参加して販売収益金の一部を寄付し、動物保護市民団体カラー(KARA)に1,000万ウォン相当の飼料を寄付し、棄てられた動物に対する社会的認識向上に寄与した。さらにユニセフ寄付に対する関心を喚起させるために“チャリティーブレスレット”キャンペーンに参加した。色々な方法を通じて大衆から受けた愛をお返ししようと考えるソリョンの温かな心が有難いだけだ。
ソリョンは語る。「個人的な計画では私がどんな人なのか証明できる機会が多かったら良いだろう。その過程と努力を大衆の方々がたくさん認められたら嬉しいし、そうなれるように努力する。黙々と“私”という人を知っていって成長していくから見守って下されば感謝する。」
今年は戊戌年、黄金犬年の年だそうだ。だからだろうか。“犬年”のソリョンの活躍がより一層期待される。

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