間宮祥太郎 (C)宮月新・神崎裕也/集英社 2018「不能犯」製作委員会

間宮祥太郎 (C)宮月新・神崎裕也/集英社 2018「不能犯」製作委員会

【コラム】2018年は誰が来る!? ネ
クストブレーカー【男優編】

 綾野剛、菅田将暉、山崎賢人、福士蒼汰、高橋一生…。毎年、爆発的なブレークを果たす俳優がいるが、今年は誰が話題の的となるのだろうか。
 まずは、日本人離れした美貌と確かな演技力で頭角を現している間宮祥太郎。昨年公開のコメディー映画『帝一の國』では、生粋の日本人にしてハーフの高校生、日本テレビ系ドラマ「今からあなたを脅迫します」ではチャラいナンパ師、念願の初主演映画『全員死刑』では連続殺人犯を演じるなど、役に合わせて見事に変身する“カメレオン俳優”として数々の映画、ドラマ、舞台で活躍している。
 そして今年は、木村拓哉主演のテレビ朝日系連続ドラマ「BG~身辺警護人~」(1月18日放送開始)にボディーガード役で出演。元不良少年の料理人役として登場する、松坂桃李主演の映画『不能犯』(2月1日公開)も控えており、キャリア10年目の今年はさらなる飛躍が期待される。
 スポーツキャスターの松岡修造と共演した、消臭スプレー「ファブリーズ」のCMで話題を集めた高杉真宙は、若手俳優の登竜門と呼ばれる特撮テレビドラマ「仮面ライダー鎧武/ガイム」(13)に出演していた、いわゆる“ライダー俳優”だ。
 中性的なルックスが魅力で、性格はおとなしく真面目と評されることが多い。今年は夏に公開予定の青春映画『世界でいちばん長い写真』に単独主演をするほか、男子高校生4人の青春と恋を描いた『虹色デイズ』で、佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、中川大志、横浜流星とのカルテット主演も決定しており、注目を集めている。
 同じく特撮テレビドラマの「海賊戦隊ゴーカイジャー」(11)のゴーカイブルー役で俳優デビューした山田裕貴は、近年、映画界で目覚ましい活躍を続けており、昨年は13本の映画に出演した。また、5本のテレビドラマにも出演し、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」では、600人規模のオーディションに合格して庵原助右衛門朝昌役をつかんだ。
 今年は菅田将暉と土屋太鳳のダブル主演映画『となりの怪物くん』(4月27日公開)に出演するほか、台湾の大ヒット作をリメークした、自身が主演の恋愛映画『あの頃、君を追いかけた』(秋公開予定)で、人気アイドルグループ乃木坂46の齋藤飛鳥と共演する。
 「役を生きる」をモットーに、アウトレイジな役から爽やかな高校生役まで、ナチュラルにこなす演技力を武器に突き進む姿を、今後はテレビで見る機会も増えることだろう。
 アーティスト系俳優の北村匠海も要チェックだ。音楽ユニット「DISH//」のリーダーでありながら俳優活動も盛んに行い、昨年の浜辺美波とダブル主演を務めた青春恋愛映画『君の膵臓をたべたい』では「第42回報知映画賞」で新人賞を受賞した。
 今年は深田恭子主演のフジテレビ系連続ドラマ「隣の家族は青く見える」(1月18日放送開始)で同性愛者という役柄に挑戦するほか、自動車競技「ラリー」をモチーフにした東出昌大主演の映画『OVER DRIVE』(6月1日公開)に出演。自己表現の域は芝居や音楽にとどまらず、写真、絵、ファッションなど、さまざまなジャンルで発揮するマルチな才能にも注目してほしい。
 健太郎は、社会現象を巻き起こしたドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(14)で、斎藤工扮(ふん)する北野先生に反発する生徒役で本格的に役者デビューし、着実にキャリアを積み上げ、昨年は『デメキン』で映画初主演を果たした。
 リアリティーバラエティ番組「テラスハウス」のスタジオメンバーとして顔を知った人も多いはず。今をときめく女優・広瀬すずに「好き」と言わしめた自然な演技は、今年公開の平野紫耀(Mr.KING/ジャニーズJr.)主演の恋愛映画『ういらぶ。』(公開日未定)でも見られるはずだ。
 昨年大ヒットしたNHK連続テレビ小説「ひよっこ」で、有村架純演じるヒロインの恋人でイケメンコックのヒデを演じた磯村勇斗からも目が離せない。磯村も「仮面ライダーゴースト」(15)に出演していたライダー俳優。今年は健太郎と共に映画『ういらぶ。』に出演する。
 甘いマスクの裏には芝居に対する熱い情熱がたぎっており、あるインタビューでは「将来の目標はハリウッド進出」と断言。さらには「脚本家や監督もやっていきたい」と目を輝かせていた磯村の今後を、期待を込めて見守りたい。
 注目の若手イケメン俳優はまだまだたくさんいる。ブレークの波を引き寄せるのは一体誰だ!?(錦怜那)

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