【アニソン】名曲多し! 2017年の「絶
対に聴いておきたいアニメ主題歌」B
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アニソンライターが独断と偏見で2017年のベストアニソン20曲を選びます!

2017年もいよいよ終わり。ということで、アニソン大好きなライターが、今年のアニメ主題歌を振り返り、ベストヒット的にお気に入りの20曲をご紹介します。
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原則として、「1アーティストにつき1曲」「1番組から1曲」というルールを設けて、眉間に皺を寄せてウンウン唸りながら選んだ20曲です。
尚、各曲に順位は付けず、順不同のセレクションとなっております。
2017年を代表するヒット曲を筆頭に、名曲がズラリと揃いました!●どうぶつビスケッツ×PPP『ようこそジャパリパークへ』(『けものフレンズ』OP)
アニメの人気が高まると共に、その主題歌も人気を呼び、大ヒットを記録。遂には、この曲を引っ提げ『ミュージックステーション』にも登場……と、名実ともに本年度を象徴するアニソンとなったのが、『けものフレンズ』のオープニングを飾った『ようこそジャパリパークへ』です。
"フレンズ"を演じる出演声優陣のチャーミングな歌声に加えて、コンポーザーを務めた大石昌良さんの才気が光る本曲。
鍵盤のポップなサウンドが、メロディと歌に快活なエネルギーを与えると同時に、そのリズミカルな響きは、曲全体をよりキャッチーなものへとコーティング。更に、曲の後半ではハンドクラップやオペラ的なコーラスをまぶして、音のレイヤーをより多層的にすることで、曲の印象をより一層、深いものへと仕立て上げています。
友愛を描いたリリックも、あらゆる層の心に響くエモーションを宿しており、そのヒットの理由も納得。2017年度のアニソンシーンが生み出した大名曲です!
●劇団ひととせ『あ・え・い・う・え・お・あお!!』(『ひなこのーと』OP)
ある意味で2017年最大の問題作にして、同時に、"電波ソング"の傑作です。リズム感が強調されたバックトラックに乗せて展開されるのは、美少女キャラクターによる台詞の掛け合いに早口言葉、そして朗読劇。
"歌"という概念を天高く超越したヴォーカルは、自由奔放に錯綜し、リスナーの耳と感性に飛び込み、そして、依存度高めな中毒を引き起こす。
電波ソングや萌えソングと呼ばれる音楽ジャンルに、まだこんなにも引き出しがあったのか! という新鮮な驚きを与えてくれた『あ・え・い・う・え・お・あお!!』。電波ソングの奥深さに改めて気付かされたという発見も込みで、本年度のアニソンを語る上で欠かせない必聴のナンバーだと思います。
(K)NoW_NAME:NIKIIE『Morning Glory』(『サクラクエスト』OP)
音楽制作チーム、 (K)NoW_NAMEが音楽を全面バックアップした『サクラクエスト』からは、この曲を。快活なメロディとヴォーカリストのハツラツとした歌声が印象的なナンバーで、ピアノを加えたバンドサウンドの完成度も堪りません。
ポップス感とオシャレな感性が巧みに配分されており、難しいことを考えることなく、歌とメロディに身を任せるだけで、音楽がもたらす多幸感を存分に味わうことができます。
"ポップ・ミュージック"のお手本のような1曲であり、ポップスとしての普遍性がキラリと光るナンバーです。
SawanoHiroyuki[nZk]:Tielle & Gemie『gravityWall』(『Re:CREATORS』OP)
『Re:CREATORS』の劇伴や主題歌で重厚なサウンドを聴かせてくれた澤野弘之さんのお仕事も、イチアニソンファンとして記憶に留めておきたい本年度の重要な音楽トピックのひとつ。
特にお気に入りなのがこの曲で、インダストリアルサウンドを思わせるハードで荒涼としたバックトラックと、二人の女性ヴォーカリストによる厚みのある歌声は、胸を震わせるエモーションを宿しています。
曲の全体から溢れ出すダークで耽美的な美しさと、それを目の前にした時のゾクゾクするような快感に抗う術はなく、澤野さんの創り出すサウンドにただただ圧倒される。
MYTH & ROID『JINGO JUNGLE』(『幼女戦記』OP)と並び、2017年に生まれた"ダークウェーブ"な名アニソンです!
Mrs. GREEN APPLE『On My MiND』(『ナナマル サンバツ』OP)
"J-ROCK"なバンドによるアニメ提供曲の中でも、アニメ本編のストーリーと強くマッチした音世界で、自分の琴線に強く触れたのが、Mrs. GREEN APPLEの『On My MiND』です。
独特なギターフレーズと要所要所でファルセット・ヴォイスを盛り込んだ歌唱が耳に残るスピード感満載の楽曲は、『ナナマル サンバツ』のオープニングアニメーションとの相性も抜群。
この曲に合わせて、仲間やライバルたちが次々に画面に登場する「少年漫画」感溢れるアニメーションには、心からワクワクさせられました。
これぞジャンプアニメ主題歌の“王道”!
“王道”ジャンプアニメ主題歌から、声優界“新たな歌姫”の名曲!●KANA-BOON『バトンロード』(『BORUTO -ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』OP)
こちらも、J-ROCKバンドによるアニメ主題歌で、ひたすらに真っ直ぐなサウンドと歌が胸を打った曲。
『BORUTO』の主要キャラクターが躍動するオープニングアニメーションに合わせて、この曲が流れてきた瞬間の何とも言えない感動ときたら……。
アニメ本編の王道感と共に、『少年ジャンプ』原作漫画のアニメ化作品における主題歌が持つ、熱く、胸が踊るような気持ちを強く強く味わった1曲です。
徹底的に個人的な主観による感想で申し訳ないのですが、『幽☆遊☆白書』や『ジャングルの王者ターちゃん』、もしくは、『SLAM DUNK』や『忍空』といった90年代ジャンプ黄金期のアニメ化作品を耳にして、その後の音楽的嗜好を決定付けられた主題歌の数々にも匹敵する興奮を覚えました。2010年代の"ジャンプアニメ"史に残る名曲だと思います。
●ブレンド・A『ぼなぺてぃーと◇S』(『ブレンド・S』OP)※正式表記は◇が白抜きハート
きらら系アニメのオープニング曲に相応しく、とことんアッパーでポップでありながら、その一方で、どこか洗練された雰囲気を感じられるのが、この曲の魅力。
擬音を多用しながらハイスピードで展開される歌詞や、転調を多用したメリハリのある構成など、"萌えソング"の流儀をシッカリと踏襲しつつも、そこに鍵盤楽器の流れるような音色や打ち込みを駆使した装飾を加えることで、スタンダードに留まらないスケール感とゴージャスなムードを形作っています。
作曲を担当したy0c1e(ヨシエ)さんは、アニメ作品の主題歌において、様々な音楽アプローチを見せてくれるコンポーザー。本曲は、その作曲術の奥深さを垣間見せてくれた1曲といえるでしょう。
東山奈央『イマココ』(『月がきれい』OP)
『月がきれい』のオープニング、エンディング主題歌として両A面シングルでリリースされた東山奈央さんのセカンドシングル『イマココ/月がきれい』。どちらも年間ベスト級の素晴らしい曲でしたが、今回はオープニングで使用された『イマココ』を選ばせていただきました。
兎にも角にも、東山さんの透明感を携えた美しい歌声が持ち味の曲で、その伸びやかな歌声は、アニソンシーンにおける次世代の歌姫の誕生を強く意識させてくれました。
『月がきれい』のストーリーと同様に、どこか青く、そして、どこまでも甘酸っぱいリリックや、キラキラとしてバンドサウンドも秀逸で、東山さんの瑞々しい歌声を更に盛り立てており、その辺りのプロデュースワークの見事さにも目を見張るものがあります。
●toi toy toi『Chant (kotringo edition)』(『アリスと蔵六』ED)
新居昭乃さんの『ユメミル雨』(『ハンドシェイカー』ED)と共に、まるで抽象画のような美しさをアニメの世界で聴かせてくれたのが、『アリスと蔵六』エンディングのこの曲です。
トイピアノを中心とした抽象的な音の世界を巡る歌の冒険は、そのイメージを際限なく膨らませ、耳にする者に何とも言えない余韻を残す。
鼓動を早めるような刺激的なビートやハードなメロディを持つアニソンも素敵ですが、この曲のようにアンビエントかつ独創的な音世界を持つ音楽が飛び出してくるのもアニソンのおもしろさであり、奥深いところだと思います。
toi toy toi関連のアニメ楽曲といえば、『小林さんちのメイドラゴン』の劇伴も本年度の素晴らしい仕事でしたね。
TrySail『オリジナル。』(『亜人ちゃんは語りたい』OP)
クラムボンのミト氏作曲、岡田麿里さん作詞という、人気コンポーザーと人気脚本家の夢のタッグによって生み出された珠玉の青春アンセム。
TraySailのお三方によるユニゾンを活かした歌声も完璧で、「アーティスト×作曲家×作詞家」という掛け算が、歌声とメロディの魅力を無限に引き立てています。
個人的には、2017年のアニソンを代表する名曲として大推薦したいナンバーです。来年のTrySailの活躍にも大いに期待しましょう!
今年の中でも突出した存在感の1曲!
夢のコラボが生み出した名曲! あの有名人プロデュースのアニソンも●中島愛『サタデー・ナイト・クエスチョン』(『ネト充のススメ』OP)
"シンガー"中島愛さんのアニソンシーンへの復帰後、その第2作となったのがフジファブリックとのコラボによる『サタデー・ナイト・クエスチョン』。
ジャパニーズオルタナサウンド直球な切れ味鋭いギターに、ダンサンブルなシンセサイザーが彩りを加え、そこに中島さんの艶っぽい歌声が融合する。
『ネト充のススメ』というアニメの作品性も込みで、曲の全体から漂うビターなテイストも本曲が放つアダルティーな色気の一因となっています。
叙情派アニソンとして、"グッ"と胸にこみ上がってくるかのような感傷を聴き手に残してくれる本曲は、人気アニソンシンガーとロックバンドによる夢のコラボという"出会い"を通して、中島愛さんの歌手としての表現力を改めて見せつけてくれました。
●fhana『Hello!My World!!』(『ナイツ&マジック』OP)※正式表記は1つ目のaがアキュート付き
ディスコサウンドな『青空のラプソディ』、激情ナンバーの『ムーンリバー』と、本年度も優れたアニソンをファンに届けてくれたfhanaですが、その中でもベストなシングルを選ぶとしたら自分はこの曲です。
"プログレ"という概念を天高く飛び越え、無限に高まっていくかのような高揚感を持つ本曲。複雑で、尚且つ、どこまでもポップなメロディは、このバンドならでは持ち味といえるでしょう。
既存の音楽ジャンルを引用しての楽曲解説が不可能な独特のサウンドは、とどのつまり"アニソン"の可能性そのものを体現しています。コンスタントなシングルリリースを続けながらも、その都度、ファンの期待を上回る創作活動を繰り広げるfhanaの"らしさ"が溢れる傑作!
阪本奨悟『しょっぱい涙』(『王室教師ハイネ』OP)
アコースティックギターの音色が素晴らしい阪本奨悟さんのメジャーデビューシングル。歌声とギターの弦の響きに託された情感が聴き手の胸を震わせてくれます。
「絆」を描いた歌詞は、様々な読み取り方が可能で奥行きのある歌世界をより一層豊潤なものへと昇華。新進気鋭のシンガーソングライターが世に放った会心の楽曲です!
ちなみに、この曲を手掛けているプロデューサーは、何とあの福山雅治さん。そういう意味では、"アニソン"としては勿論のこと、"J-POP"としての強靭さを持ち合わせている点も魅力のひとつ。
TRUE『BUTTERFLY EFFECTOR』(『ひなろじ~from Luck & Logic~』OP)
バンドサウンドなロックなアニソンとして、そのストレートなサウンドで一際眩い煌めきを放つのが、TRUEさんの『BUTTERFLY EFFECTOR』です。
余計な虚飾は無用とばかりに極々シンプルにまとめた構成に乗せて、どこまでもポジティヴなメッセージを聴かせてくれるTRUEさんの歌声が最高の曲で、力強い歌とサウンドは、多くの良曲が生まれた本年度のアニソンの中でも、突出した存在感を残してくれました。
シンガーとして、そして、作詞家としてもアニソンシーンを支えてくれるTRUEさんの才気爆発な良曲!
●Wake Up, May'n!『One In A Billion』(『異世界食堂』OP)
Wake Up, Girls!とMay'nさんによる夢のコラボ曲であり、2017年が生んだ奇跡の邂逅のひとつ。何はなくとも、両者の歌声の個性が曲の中に凝縮されており、旨みたっぷり。歌声を際立たせる譜割りの巧さや、声の個性を活かすメロディラインの作り込みにも驚かされます。
単純な足し算ではなく、掛け算として、お互いのシンガーとしての実力が高みに向かっていく様は、ひたすらに感動的です。Wake Up, Girls!の「可愛さ」とMay'nさんの「カッコ良さ」がベストマッチした「名曲」の称号が相応しいナンバーだと思います。
主題歌として起用された『異世界食堂』の作品性に寄り添いつつ、Wake Up, May'n!というコラボユニットによる出会いの輝きをパッケージしたかのような藤林聖子さんのリリックも、素晴らしいの一言。
シングル盤カップリング曲の『王様のカデンツァ』も、これまた良曲ですよ!
オタクなら共感必至! 心に響く1曲
アイドルによるアニソンも良曲揃い! 人気音楽制作チームによる名曲の数々●Luce Twinkle Wink☆『Fight on!』(『ゲーマーズ!』ED)
歌にダンスに全力投球なパフォーマンスで、アイドルファンの支持を集めるLuce Twinkle Wink☆。
本年度は、『go to Romance>>>>>』と『Fight on!』という2枚のシングルのリリースと、「アニメロサマーライブ」への(同ユニット名義での)初出場で、アニメファンにも可愛らしい歌声とハードかつシンクロ率高めなダンスパフォーマンスを見せつけてくれました。
『go to Romance>>>>>』もアイドルソングとして欠けるところがない、本当に素敵な曲なのですが、個人的な"推し"としてチョイスさせていただいたのは、この曲。
鍵盤楽器のポップな音色がユニットのチャーミングな音楽性をグイグイとリードする恋の応援ソングです。
各シングル毎に豪華作詞家を迎えるLuce Twinkle Wink☆らしく、本曲では、KOTOKOさんが作詞を担当。その甘酸っぱい歌詞世界も聴きどころ。
●バンドじゃないもん!『METAMORISER』(『つぐもも』OP)
アニメの各種主題歌を筆頭に、声優、アイドルへの楽曲提供で、今年も八面六臂の大活躍を見せた音楽制作集団Q-MHz
人気アイドルグループに提供した本曲では、超ハイテンションなミクスチャーサウンドを聴かせてくれました。
所謂"アニメ声"な声質を持つメンバーも擁する同グループだけに、アニメ作品の主題歌としての相性もバッチリ。そのハイヴォルテージな歌は、アイドルによるアニソンの中でも、強烈な個性を確立していました。
メンバーの歌声をガッチリと支えるバンドサウンドにも要注目!
●稲葉夕士(阿部敦)、長谷泉貴(中村悠一)『日常識Broken down』(『妖怪アパートの幽雅な日常』ED)
こちらも、Q-MHzの作・編曲で、ジャジーなサウンドアプローチに乗せて、阿部敦さんと中村悠一さんの美声を楽しめる女性ファンには堪らないナンバー。
徹頭徹尾ファンキーで、どこかラテンの要素も感じさせるアッパーなトラックは、問答無用でリスナーのテンションを上げてくれますし、そこに、セクシーな男性声優さんの歌声が絡みつくのですから、その破壊力は言わずもがなです。
Q-MHzの変幻自在な音楽性の魅力がギュッと詰まった1曲だと思います。
GARNiDELiA『アイコトバ』(『アニメガタリズ』OP)
ダンスチューンから2017年の私的ベストヒットを選ぶとしたら、何の迷いもなく即座に選べてしまうのが、GARNiDELiAの『アイコトバ』です。
EDM的なブレイクダウンのパートも取り入れたアッパーなテクノ・ミュージックですが、ポップなメロディも然ることながら、メイリアさんの陽性のヴォーカルと、オタク者ならば共感必至の歌詞がとにかくグレート!
友情賛歌とも取れるし、オタク賛歌にも聴こえる「好きなものを偶然にも繋がった者同士だけが感じることができる強く熱い絆」を紡ぐ言葉の数々は、「好き!」な物を持つ人間ならばクリティカルに心の奥底へと響くハズです。
メロディやビートの強固さに併せて、言葉の力でもリスナーを魅了する『アイコトバ』。アニメを好きという気持ちを真摯に描き続けた『アニメガタリズ』とのフィット感も抜群なナンバーでした。
●トキメキ感謝祭『情熱☆フルーツ』(『アクションヒロイン チアフルーツ』OP)
特撮ヒーローファンならば必見の特撮愛溢れるアニメ『アクションヒロイン チアフルーツ』からは、オープニング曲のこの曲を。
メインヒロインを演じたM・A・Oさんを始め、今後のアニメ界を担うであろう期待の若手女性声優陣が集った若々しくチアフルな歌声は、声優ファンならば一発でメロメロになってしまうような愛らしさがあり、その圧倒的な多幸感はこの曲の存在感を際立たせています。
"女性声優ユニット"による本年度の楽曲において、私的ベストに入るスペシャルな輝きをその歌に、メロディに、そして、言葉に宿していたナンバーでした。
『アクションヒロイン チアフルーツ』における特撮ネタの数々と共に、アニメ、声優ファンは勿論のこと、特撮ヒーロードラマのファンにも絶対に聴いていただきたいナンバーです。これを聴いて、君の胸のエンジンにも火をつけろ!

ウレぴあ総研

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