あいみょんの歌声はなぜ私たちの心に
刺さるのか。

ストレートな歌詞が胸に響くあいみょん
の魅力とは?

(出典:公式サイト)

今、音楽界のニューカマーとして注目を集めるあいみょん。22歳ながら、彼女の生み出す音楽はどこか昭和歌謡を思わせるメロディーで聴く人を虜にしてしまう、魔法のような楽曲ばかり。そして力強い声とストレートなリリックが彼女の最大の特徴であり、2015年のデビュー以降、過激なリリックが話題となり着実に人気を獲得してきた彼女。彼女の魅力は一体何なのか。平成の歌姫になることは出来るのか。今回はシンガーソングライターあいみょんを紹介していこうと思います。

過激すぎる楽曲に酔いしれるべし!

(あいみょん「貴方解剖純愛歌 〜死ね〜」LINEで作ったリリックムービー)

前述もしたように、彼女の最大の魅力は過激でストレートなリリックです。「貴方解剖純愛歌 〜死ね〜」はインディーズデビュー曲。この曲を聴いた瞬間「なんだこの子!」と思うと同時にこの子はトップに駆け上がるかもと期待してしまう自分がいたことを覚えています。こんなにポップなサムネイルなのに楽曲はブラックユーモア満載に仕上がっていて、ラジオ、テレビ等では過激すぎて放送NGとなってしまっていたんです。それでもインディーズチャートトップ10入りも果たしており、あいみょんのポテンシャルの高さが表れたデビュー曲になっています。こんな過激な楽曲を生み出す彼女ですが、シンガーソングライターを目指したのは家族の影響なんだとか。幼少の頃から音楽に触れて育った彼女は歌手に憧れていた祖母と音響関係で働いていた父親の影響もあり、中学生の頃から歌を書き始めるんです。高校を卒業後はYouTubeに音源をアップし始め、話題を集めるようになりました。そして、現在はワーナーミュージック内レーベルの「unBORDE」よりメジャーデビューを果たし、リリースされた1stシングル「生きていたんだよな」はかなりの名曲で、筆者のオススメソングの一つです!
(あいみょん – 生きていたんだよな 【OFFICIAL MUSIC VIDEO】)

この曲は、ドラマ「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」オープニングに起用され、MVはあいみょんが「監督」と「演者」を一人二役で演じているように“自撮りする”不思議な視覚感覚へと誘う、浮遊感溢れる映像になっています。

今年リリースされたアルバムにも注目す
べし!

(出典:公式サイト)

今年9月に発売されたアルバム『青春のエキサイトメント』はあいみょんの魅力が爆発した作品に仕上がっています。ポジティブとネガティブ、初期衝動と日常の平熱を練り込んだエキサイティングな楽曲が詰め込まれた1stアルバムです。ネット上では、椎名林檎を彷彿とさせるや阿部真央にそっくりなどさまざまな意見がありますが、筆者はあいみょんは唯一無二な存在だと考えています。弱冠22歳で、これだけのリリックと曲をコンスタントに創れるのは正直、才能の塊としか思えません! 彼女の魅力が詰まった今回のアルバム。筆者の独断ですが、オススメ曲を紹介していきます。

君はロックを聴かない

(あいみょん – 君はロックを聴かない 【OFFICIAL MUSIC VIDEO】)

まずはこの曲は、押さえておきたい。全国42局のラジオで大量パワープレイされた3rdシングル「君はロックを聴かない」です。MVは贅沢で広大な廃墟を舞台に、一昔前のMOVIE機材で撮影されたノスタルジックなもの。あいみょんの力強い声が印象的な楽曲に仕上がっています。男性的な力強さとストレートなリリックはどこか尾崎豊と被るなと思ったりもしました。恋愛ソングだけど、今の若い人の感覚ではない、どこか懐かしいように思えますね。筆者の好きなリリックはサビの「君はロックなんか聴かないと思いながら
少しでも僕に近づいてほしくてロックなんか聴かないと思うけれども僕はこんな歌であんな歌で恋を乗り越えてきた」。これを22歳が書けるのかと疑問に思うくらい破壊力が抜群です。文字起こしをしてどんどん魅力に気付いていく、不思議な楽曲です。

愛を伝えたいだとか

(あいみょん -愛を伝えたいだとか【OFFICIAL MUSIC VIDEO】)

2ndシングルの「愛を伝えたいだとか」は「君はロックを聴かない」とは雰囲気が変わり、現代的なキャッチーな楽曲です。MVは「狭い部屋とそこにあるモノで楽曲を表現する」というフリーで無責任な指示のもとワンカメ、ワンカット、ノー編集で作られたオシャレなもの。筆者はバックで演奏しているベースの音にヤラれてしまいました。男性目線のリリックは共感できるところもあり、キャッチーなメロディーに力強さが加わるとこんなにもいい楽曲に仕上がるのかと感銘を受けました。「臭いことばっか考えて待っててもだんだんソファに沈んでいくだけ」というリリックを聴いた瞬間、うわーこういう瞬間あるわと思ったり、「僕が明日いい男になるわけでもないからさ焦らずにいるよ」というリリックはその通りで、考えたことあるなと共感してしまいます。結論、この子天才だ。という答えにたどり着くわけですよ。皆さんにも是非、特に男性に聴いて欲しいアーティストの一人です。


今回はニューカマー”あいみょん”についてまとめていきました。何度も言うように彼女はまだ22歳。これからの活躍が楽しみな存在です。切ない恋愛中にaikoや阿部真央を聴いて心を癒すように、あいみょんを聴いて元気になったり、イライラを発散したり、彼女の楽曲にはその作用があるんじゃないかと筆者は考えています。現に彼女の楽曲を聴いていろんなものを発散している自分がいますしね…(笑)。これから彼女の音楽にどんな変化があるのか、年齢を重ねて行くごとに深みが増すアーティストなのかなと期待しています。歌姫=あいみょんの方程式が一般的になるまで、ずっと見続けていきたいアーティストです。皆さんも一度彼女の世界観に浸ってみてはいかがでしょうか。


あいみょん公式サイト:http://www.aimyong.net/
あいみょん公式Twitter:https://twitter.com/aimyonGtter
あいみょん公式インスタグラム:https://www.instagram.com/aimyon36/

あいみょんの歌声はなぜ私たちの心に刺さるのか。はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

新着