【連載】BAROQUE TOUR DIARY 第7回
「生まれる奇跡」

2017年12月15日の<BAROQUE TOUR「ALL OF THE LOVE, ALL OF THE DREAM」>梅田BananaHall公演、ありがとうございました。怜です。滅茶滅茶良きライブだったなと個人的には思っております。ベストを常に更新していけてる、そんな喜びを噛み締めつつツアーできてます。
これを書いてるのは、12月17日の夜です。名古屋公演も終えて、あとは12月25日のディファ有明公演です。圭ちゃんも俺自身もツイッターやライブなどで言っていますが、一年の集大成となるライブにしようと思っています。サプライズゲストに関しては仙台、大阪、名古屋公演のみです。
12月16日の帰りがけにセットリストを産み出したので、あとは演出やリハーサル、ステージセットなどの打ち合わせをここ数日でやっていく感じです。りょうさん、セットリスト思いついた時に“これは良いぞ”とニヤリとしたよ。
そして、“どんなになるの?”と思ってくれてるみんなにも発信はしていこうと思ってるんですが、ディファ有明公演では特設ステージに挑戦しようと思います。こちらはツイッターでも圭ちゃんが触れてましたが、数年前から実現したかったことの1つ。
“絶対に、今年の最後の公演ではやりたい。叶えたい”。そうチームにも伝えた上で、特設ステージに挑戦してみようって段階です。音響や色んな問題も山積みなので、どこまで構築できるのか、俺も楽しみですが、もー、今すぐ打ち合わせしに飛んで行きたい……、そんな気分なんです。
とまぁ、語りたい事は沢山なんですが、今回は大阪公演について話ししようかなと思います。良ければ耳を傾けてください。
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会場に行く道に撮影ブースやメッセージボードがある事によって、入り時間が楽しみでしょうがないんですよ。どんなことを書こうかなとか、どんなメッセージをみんなが書いてくれるのかなと。僕は入りが遅い方なので、ファンの方に挨拶したりと。この時間がとっても好きなんです。みんなを楽しませたい=同じように自分もワクワクするんです。
今ツアーは各地でGuestを迎えているんですが、大阪公演では海 (Guitar / From vistlip)を迎えて数曲スペシャル編成で演奏しました。曲は後ほど触れます。海ちゃんとは久しぶりに会ったんだけど、ツイッターのプロフィールがBAROQUE仕様になっていたり、熱い気持ちを持って会場に来てくれたのが嬉しくてたまらなかった。
数年前になりますが、ツーマンツアーを行ったこともあったり、それとは別に「我伐道」を一緒に演奏したこともあったりしたので、期待マックスでした。彼は期待を超える漢です。そんなメンバーの写真はこちら。これは、ステージに上がる二、三分前かな。集合写真は、このぐらいの時間軸で撮ってる事が多いです。
SEが鳴ると円陣も必ず。その時みんなの手に触れると、今どんな気分なのか、重ねた手を通して伝わって来る。だから、円陣は好きです。言葉はなんでも良いんです。ただ、手を重ねる。これがどれだけ重要なのか。みんなも何か一緒にやり遂げる時は、ぜひ手から伝わる想い感じ取ってみてください。
そして、この日はビデオカメラが楽屋にあったので、全員に、「今日の意気込みはー?」と聞きに回ったり、ドラムけんぞちゃんはゼロ距離でもイケメン!と和やかなムードで過ごしてた。
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大阪バナナホール、バナナあるかなとか思ったんですが、そう言えば最近、BAROQUEの楽屋に必ずバナナがあるんですよ。誰が食べてるのかは、想像してみてください。
この会場は、楽屋から凄く空気が澄んでいる感じがして、もう会場入りした時から、今日は必ず良い日になると確信してました。なんていうんだろう、はじまる前から気持ちの準備が完璧な状態といいますか。ただ一ヵ所だけ、秘密基地への通路なのか?ぐらい低い天井の場所がありまして、そこに頭をぶつけるメンバーを心配したり。俺も当たらないように工夫したり(笑)? ほんと素敵な会場です。
こちらはセットリストです。仙台公演とは勿論内容が変わっています。
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個人的な我儘からはじまった、“「MEMENTO」をラストに”。理由としては、全ての曲を演奏し終わったあと、演奏するたびに曲の鳴り方が変わる「MEMENTO」を1日の終わりに歌ってみたい、感じてみたいと願い、ラストに入れ込みました。
「GIRL」の後にやるので、本人達もどうなるのか、やってみなければわからない。だからこそ、やりたかったんです。そこで曲の本質も、自分達の人間力も更に色濃く見えるんじゃないのかって。だから、絶対いいと思うから、やろうって。やらなきゃ嫌だって思ってた。ステージ上で「GIRL」を演奏後、どうしてもやるべきじゃないと思ったら、その時どうするか決めれば良いって。
ライブを終えた後、みんなも「やってよかった」と楽屋で言ってくれた時、ガッツポーズだったからね、りょうさんは。すごかったよね。未だに心に残ってる。今でもなお。
一曲一曲を色濃く。今ツアー、セットリストの方の変化にもこだわっている事の理由の1つでもあるかな。バンド、人間力。
あと、「何千何万何億の君への想い」。この曲の最中に、今は亡き愛犬の事を思い出したんだよね。俺の足元には愛犬の写真と、べべりょが常にいます。どちらも色んな会場へ一緒に連れていくと決めてるんだけど、手にとって抱きしめたくなるぐらいで。気づくと、写真を手にとって、愛おしく思えて、切なくて、涙が溢れました。音楽って凄いね。ライブの前日の夢で愛犬が出て来て、また亡くなるって夢を見たもので、よけいグッときた。うん。永遠なんてないんです。だからこそ、今を生きて生きてやろうと思う。
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そして、海ちゃんが参加してくた「飴玉」「しゃがれブギー」。この二曲のうち、「飴玉」はBAROQUEが復活してからも、ほとんど演奏されていなかった曲です。十代の頃の曲なので、言葉の載せ方も今とは違う。当時を全てオマージュする事ではなく、海ちゃんを含む現BAROQUEでやれたんじゃないかなと思います。「飴玉」の音源には飴を舐める音が入ってるんですが、MC中にドラムけんぞちゃんが再現したくれたの一生忘れません(笑)。すごかった……(笑)。
うん、リハも本番一度しか合わせてないので、新鮮に挑めた。海ちゃん、一回だから、緊張感半端なかったよね。でも、ナイスギターだった。とにかく、この日は……、勿論どの公演も良いんですが、バンドとチームの意識がさらに高まっていて、その想いがガツンと飛びでた感じがしました。ファンのみんなも凄かった。
ツアーって凄いね、更新の速度が尋常じゃないんで、来てくれたみんなへも自信を持って言える。今のBAROQUE見逃さないでほしい、って。ライブのワンシーンはこの二枚をチョイス。
仙台公演は白衣装だったので、今度は真っ黒にしてみました。会場のムードと自分の気分に合わせて決めてる。
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ツアーでアコースティックをやってるんですが、演奏する曲は当日決めています。この日はORIGINAL LOVEの楽曲をチョイス。あと、リハでも予定のなかった「PLANETARY LIGHT」を圭ちゃんが弾きはじめて、キーボーディストの薫ちゃんも弾きはじめ……、気づくと歌いはじめちゃってたんだけど、ショートバージョンだけど、“そうそう、こうだよね、ライブって”って。予定にないことが突然降ってきた事に喜びを感じたり。生きてるからこそ、ライブだからこそ、生まれる奇跡というか。
バンドをしている、改めて噛み締めるシーンが多かった。最高だったよ、ほんと。みんな。バチッと決めたその夜、バナナは食べませんでしたが、たこ焼きは食べました。こんにゃく入り! はじめてだったけど、美味しかったよね。
そう、グッズも好評のようで、各地の予定個数ほぼ売れているようで嬉しいです。ありがとう!! そして、名古屋公演へ向かうわけですが、この辺はまた次のコラムで触れます。読んでくれてありがとう。怜 (りょう / Vo)でした。
<ALL OF THE LOVE, ALL OF THE DREAM>


2017年12月13日(水)仙台darwin

OPEN 18:30/START 19:00

Guest:Gt. 柩 From NIGHTMARE,GREMLINS

(問)GIP 022-222-9999

2017年12月15日(金)梅田BananaHall

OPEN 18:30/START 19:00

Guest:Gt. 海 From vistlip

(問)SOUND CREATOR 06-6357-4400

2017年12月16日(土)名古屋ReNY limited

OPEN 17:30/START 18:00

Guest:Vo. 夕霧 & Gt. なお From DaizyStripper

(問)SUNDAY FOLK PROMOTION 052-320-9100

2017年12月25日(月)ディファ有明

OPEN 18:15/START 19:00

(問)NEXTROAD 03-5114-7444(平日14:00~18:00)

▼チケット

・ディファ有明 公演:¥5,800 ※D別

・チケットぴあ http://w.pia.jp/t/baroque/

・ローソンチケット http://l-tike.com/baroque-tour/

・イープラス http://eplus.jp/baroque17e/

(問)NEXTROAD 03-5114-7444(平日14:00~18:00)

【LIVE MEMBERS】

BAROQUE:Vocal 怜/Guitar 圭

Support Members:Bass 高松浩史(THE NOVEMBERS)/Drums KENZO

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