四星球、結成15周年イヤーの総括的ワ
ンマンライブを開催 約650人の観客
を爆笑と涙で魅了
2017年12月7日(木)東京都 キネマ俱楽部
何度もそれにトライしては弾けなくて別の曲に突入する、ということを繰り返す、その間に大量のネタがはさまっていく。
まさやんの記憶喪失につけこんでモリス(ドラム)が「貸した2万円返して」とカネをせしめたり。思い出の味で記憶を呼び起こそうとまさやんにアツアツおでんとワサビ寿司を食わせたり。
まさやんの実家の母に電話をかけたり。まさやんが「クラーク博士と僕」とは違う「♪ジャカジャーン」を弾いたことから「『ラブストーリーは突然に』に『クラーク博士と僕』の歌詞を乗っけて歌う」という実験が行われたり。
今度はモリスが記憶を失って、それに乗じてまさやんが2万円を取り返したり。まさやんの昔の記憶から思い出していこう、ということで、幼少の頃から現在までに出会ってきた人たちを経て(母、父、弟、失恋した女、付き合った男、の声が流れるという演出)、大学でU太に出会って四星球に加入するところまでたどり着いたり。
いつもいろいろ段ボールで小道具を作っているのが、まさやんではなくて最前列左方にいたお客さんだということにして、2018年1月31日リリースの新EPの表題曲「鋼鉄の段ボーラーまさゆき」を「鋼鉄の段ボーラーしの(そのお客さんの名前)」に変えてプレイしたり──。
まさやん、キネマ倶楽部2階の柵の外側を歩いて一周しながらギターを弾くという、もし足を踏み外したらシャレにならない、俺がイベンターだったら終演後に胸ぐらつかんで激怒レベルの技をくり出す。続いて「鋼鉄の段ボーラーまさゆき」の正しいバージョンも披露。
さらに「出世作」「オモローネバーノウズ」の代表曲二連発を、康雄、「2018年、儲けますよ!」「音楽作ってるつもりありません! 時代作ってるつもりでやってます!」と絶叫しながら歌いきり、本編終了。最後にモリス振付の安室奈美恵 with SUPER MONKEY’ Sの「Try Me」で、ここまでのネタの数々をきれいに回収してから、ステージを下りた。
途中、「時間押したら延長料金えぐいらしいです」「22時超えたらヤバいです」と何度も怯えながらの大熱演だった全25曲のステージは、21時40分過ぎにはなんとか終了。さんざん笑わされ、そしてさんざん感涙させられたオーディエンスは、大きな拍手を4人に贈った。
「お客さんがひとりになっても続けていたい! みなさん、その最後のひとりになるまでライブハウスに来てください!」と、矛盾したことを最後に康雄は叫んでいた。「どんなにあきれられてもやり続ける」という覚悟と、「でもこの熱は絶対に届くはずだ」という希望が、そのような矛盾したことを言わせるのだろう。その熱は、確実に、満員のオーディエンスを巻き込んでいた。
四星球(撮影:Narutoshi Kitagawa)
リリース情報
ファーストEP『鋼鉄の段ボーラーまさゆき e.p.』
完全限定生産盤CD+DVD:VIZL-1296 / 税抜¥1,980
通常盤CD:VICL-37347 / 税抜¥1,280
※CD / DVDの収録内容をスマホで簡単再生できる「プレイパス」サービス対応
CD収録曲:
1. 鋼鉄の段ボーラーまさゆき
2. 発明倶楽部
3. 3:00 a.m.
4. はじめてのたいあっぷ (「じゃりんこイモの祭謎解きノート 大阪ナゾ道中」タイアップ主題歌 / テレビ朝日「じゅん散歩」12・1月度エンディングテーマ)
5. 六文役者
6. 直りかけのCamera
7. シークレットトラック
「四星球 at OTODAMA’ 17~音泉魂~“夏フェスというボケ編”」
1. <サウンドチェック~今年出てないひとメドレー>
2. <大トリ入場>
3. Mr. Cosmo
4. お告げ
5. クラーク博士と僕
6. 妖怪泣き笑い
7. 四星球十五年史 ~上巻~
8. <まさやん卒業祭り>
9. WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント
10. 我ら吉野川同盟
2017年9月3日 大阪・泉大津フェニックスにて収録
2018年2月4日(日) なんばHatch
2018年3月3日(土) 名古屋DIAMONDHALL
2018年4月12日(木) 川崎CLUB CITTA'
2018年5月10日(木) 高松オリーブホール
※各公演のチケット発売情報詳細はHPをご覧ください。
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