大友良英&あまちゃんスペシャルビッグバンド

大友良英&あまちゃんスペシャルビッグバンド

「FREEDOMMUNE 0 <ZERO> ONE THOU
SAND 2013」大盛況のうちに幕

大雨洪水警報、及び雷注意報による無念の開催中止から、会場を"屋根のある"幕張メッセに移動して再起を果たしたFREEDOMMUNE。1回目の中止から数えて第3 回目となる震災遺児孤児、被災動物への寄付を募る為の無料イベント、「FREEDOMMUNE 0 <ZERO> ONE THOUSAND 2013」を7月13日(土)に幕張メッセ国際展示場にて開催した。
このイベントはBOREDOMSから、ブルガリまでのアートディレクションをこなす、現代美術家・京都造形芸術大学教授であり、DOMMUNEの代表を務める、宇川直宏の呼びかけによって行われ、総勢91組のアーティストが集結した。

オールナイトで行われたこのイベントには約15000人が来場した。また、イベントはYouTube配信をしており、全世界から1380000以上のビュー数があった。

LIVEアクトは、海外から参戦のハードコアパンクの歴史上において、重要な存在でもある、PENNY RIMBAUD co-founder of CRASS(from UK)がLIVEとトークを行い、会場を沸かせた、BOREDOMS presents 7×13 BOA DRUMは91人のドラマ―が一斉にドラムを演奏し、前人未到のパフォーマンスで場内を圧巻させた。その音はまるで、水の波紋ようだった。ドラマの―中には有名ミューシャンや俳優も加わっており、場内では驚きの声も上がった。

また、今話題の「大友良英&あまちゃんスペシャルビッグバンド」もこのユニットでは最大数でのライブを行った。あまちゃんのテーマソングではさらに盛り上がりをみせた。このイベントについて大友良英は「今でも、震災直後に宇川さんとあった日のことは忘れられません。被災地から発信していく自分たちのメディアをつくらなければ。こうして宇川さんや福島のみんなの手でDOMMUNE FUKUSHIMA!が震災直後に誕生しました。でも、これは震災前から宇川さんも僕らも様々な活動をしてきたから出来る事。一貫してるからこそ信頼できる・・・そう思ってます。ボクにとって、その意味で、FREE DOMMUNEに参加するということも、プロジェクトFUKUSHIMA!やDOMMUNE FUKUSHIMA!をはじめたこともあまちゃんの音楽をつくるということも、全部同じなんです」とコメントを寄せた

また、ライブだけではなく瀬戸内寂聴さんも法話で参戦。91歳とは思えぬ、凛とした姿で登場した。ジョークも交えた軽やかなトークで会場を一気に引きこんだ。場内は瞬く間にいっぱいとなり、お客が会場外にもあふれた。場内ではUstにアクセスし、法話を視聴するお客もおり、新時代のイベントに未来を感じた。

また、2本のギターを駆使する驚速ロボットギタリスト、22個のドラムを奏でる未来型ロボットドラマー、未来の生物を夢想するロボットキーボーディストからなる「Z-MACHINES」はギターの早引きなどの技術の高さはもちろんのこと、会話のキュートさに、観客を楽しませた。

さらに、世界各地で非常に評価の高い「灰野敬二」は多彩なマルチプレイヤーで、民族楽器を含めた100種類にも及ぶ多種多様な楽器を演奏する。灰野敬二はこの日も、数種類の電子楽器を操り独創的で魅了的なLIVEを行った。

ライブ会場となりに位置するメインDJルームに足を踏み入れた瞬間、ひときわ観客の目を引いたのが、国内外の豪華DJが出演したAMAZING DOME。LEXUS New ISから打ち出されるレーザー、今話題の3 D PROJECTION MAPPINGは「Rizomatiks」が仕掛けた演出だ。運転席で来場者が操った映像が巨大立体スクリーンに投影されるという、観客が舞台演出に加われる目新しく芸術性の高い演出に観客も大興奮だった。そしてそのステージで最後を飾ったのは「冨田勲 feat. STEVE HILLAGE(from UK)」だ。74年にはビルボード誌の第1位を獲得し、その後、多数のNHK大河ドラマや山田洋次監督作品で音楽を担当している。

今回は、元GONG(現SYSTEM7)のスティーヴ・ヒレッジが参加し、「ドーンコーラス / Dawn Chorus」をパフォーマンス。世界的にも大きなトピックなっただ。ドーンコーラスとは、電磁波が太陽の黒点の影響を受け引き起こされる自然現象で、その電磁波をコイルアンテナで採集し、フレミングの法則でコイルの中に電流が生じ、ハープやギターの弦を弾くような現象が起きる。つまりは太陽と冨田先生の共演のLIVEだった。

他にもEXHIBITIONとして、「手塚治虫」のベレー帽や机を展示し、そこに手塚治虫の気配をかんじることが出来るような、演出となっていた。

最後に、その全ての根本理念として、主催の宇川直宏は「このフェスを体験することで、被災地のことを考えてもらいたい。彼ら震災孤児の子供たちや、動物達の発育と共に、0の起点に立ち返った我々FREEDOMMUNEも、賛同してくれた方々と支援活動として成長できたならば、より未来が開けるはずだと信じています。想像力は創造力に成りうる。復興はまったく終わっていないということを年に一度でも再認識させられるような現場を作る。それがもっとも重要なことだと考えています。」と語った。

<EXHIBITION>

手塚治虫「OSAMU TEZUKA / AVEND of GOD」
EXHIBITION:手塚治虫 CURATOR:手塚るみ子

<LIVE & DJ>

・冨田勲 feat. STEVE HILLAGE(from UK)
「ISAO TOMITA / "PLANET ZERO" ensemble Dawn Chorus feat. STEVE HILLAGE」
・瀬戸内寂聴
・PENNY RIMBAUD co-founder of CRASS(from UK)
・BOREDOMS presents 7×13 BOA DRUM
・大友良英&あまちゃんスペシャルビッグバンド
・Z-MACHINES
・灰野敬二
・ZAZENBOYS
・OPEN REEL ENSEMBLE
・初音階段
・にせんねんもんだい
・CLAUDIO PRC(Prologue / from ITALIA)
・MILTON BRADLEY(Grounded Theory / from BERLIN)
・RODOLPHE COSTER(Flexa / from BELGIUM)
・DJ NOBU(FUTURE TERROR)
・MOODMAN(GODFATHER)
・EP-4 unit3+伊東篤宏
・TOWA TEI
・GOTH-TRAD(DEEP MEDi / BACK to CHILL)
・NHK'koyxen(from BERLIN)
・KYOKA(onpa / raster-noton)
・Shhhhh(SUNHOUSE)
・Chris SSG(MNML SSGS)
・HARUKA (FUTURE TERROR)
・KURUSU (FUTURE TERROR)
・KURI(BLACK FOREST)
・RYOSUKE(RUSH)
・KABUTO(CABARET / LAIR)
・CMT(POWWOW)
・GONNO(WC / Merkur / International Feel)
・GORGE.IN(Hanali+HiBiKi MaMeShiBa+Dubstronica)
・KENSHU

<TALK&PERFORMANCE>

・東浩紀(哲学者/作家)
・金子勝(経済学者)
・津田大介(ジャーナリスト/メディアアクティビスト)
・牧村憲一(音楽プロデューサー)
・都築響一(編集者/写真家)
・玉袋筋太郎(浅草キッド/芸人)
・坂口恭平(建築家/作家)
・磯部涼(音楽ライター)
・九龍ジョー(ライター/編集者)
・柳下毅一郎(特殊翻訳家/映画評論家)
・中野貴雄(国際秘宝監督)
・根本敬(特殊漫画家大統領)
・岸野雄一(スタディスト)
・大友良英(音楽家)
・伊藤千枝(振付家・演出家・ダンサー)
・珍しいキノコ舞踊団
・アサノコウタ(建築家)
・古川日出男(小説家)
・開沼博(社会学者)
・小川直人(せんだいメディアテーク)
・珍しいキノコ舞踊団(コンテンポラリー・ダンスカンパニー)
・PENNY RINBOUD(co-founder of CRASS/音楽家/哲学者/活動家)
・前田毅(編集者)
・成田圭祐(IRA/アナキズム文献センター運営委員)
・TAKAMORI K. (クリエイティブディレクター/通訳・翻訳)
・高須光聖(放送作家)
・福田雄一(劇作家/放送作家)
・杉本達(演出家/TVディレクター)
・三宅洋平(音楽家)
・初音ミク(ボーカロイド)
・JOJO広重(ノイズミュージシャン)
・T.美川(ノイズミュージシャン)
・笠島久嗣(イアリンジャパン)
・齋藤精一(ライゾマティクス)
・若林恵(WIRED編集長)
・野田努(ele-king編集長)
・三田格(音楽評論家/編集者)
・松村正人(編集者/文筆家)
・五所純子(文筆家)
・宇川直宏(現在美術家/DOMMUNE)

<VJ & STREAMING>

・DOMMUNE
・TYMOTE
・Maxilla
・Yasuhiro Kobari
・yasuda takahirio
・ogaooooo
・DOMMUNE FUKUSHIMA!
・BENZENE by VMTT
・NOISE ELEMENT
・onom
・KRAK
・rokapenis
・SphinkS
・visual and echo japan
・DOMMUNE VIDEO SYNDICATE

<3D PROJECTION MAPPING>

Rhizomatiks

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着