【ライブレポート】MUCC、対バンツア
ー<えん7>東京公演「今日はパーテ
ィーだから」

MUCCが12月9日、新木場STUDIO COASTにて対バンツアー<えん7>の東京公演を行なった。同ツアーは、11月リリースのMUCC20周年記念トリビュートアルバム『TRIBUTE OF MUCC -縁 [en]-』発売を記念して、ファイナルとなる日本武道館公演を含めた全7会場で開催されているもの。ツアー前半戦の模様を振り返りながら、cali≠garigibkiy gibkiy gibkiyMERRYの3組を迎えた新木場STUDIO COASTのオフィシャルレポートをお届けしたい。
対バンツアー<えん7>は『TRIBUTE OF MUCC -縁 [en]-』参加アーティストとの対バン形式で行われており、その日限りのセッションやサプライズ演出も見どころのひとつとなっている。
▼11月30日(木)@福岡DRUM LOGOS
11月30日の福岡公演ではTHE ORAL CIGARETTESがMUCCの「大嫌い」をカヴァーするとMUCCの逹瑯(Vo)が乱入したことに加え、MUCCがTHE ORAL CIGARETTESの「5150」をカヴァーするとTHE ORAL CIGARETTESの山中拓也(Vo&G)が乱入するなど、両者のステージでコラボによるツインボーカルが実現した。
▼12月3日(日)@大阪なんばHatch
12月3日の大阪公演はMERRY、DEZERT、cali≠gariを迎えて開催。cali≠gariの「せんちめんたる」にMUCCのミヤ(G)が飛び入り。MUCCのアンコールでは、DEZERTのSORA(Dr)が参加。「蘭鋳」をSATOち(Dr)とのツインドラムで魅せた。
▼12月5日(火)@名古屋ボトムライン
12月5日の名古屋公演はFLOWを迎えて行われたもの。MUCCがFLOWの「GO!!!」をカヴァーすると、FLOWのメンバーがうずまきナルト(NARUTO -ナルト-)の仮装で乱入。MUCCメンバーも観客もこのサプライズに沸いた。
   ◆   ◆   ◆
▼cali≠gari
そして、12月9日に新木場STUDIO COASTで開催された東京公演。1番手のcali≠gariはトップに相応しい攻めのステージで盛り上げ、桜井青(G)の高速カッティングギターに乗せた石井秀仁(Vo)の叙情的なボーカルが独創性を生んだMUCC「風と太陽」のカヴァーを披露。
桜井青がギターを置いて、大量のバナナをフロアに投げたり、自ら頬張ったりと自由すぎるパフォーマンスを見せた「混沌の猿」では逹瑯が乱入。逹瑯と桜井青がバナナを食べさせ合ったり、マイクスタンドに刺したバナナを頬張ったりと、二人で悪ガキのようにステージを走り回りやりたい放題。ラスト「クソバカゴミゲロ」ではミヤも乱入し、厚みを増した演奏を聴かせる。逹瑯も楽しそうな表情で観客を煽りまくり、お祭り気分を盛り上げる。
▼gibkiy gibkiy gibkiy
続くgibkiy gibkiy gibkiyは仄暗い照明の中、重厚なサウンドで1曲目「無中無」から独自の世界観を構築。MUCCの「溺れる魚」のカヴァーはヘヴィなリズムなリズムと痛切なギター、感傷的なボーカルで楽曲の世界観をよりディープに描き、観客を圧倒。
ラストは複雑に入り組んだ感情や心の闇を歌と演奏で表現し、kazuma(Vo)の咆哮が聴く者の心をえぐる「脳内に」で余韻を残してステージを終える。
▼MERRY
気合い十分のステージで、序盤からワンマンさながらの盛り上がりを生んだMERRYは、「絶望」で会場をひとつにする。
「MERRYなりに愛をこめたけど、Twitterで全然書いてもらえなかった」とガラ(Vo)が自虐的に語り、披露したMUCCの「家路」のカヴァーは、結生(G)と健一(G)のツインアコギに乗せたハイトーンボーカルで始まり、激情的な演奏とたっぷり気持ちを込めた歌でしっかり聴かせ、会場中から大きな拍手と歓声が起きた。
▼MUCC
どこか厳かな雰囲気の中、「THE END OF THE WORLD」の重厚な演奏で始まったMUCCのステージは、「睡蓮」の逹瑯のスクリームを合図にヘドバンや手拍子で会場が熱を帯び、「絶体絶命」「商業思想狂時代考偲曲」でフロアを掻き回す。
MCでは「20周年の最後がお世話になった人や、仲の良い人たちと旅をするツアーで本当に良かったです。今日はパーティーだから」と逹瑯が嬉しそうに語り、ミヤの乾いたギターと逹瑯の感傷的なボーカルで始まる「溺れる魚」を披露。
中盤、「家路」「ハイデ」と壮大な曲が続いた後は、「テメェらのために歌おうか?」と始まった「風と太陽」で再び会場に熱気が戻り、会場がひとつになる。静と動を巧みに織り交ぜた構成で、観客の心を完全掌握したMUCC。「蘭鋳」では「名古屋でFLOWに学んだスキルです」と巨大ウェーブを起こし、フラッシュライトとフロアへのスモーク噴射でフロアはカオス状態。ラストはMERRYのガラを呼び込み、逹瑯とガラのツインボーカルで「TONIGHT」を披露、最高潮の盛り上がりの中で東京公演の幕を閉じた。
トリビュートアルバム対バンツアー<えん7>はこの後、12月18日の札幌PENNY LANE 24、12月20日の仙台Rensaを経て、12月27日の日本武道館で<「えん7 FINAL」in 武道館>が行われる。武道館公演には現在、シド、GRANRODEOTHE BACK HORN、DEZERT、sukekiyolynch.、ROTTENGRAFFTY、矢野絢子ほか、Session GuestとしてKen(L'Arc-en-Ciel)、DAIGO(BREAKERZ)の出演が発表されている。
取材・文◎フジジュン

撮影◎西槇太一
■<トリビュートアルバム対バンツアー「えん7」>


11月30日(木) 福岡DRUM LOGOS

出演: MUCC / THE ORAL CIGARETTES

12月03日(日) 大阪なんばHatch

出演: MUCC / MERRY / DEZERT / cali≠gari

12月05日(火) 名古屋ボトムライン

出演: MUCC / FLOW

12月09日(土) 新木場STUDIO COAST

出演: MUCC / gibkiy gibkiy gibkiy / MERRY / cali≠gari

12月18日(月) 札幌PENNY LANE 24

出演: MUCC / lynch.

12月20日(水) 仙台Rensa

出演: MUCC / BAND-MAID / ROACH / ヒステリックパニック

■<20TH ANNIVERSARY MUCC祭「えん7 FINAL」in 武道館>


12月27日(水) 日本武道館

OPEN 12:00 / START 13:00

出演:MUCC / シド / GRANRODEO / THE BACK HORN / DEZERT / sukekiyo / lynch. / ROTTENGRAFFTY / 矢野絢子

Session Guest:Ken(L’Arc-en-Ciel) / DAIGO(BREAKERZ) ...and more

▼チケット

前売 アリーナスタンディング¥8,920(tax-in) ※クロークサービス付

指定席¥6,920(tax-in)

【一般発売】

2017/12/2(土)発売開始

・SOGO TOKYO オンラインチケット http://sogo.pia.jp/

・チケットぴあ 0570-02-9999 [Pコード:347-526]  https://goo.gl/8L2P2d

・ローソンチケット 0570-084-003 [Lコード:73372]  https://goo.gl/pKLF6D

・イープラス https://goo.gl/oXLha7

・Yahoo! チケット https://goo.gl/1peUK5

(問)SOGO TOKYO 03-3405-9999

※未就学児童入場不可・営利目的の転売禁止

■<MUCC THE END OF 20TH COUNT DOWN FAMILY PARTY -逝く年 狂年 Lightの宴->


2017年12月31日(日) 水戸ライトハウス

OPEN 13:00 / START 14:00

▼出演

MUCC/MUCK/178R/ラヴィアンローズ/ANNY's LTD./兎/DEZERT/heidi.Mantle 5/真空ホロウ/SiCX/それでも尚、未来に媚びる/SPEAKER/絶リン☆ハグキ

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