【ライヴレポ】結成から3年、M!LKが
自身最大キャパの会場で成長ぶりを見
せつける!ファンへの感謝、メンバー
の大切さを胸に次のステージへ!!

5人組ボーカル&ダンスグループのM!LKが、神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにてワンマンライヴ『M!LK 3rd anniversary「白黒牛乳ワールド in パシフィコ横浜」』を開催。結成から3年、様々な表現にトライしてきた彼らは、アーティストとしての急成長ぶりを堂々と見せつけた。
幕が上がると、それぞれのイメージカラーの玉座に悠然と腰かけ、白にシルバーをあしらった衣装をまとった5人の姿が!まさに、王様の貫禄だ。そのまま歌い出したのは、ライヴ初披露となる「白黒Brand New World」だ。途中で立ち上がり、<僕らに賭けてついて来い!来い!来い!>と頼もしく歌い、ダンスパートでも魅せる彼らに、大歓声が上がる。
「よっしゃいくぞ!」という佐野勇斗の一声から、どんなにツイていなくたって前向きにさせてくれる「ゲンキデスカ?」へ。塩﨑太智はじめ、メンバーの歌詞に合わせたコミカルなパフォーマンスも楽しい。続く「めちゃモル」ではハイテンションに振り切って、それぞれのアピールパートでは個性も満開だ。
恒例の自己紹介では、自分のターンで手拍子だけで終わらせようとする板垣瑞生に4人がズッコケたり、笑いすぎて空気が足りなくなった吉田仁人の胸を瑞生がさすったり、相変わらず仲良しな5人。勇斗が「みんなの“めちゃモル”コールすごかった!」と笑顔を見せて、み!るきーず(ファンの総称)を称える場面も。
「このライヴに僕たちの3年間をすべて詰め込みたいと思います」という瑞生の言葉に導かれたのは、「miruku!」。勇斗と山﨑悠稀が肩を組んで歌ったり、み!るきーずのメンバーコールがひときわ大きく響いたり。結成時より大切に歌い続けてきた曲は、大きなステージで輝きを増す。
“青春ド真ん中”を歩く彼らだからこそ歌える「Now Story」。勇斗の「せーの!」というかけ声から始まり瑞生と悠稀が手を合わせたりもした「Milky Snow」。叙情的な歌詞と旋律、ダンスの躍動がエモーショナルに絡む、ライヴ初披露曲「May」。M!LKのカラフルな表現は、目も耳も満たしてくれる。
さらに、鮮やかに色彩を放ったのはソロ曲&デュエット曲。なかなか想いを伝えられない切なさ、思春期ならではの矛盾を悠稀が女子以上にかわいく歌い、ステージを広く使って客席にたくさんの投げキスを贈った「ラブソングが歌えない」。フラメンコギター&ジャズテイストのカッコよさとおもしろ歌詞がまさかの融合を果たす「Tuna-ight」で、仁人が一輪の赤い薔薇をくわえて華麗なターンをしたり。ミディアムバラードのデュエット曲「ひこうき雲」では、ステージセンターで並ぶ瑞生と勇斗が丁寧に歌声を重ねたり。それぞれの持ち味は、ライヴでますます花開いていく。
一転、場内がレッドライトで赤く染められ、紗幕の向こうから姿を現したのは、黒づくめのストリートな衣装に身を包んだ“BLACK M!LK”。重低音のビートが効いた「Charge」、ライヴ初披露となる「More」とクールでアグレッシブなパフォーマンスで5人が圧倒すれば、客席一面、赤いペンライトが揺れる。
MIZUKI、HARUKI、DAICHIにJIN、HAYAと名乗る彼ら、M!LKとものすごく似ているような気がするものの、MIZUKIが「さっき白いやつら出てきたけど、こっちには本気の和歌山プリンス(DAICHI)がいますから!白がいいやつ、許さねぇ。黒がいいやつ、大好きだ!」とM!LKへの対抗心をメラメラと燃やし、「Salty Da!chi」へ。ポップダンスのキレッキレな動きを見せるDAICHI(太智)は、ハイジャンプ、バク転も見事。さらに、BLACK M!LK のメインボーカルであるMIZUKI(瑞生)とHAYA(勇斗)による初披露の新曲「HYBRID」では、息を合わせて頷き合ったり、「Put your hands!」と扇動したり。HARUKI(悠稀)、JIN(仁人)、DAICHIも出てきてコール&レスポンスで一体感を高めた上で、MIZUKIとHAYAの高速ラップにHARUKI、DAICHI、JINのダイナミックなダンスが映える「Don’t look back」とさんざん昂らせてくれて、“白黒牛乳ワールド”の“黒”も病みつきになってしまいそうだ。
デビューからの秘蔵映像上映を挟み、彼らが用意したのは盛り上がるためのスペシャルメドレー。「テルネロファイター」「夏味ランデブー」「新学期アラカルト」「反抗期アバンチュール」「コーヒーが飲めません」……中毒性の高いお馴染みの楽曲が間髪入れずに続く中、悠稀がステージを駆け回ったり、勇斗と瑞生が肩を組んだり、太智と仁人が笑顔で向き合ったり、勇斗が側転をキメたり。み!るきーずのコールも、どんどん熱を帯びていく。
ぶっ通しのメドレーに「正直めっちゃキツい!」と勇斗が言うと、瑞生が「でも、黒いやつらに勝った気がする。JINより、うちの仁人のほうがターン負けていないもん!」と誇らしい表情の瑞生。これまでよりわちゃわちゃ感を抑え、アーティスティックな姿勢、表情が印象的なこの日のライヴ。彼ら自身、手応えが大きそうだ。
そして、悠稀のタイトルコールから、「約束」へ。この3年、苦楽を共にしたメンバー同士、時に目線を交わしながら、気持ちと歌声を重ねていく姿に、グッときてしまった。
「もう一杯!」とおねだりするみ!るきーずの声に応えてのアンコールでは、テレビ番組の企画で悠稀、仁人、太智が主演した短編映画『Cycle-Cycle』がドイツの映画祭『B3 Biennial of the Moving Image』の短編コンペティション部門にアジアから唯一ノミネートされたことが発表され、「国を超えたんだよ!」と胸を張る太智。ドラマ『精霊の守り人 最終章』(NHK総合)に出演中の瑞生、『ミックス。』に続き『ちはやふるー結びー』『3D彼女 リアルガール』と映画に出演し、1月7日放送開始のドラマ『トドメの接吻』(日本テレビ系)にレギュラー出演する勇斗と、それぞれに活躍の場を広げる5人からなるM!LKは、可能性の宝庫だ。
ポップでファンタジックな「宇宙ジャンボリー」、力強く決意を込めて歌った「疾走ペンデュラム(Encore ver.)」に至るまで、3年間の集大成をしっかりと見せてくれた5人。「ここまでやってこられたのは、こんな大きな舞台に立てるのは、み!るきーずのみなさん、支えてくださるスタッフの方たちのおかげ」「この5人で本当に良かった」とそれぞれに想いを言葉にし、最後には手を繋いで生声で「ありがとうございました!」と感謝を伝えたM!LK。多芸多才で表現することに欲張り、みんなに愛されるM!LKは、まだまだ大きくなる。
写真/笹森健一、文/杉江優花
<M!LK挨拶全文>
山﨑悠稀
「3年間経ったんですけど、3年間続くと思っていなかったし、こんなにたくさんの人が観に来てくれると思っていなかったから、今のこの状況を3年前の自分たちが見たらどう思うんだろうって思います。ずっと勇斗くんが夢で『NHK紅白歌合戦』の司会をやるって言っていて、最初は“えっ、(夢が)デカすぎない?ムリでしょ”って思っていたんです。でも、3年前からしたら今、ここに立っていることもビックリすることだから、このメンバーとみ!るきーずとだったら行けると思います。いつの間にか、勇斗くんの夢が自分の夢に変わってきました。これから悩むこともあると思うけど、いつかそれを“あんなこともあったね”って笑えるくらい強い心で頑張りたいし、M!LKとしてもっと成長することがみなさんへの最高の恩返しだと思います。これからも、この5人で力を合わせて頑張っていくので、これからもM!LKの応援をよろしくお願いします!」
吉田仁人
「M!LKが3周年を迎えまして、こんなに大きな会場でできるグループになったんだなと改めてビックリしています。見ての通り、個性豊かなメンバーなので、ときに意見がぶつかったりするときもあるんですけど、そういうときは話し合って分かり合って。僕の中になかった価値観を教えてくれるメンバーは、すごく大切な存在です。受験などでメンバーが揃わず、ふたりでイベントをしなくちゃいけなかったときもあったんですけど、自分の中では(ふたりでも)5人のときには負けたくないという想いがあって、そういうプレッシャーが重くのしかかっていたんです。でも、そういうときにいつも以上に応援してくれているみ!るきーずに支えられて、僕も頑張らなくちゃと力が湧きました。3年間支えてくれたのは、みなさんと、後ろで僕たちを輝かせてくれるスタッフさん。僕たちに関わってくれている全ての人たちに感謝の気持ちを忘れずに、4周年も頑張っていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました」
板垣瑞生
「今日、来てくださったみなさん、本当にありがとうございます。僕はこのライヴの前に捻挫をして、最初の方は松葉杖でリハーサルがみんなと一緒にできなくて。“これ、終わったな。(ライヴに)出られないのかな”とか、いろいろなことを思ったんです。でも、自分は見るだけのリハーサルのときも、メンバーが完璧に踊ってくれていたり、完全体でやっていてくれるので、自分がその立ち位置に入ったときのことを想像できたりして。ちょっとずつ治ってきて、リハーサルに参加できるようになってきてからも、4人がわからないことを教えてくれたり。今まで、ライヴの前にそういう大変なことが起こったことがなかったので、パシフィコ横浜の前に捻挫をして、良かったわけではないけど、改めてメンバーやスタッフさんが僕たちに懸ける想いがすごく伝わって。こんなにもたくさんのみ!るきーずが来てくれて、パシフィコ横浜に立てたのが感動的で。今回の公演は自分の中ですごく大きくて、今までのわちゃわちゃした部分を少し封印してみたり、ダンスやパフォーマンスに力を入れてみたり、そういうのが一気に乗しかかったパシフィコ横浜ですが、この5人でやれて良かったなと、ここに立ってみて改めて思いました。そして、みんなにも一緒に立ち会ってもらえて良かったなと思っています。これから横浜アリーナとかもやっていきたいと思うので、ぜひこんな5人を観に来てください。よろしくお願いします」
塩﨑太智
「今日は平日というお忙しい中集まってくれてありがとうございます。パシフィコ横浜って、すごい大きいじゃないですか。そこでやらせてもらえるのって、僕たちの力だけではなくて、み!るきーずのおかげで立てていると思うと、感謝しなきゃなって思います。今回のタイトルにもありますけど、M!LKとして歩いてきて3周年が経ちました。始まった頃は、3年も続くと思っていなかったけど、実際に3年やってきて短かったなって思います。結成当初、3年後にまさか吉田仁人がステージでバラを投げるなんて想像もできませんからね(笑)。(吉田「そこはね、3年前からずっとやってみたいと思っていた!(笑)」)。やりたいと思っていたの?(笑)。夢叶っちゃったじゃん!という感じで、思いもよらないことがいっぱい起こっているなって。3年間やってこれたのもみなさんのおかげです。これからも僕たちM!LKは、どんどん先へ進んでいきます。で、大きな壁がたくさんあると思うんです。その時は、僕たちM!LK5人と、支えてくれるスタッフさんと、応援の源であるみなさんと共に乗り越えていけたらなと思いますので、これからも僕たちを信じて僕たちに付いて来てください。よろしくお願いします」
佐野勇斗
「3年前の僕は本当に下手くそなダンスを踊っていたんです。そんなときに、初めての曲「青空センターフォワード」で、仁人くんが平日にわざわざ出てきてくれてダンスを教えてくれて。覚えている?(吉田「教えたっけ?」)。えっ!?忘れてんの?めっちゃ優しく教えてくれたの。(吉田「自分ができなかった時期もあって、悔しい思いや焦りもあったから、優しく助けなくちゃなって」)。ありがとう!あと、山﨑さんは、僕らが受験のときに「ふたりで頑張るから大丈夫だよ」ってLINEをしてきてくれたり。(吉田「…オレもしたよ?」)。仁人もしてくれた!み!るきーずのみなさんに忘れられちゃわないかなって心配だったんですけど、ふたりのおかげで今、いますし。太智は、あとからEBiDANに入った僕ですが、彼の無邪気さのおかげでみんなと馴染めた。瑞生はドラマ『砂の塔〜知りすぎた隣人』(TBS系)に出させてもらったとき、初めてのドラマで緊張していた僕の相談に夜中の3時くらいまで付き合ってくれて。(板垣「そこから売れちゃったので、オレのおかげだと思っています!」)。(笑)。本当にこうやってふざけて話せるのも奇跡だなって思っています。この3年間、いろいろな事件もあったりしたんですけど、この5人で本当に良かったなと今日、改めて思いました。誰ひとりが欠けても嫌だし、この5人でステージに立てて幸せだなと思います。み!るきーずのみなさんも、本当にここまで付いて来てくれてありがとうございます。『NHK紅白歌合戦』の司会をやりたいと言っていますが、本当にできると思うんですよね!みなさんも思いますよね?絶対にこの5人で紅白のステージに立って、日本中をおいしい牛乳でびっちゃびちゃにしたいと思います!これからも、M!LKの応援をよろしくお願いします!」

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