DAM 12月度D-PUSH!アーティスト、Hu
mp Back「楽曲作り、歌、楽器すべて
狙ってやっていないということが良さ
だと思うんです」

“等身大かつフラットな女性の魅力”を備えたガールズバンドのニューフェイスとして話題を呼んでいるHump Backの2ndミニ・アルバム『hanamuke』が11月22日にリリースされた。キャッチーなメロディーや瑞々しさを湛えた歌詞、鋭いセンスを感じさせる演奏面、少ない音数で様々な情景を描く巧みさなど、同作の聴きどころは実に多い。BARKSでは初となるHump Backのインタビューを行って、『hanamuke』の話を軸にしつつメンバー3人の素顔に迫った。
■こういう曲が足りないからこういう曲を作ろうというのがほんまにできない

■だから、今回はいろんな曲が入ったアルバムになったけど、次作はどうなることやら(笑)
――Hump Backは、どんな風に結成されたのでしょう?
林萌々子(Vo./Gt. 以下、林):私が高校1年の時に軽音楽部に入ってバンドを組んだことからHump Backは始まりました。だから、最初は高校の友達がメンバーだったんですけど、卒業のタイミングやモチベーションの違いから抜けていったりして。結構メンバーは入れ替わって、今の3人に至っています。高校生の頃は、チャットモンチーさんのコピーをしていたんです。チャットモンチーさんは女の子3人のガールズバンドだけど全然アイドルではなくて、音楽的にカッコ良いというころに感銘を受けました。ガールズバンドでもアイドル路線ではなくて、ちゃんと音楽として、バンドとして戦っていけるんだなと。そういうところから入っていって、その後自分で曲を作るようになって、高校を卒業してからは自分達の曲だけでライブハウスでライブをするようになりました。ライブのスタンスに関しては、兵庫の姫路にbachoさんというバンドがいるんですけど、ライブがすごくカッコ良いんですよ。カッコつけたロックンロールとかではなくて、おっちゃんが本当にありのまま、汗だくで歌ってるみたいな感じなんです(笑)。それがすごくカッコ良いなと思って、ライブのスタイルはbachoさんから結構影響を受けています。
――硬派なバンドが好きなんですね。ぴかさん、美咲さんの音楽的なバックボーンなども話していただけますか。
ぴか(Ba./Cho.):私はGalileo Galileiさんが大好きです。中学の頃からずっとラジオを聴くようになって、高校1~2年の時にFM802の『閃光ライオット』の番組でGalileo Galileiさんの「夏空」という曲を聴いて、好きになったんです。ライブもずっと行っていて、大阪に来てくれるたびに、めっちゃ嬉しい…みたいな(笑)。そういう感じだったので、私のルーツはGalileo Galileiさんです。彼らの出身地の稚内にも行ってみたいです(笑)。
美咲(Dr./Cho.):私は、ずっとELLEGARDENさんが好きでした。ただ、知ったのは活動を休止してからだったので、ライブとかは観たことがないんです。それが、本当に残念なんですよね。すごく好きでバンドスコアとかも全部集めて、1人でドラムのコピーをしていました。なので、影響を受けたドラマーはELLEGARDENの高橋(宏貴)さんです。
林:私は3つ上の兄がいるんですね。その兄はめっちゃ音楽が好きで、ASIAN KUNG-FU GENERATIONさんとかRIP SLYMEさん、KICK THE CAN CREWさんとかが、ずっとお家で流れていたんです。もう家族でどっか行くとなったら、車の中はRIP SLYMEさんとか(笑)。そういう環境だったので、私の中にはほんまにいろんな音楽が入っていると思います。
――ルーツの異なる3人が揃っていることもHump Backのオリジナリティーに繋がっていることが分かります。では、その辺りも踏まえつつ11月22日にリリースされた2ndミニ・アルバム『hanamuke』について話しましょう。同作を作るにあたって、テーマやコンセプトなどはありましたか?
林:テーマというのは特になかったです。ただ、私は天才ではないので曲がポンポン出来るわけではなくて、いつもストックのないギリギリの状態でレコーディングに挑んでいるんですね。それは今回も同じで、でき上がった曲達を並べて聴いてみた時に、別れの曲が多いなとは感じました。思い返してみると、ここ数年はすごく別れが多かったので、それが自然と出たかなというのはありますね。
――今の自分自身を映し出したアルバムといえますね。『hanamuke』にはいろいろな楽曲が入っていますが、それも意識したわけではなかったのでしょうか?
林:しなかったです。よく周りの人達に、リード曲があって、バンドの芯になるものがあって、変化球があってという感じで、よく考えられたアルバムですね…みたいなことを言われるんですけど、そこまで考えてはいなくて。それに、「サーカス」と「うたいたいこと」は昔からライブでやっているけど、全国流通としては入ってない曲だったんです。この2曲はこれからもお世話になる曲かなと思って今回入れることにしたんですけど、それも幅広さに繋がりました。
▲林萌々子(Vo./Gt.)


――自然とバラエティーに富んだということからは、バランス感覚の良さを感じます。
林:どうなんでしょうね。私は、器用じゃないんですよ。こういう曲が足りないから、こういう曲を作ろうというのがほんまにできない(笑)。だから、今回はいろんな曲が入ったアルバムになったけど、次作はどうなることやらと思っています(笑)。
――な、なるほど(笑)。いろいろな曲がありつつ、一貫して良いメロディーにこだわっている印象を受けました。
林:こだわっているというよりは、私はメロディーを作るのがすごく好きなんです。曲を作る時はメロディーから入ることが多いし、ずっとピアノをやっていたので、鍵盤でメロディーを考えることもあるし。人の曲を聴く時も、最初は必ずメロディーに耳がいくんですよ。それくらい、メロディーが好きですね。
――メロディーが良いので、Hump Backの曲はリスナーが歌っても楽しいと思います。歌詞を書くうえで大事にしていることなども話していただけますか。
林:歌詞は、結構音として捉えている部分があって。韻を踏んだら面白いとかいうことではなくて、語感の良さとか、響きの良さとかで選んでいたりします。メロディーを聴いていてパッと浮かんだ言葉は語感が良いものが多いし、そういう言葉はキャッチーだと思うので、そのまま活かすことが多いですね。
――たしかに、メロディーと言葉の一体感は魅力になっています。それに、歌詞が中性的なところも特色になっていますね。“僕”という一人称が多く出てきますし、ラブソングもベタベタしていませんし。
林:その辺は、どうなんやろう? ……自分では分からないです(笑)。自分の実体験を元にした歌詞が多くて、それを自然体で書いているので。
――同性の支持を得る歌詞だなという印象を受けました。
林:そうですね。Hump Backのライブは、現状若い女の子が多いんですよ。同性に受け入れてもらえるのは嬉しいことなので、あり難いなと思っています。
▲ぴか(Ba./Cho.)


――同性のファンが多いのは、良いバンドの証といえますよね。では、『hanamuke』に収録されている楽曲で、それぞれ特に印象が強い曲をあげるとしたら?
ぴか:私は、最後に入っている「ゆれる」が好きです。温かみのあるスロー・チューンで歌も好きだし、コーラスも好きだし、自分が作ったベース・ラインも好きだし…という感じで、もう好きなところで溢れていますね。もちろん他の曲も全部好きですけど、「ゆれる」はぜひ聴いてほしい1曲です。
林:「ゆれる」は今回の新曲の中では最初にできた曲です。前作に「月まで」という曲が入っているんですけど、その曲は私が昔付き合っていた人と一緒に猫を飼っていて、その猫が亡くなってしまった時に作った曲なんですね。そのアンサーソングとまではいかないけど、「月まで」に通じるのが「ゆれる」です。その猫がいなくなった時はもうツラくて、ツラくて、ずっと泣いていたんですけど、「ゆれる」を書いた時くらいから悲しみだけに捕らわれなくなったんです。「ゆれる」の歌詞には“悲しみは ときに優しいものなのね”“幸せは ときに苦しいものなのね”というフレーズがあるんですけど、まさにその通りで、すごく悲しみに暮れていたけど、今思えばその悲しみさえも愛せるというか。でも、幸せやったことを思うと、まだ胸が痛いな…という自分の内面を、そのまま書きました。
美咲:私は、2曲目の「高速道路にて」が好きです。最初に(林)萌々子が持ってきてくれた時に、めっちゃ良いと思ったんです。アップテンポで勢いがあるけど、エモさもあって、良い曲だなと思って。それに、ドラムも結構こだわっているというか、めっちゃがんばりました(笑)。
林:「高速道路にて」は、『夜になったら』のツアー中のことを書いた曲です。この曲の歌詞は私の中でも結構上位で気に入っていて、書いている時も“めっちゃ楽しい!”と思いながら書きました。ライブなんて30分だし、リハーサルも30分とかでステージに立っている時間はほんとに短いけど、何時間も掛けて移動しますよね。移動してライブして移動、またライブして移動、移動…という日々の中で、移動中に考えることがすごく多くて。ライブの後は今日のライブはああやったなとか、向かっている時は今日のライブはこんなことをしようとか。自分にとっては移動中というのはライブに対するモチベーションに繋がるというか、すごく大事な時間なんです。「高速道路にて」はそういうことを歌うと同時に、“地元の飲み会投げ出す日々で”と書いているけど、ほんまにいろんな選択肢がある中でずっとライブを選んで来た自分の意志とか、これでやっていくんだという決意も込めた歌詞になっています。
――それを爽やかに描いていることが魅力になっています。林さんも特にお気に入りの曲をあげてもらえますか。
林:「星丘公園」はリード曲ということで、いろんなところでお話させてもらっているんですけど、自分の中では「卒業」が気に入っています。この曲も、前にお付き合いさせてもらっていた人とのことを書いていて。その方とは3年くらい付き合っていたんですけど、最後は上手くいかなくなってしまって、よくある恋人同士の別れみたいな感じで、特別なドラマもなく別れたんですね。けじめをつけることにした時に電話で言おうと思って、“今電話できる?”とメールを送ったら、“もうすぐ家に着くから10分くらい待って”という返事が来て。その10分の間に思っていることとかを、“バァーッ”と書いたんですよ。「卒業」は、それを歌詞にした感じの曲です。楽曲的には、私は音楽の理論とかは分からなくて、コードとかも“ここと、ここと、後ここを押さえたら良い感じの響きになるな”みたいな感じなんですよ(笑)。そういう風にしてギターを弾いていたら、このコード進行良いなというのが出てきて、そこから膨らませていって形にしました。
■2人のことは本当に信頼しているしHump Backに合っていると思います

■自分のギターと歌に関しては私はギターがめちゃくちゃヘタなんですよ(笑)
――「卒業」に限らず、コードの響きを活かしていることもHump Backの魅力の一つになっています。今あがった曲以外にも、たゆたうような6/8拍子の歌中とタイトな8ビートのサビ・パートを組み合わせた「サーカス」や、爽やかかつウォームな「ボーイズ・ドント・クライ」なども要チェックです。
林:「サーカス」のビート・チェンジは、深く考えたわけではなくて。おもろいんちゃうかな…みたいな(笑)。私の中には“こうじゃないといけない”みたいな概念はなくて、カッコ良かったり、気持ち良かったりすれば、イレギュラーなものでも良いじゃんと思っているんです。「サーカス」は、まさにそういう曲ですね。
ぴか:「サーカス」は、前のメンバーだった頃に作った曲なので、ベース・ラインは私が考えたものではないんですが、すごく難しいんですよ。Hump Backに加入できるかもということになった時に「スタジオに入ってこの曲をやるから練習してきて」と言われて、聴いてマジでビビりました(笑)。どうしようと思って、めっちゃ練習しました。そういうところで、私にとっても思い入れがある曲です。
美咲:私も、この曲のドラムは自分で考えていないんです。6/8拍子から8ビートに行くというのは私の中にはない発想だったので、最初に聴いた時はビックリしましたね。でも、すごく良いなと思うし、この曲は叩いていて楽しいです。
林:美咲はでき上がったのを聴いたから、なるほどね…という感じだったと思うんですよ。もし一緒に作っていたら、止められていたかもしれない(笑)。「サーカス」はすごく昔に書いた曲で、歌詞とかもこの時にしか書けない歌詞ということを感じていて。それもあって、前から沢山の人に聴いて欲しいなと思っていたんです。なので、今回入れることができて良かったです。
――たしかに、「サーカス」の歌詞は10代ならではのドキドキ感や、やるせなさ感が見事に描かれていますね。
林:ありがとうございます。私は、ぜっんぜん彼氏がいない時期があったんです(笑)。
一同:アハハ!! それは、ツラい(笑)。
林:うん(笑)。そういう中で1人だけ私に好意を寄せてくれる人がいたんですけど、恋に発展することはなくて。「サーカス」はそのことが題材になっていて、いまいちタイミングが合わなかったね…みたいな感じのことを歌っています。「ボーイズ・ドント・クライ」は、私が一番仲の良い男の子の友達がいて、その子が最愛の彼女にフラれたんですよ。別れてしまったら、もうどうしようもないはずなのに、その子は気持ちの整理がつかなくて、どうしたら良いかわからへん…みたいになってしまって。それで、答えのない悩み相談をずっと受けていて、その子に向けて書いた曲です。“今日くらいは良いぜ 朝まで飲もうぜ”みたいな感じですね。
ぴか:のんちゃん(林 萌々子)が曲を作る時は、最初にサビができることが多いんですよ。この曲もそうで、どんな曲になるのかと思っていたんですけど、ホンワカした感じの曲になりましたね。今回の曲の中ではちょっと毛色が違っていて、アルバムの良いアクセントになっているなと思います。
美咲:「ボーイズ・ドント・クライ」は今までにない感じの曲で、これも面白いなと思いました。この曲がきっかけになって、またHump Backの幹から新しい枝が伸びていくような気がしますね。
林:そうだね。私もこの曲ができた時に、また可能性がちょっと広がったなと思ったんです。自分はこういう曲も書けるんやと思って。そういう意味では、私の中では大きい1曲になりましたね。
▲美咲(Dr./Cho.)


――今後のさらなる広がりも楽しみです。続いて、『hanamuke』のプレイや音作りなどについて話しましょう。
美咲:ドラムは、ここは歌詞と合わせたフィルを叩いてみようとか、歌詞に合わせてパターンを変えてみようという感じのことをわりと全曲で考えました。一番凝ったのは、さっきも話したように「高速道路にて」ですね。拍の裏から入るリズムを使ったりして、結構遊んでいます。
――ドラムに関しては、いわゆる“世界観創りに寄与するドラム”になっていることが特徴といえますね。
美咲:えっ? ……そんなに凄いことは考えていないです(笑)。自分が叩いていて気持ち良いと思うようにアプローチしているだけです。私は2番でパターンを変えていたりすることが多いですけど、そういうのも感覚でやっているんです。
林:私がこういう風に叩いてと言うこともありますけど、私も感覚派なので。リズム・パターンを言うんじゃなくて、「ここは走っている感じで」とか言うんですよ(笑)。そうすると、美咲は私がイメージしたものを叩いてくれるんです。だから、美咲とは気が合うというか、感覚が似ていることは感じますね。
ぴか:ベースで印象が強いのは「うたいたこと」とかかな。「サーカス」と同じように、この曲のベースも前のメンバーが考えたものなんですよ。それをコピーさせてもらったんですけど、ラスサビにコーラスがあって、ライブの時はコーラスをしながらベースを弾くことになるんですね。なので、そこはこだわりました。あとは、どうやろう? ……私も美咲と同じように結構感覚でいくので、熟考して練り込んだりすることはないんですよね。私の中では、自然なベースという感じです。
――でも、「星丘公園」のインター・パートでハイ・ポジションを使ったメロウなフレーズを弾いたり、「高速道路にて」の2番はベースが動いて、ギターがステイするアレンジになっていたりと聴きどころは多いです。
ぴか:「高速道路にて」は、のんちゃんが“チャッ・チャッ”とギターを弾いているのを聴いて、ここは動いても良いかなと思って。そこから考えていって、ああいうフレーズを弾きました。
――“以上!”でしょうか?
ぴか:はい!(笑)
林:アハハ(笑)。今言われた通り、ぴかもボトムを支えるだけではなくて、曲を色づけするベースを弾いてくれるんですよ。トリオバンドはリズム隊がそういうアプローチをしてくれないと情景を描けないですよね。そういうところで2人のことは本当に信頼しているし、Hump Backに合っていると思います。自分のギターと歌に関しては、私はほんまにギターがめちゃくちゃヘタなんですよ(笑)。
――えっ? そんなことはないと思います。
林:いえ、ほんまにヘタなんです。なので、歌を一番聴いて欲しいということを言い訳にして、ギターは“シンプル”とか“素朴”ということをテーマにしています(笑)。本当は難しいことができないからなんですけど(笑)。
――でも、コード感の活かし方は絶妙ですし、トリオでいながら埋めないアプローチやローゲインで艶のあるギターの音なども魅力になっています。
林:ありがとうございます。私は引き算をするタイプなんです。曲を作っている時も引き算、引き算で、音がないから良い、空いているところがあるから良いみたいなところがある。それもチャットモンチーさんから学んだところかな…みたいな気がしますね。あの人達は、本当に引き算が上手なので。だから、隙間を活かしているのが良いと言ってもらえて嬉しいです。コード感に関しては、自分でも気に入っている曲が多いですね。「卒業」もそうだし、「ゆれる」とかもそうだし。「ゆれる」を作った時はすごく7thコードにハマっていて、それを活かしました。
――やはりギターがヘタだとは思いません。歌に関しては、いかがでしょう?
林:歌は元からずっと好きなので、特に苦労もせずというか。自分がこう歌いたいとか、こうしたら気持ち良いとかいう感覚に任せて、どの曲も歌いましたね。前作から今作までの間に1年くらいあったんですけど、その間に自分の歌にすごく自信がついたというのが大きくて。この自分の歌で戦っていくし、自分の歌でメンバーにもっと良い景色を見せていくんやという意識がプレッシャーではなくて、ガソリンになっていたりすることもあって、この1年で歌との付き合い方はすごく変わりました。
――等身大で歌っている雰囲気が心地好いですし、1本芯があったうえで曲によっていろいろな表情を見せていることも印象的です。
林:歌の表情づけとかも自然な感じですね。Hump Backは、楽曲作りにしても、歌にしても、楽器のアプローチにしても、狙ってやっていないということが良さだと思うんですよ。狙い過ぎると嘘くさくなるし、あざとくなるから。そうじゃなくて、狙わずして3人が同じ方向を向いて作品を作れているというのが強みだと思うので、そこはこれからも大事にしていきたいと思っています。
――自然体で良質な音楽が創れるわけですから、ずっとそうあって欲しいです。いろいろな要素が良い方向に作用して、『hanamuke』は良質な一作になりましたね。音源リリースに加えて、来年1月から始まる全国ツアーも楽しみです。
林:私の中には、楽曲というのは1人の確立した人間みたいな印象があって。前作のツアーの時も、このツアーを通して、やっと一緒に戦っていける友達になれたという感覚があったんです。なので、今度のツアーも『hanamuke』の曲達とライブを重ねて、一緒に育っていけると良いなと思っています。あとは、ファイナルが高田馬場PHASEのワンマンなんですけど、前作のツアーのファイナルは高田馬場PHASEの対バン・ライブで、ソールドアウトしたんですよ。私達はずっとライブをする時はノルマ代を丸々払って、持ってきた物販をそのまま持って帰るみたいな日々を送っていたんですね。でも、前作の『夜になったら』を出してから少しずついろんな人がHump Backを見つけて、好きだと思ってくれるようになって、ファイナルがソールドアウトになった。それがすごく嬉しくて、打ち上げの時にスタッフさんに「次は自分達だけで、PHASEを埋めます」と言ったら、「じゃあ、1年後を押さえておくね」と言われて、実際やることになりました(笑)。なので、ちゃんとPHASEを埋められるように、がんばります。
ぴか:ツアーは……のんちゃんが話している間にいろいろ考えていたんですけど、なんか全部飛びました(笑)。
一同:おーい!(笑)。
ぴか:アハハ(笑)。えーっと……今度のツアーでは行ったことのない場所も行くので、それが楽しみの一つになっています。Hump Backのライブを観てみたいなと思いつつ、なかなか来られなかった人もいると思うので、そういう人達の期待を裏切らないライブができるようにがんばりたいです。あとは、Hump Backはレコーディングでキーボードとかシーケンスを使わないから、ライブの時に3人だけで再現できるというのがあって。生身で勝負するバンドの良さも伝えたいなと思っています。
美咲:私は基本的に自信がないので、今度のツアーは自信をつける場にしたいと思っています。それに、30本のロングツアーということで日本の各地にくので、土地土地の空気感とか、食べ物とか、お客さんのノリとかに触れられるのが楽しみです。
ぴか:うん、食べ物は絶対やな(笑)。
林:美味しいものを、死ぬほど食べたい(笑)。
美咲:アハハ(笑)。毎回良いライブをしつつ、そういうところも楽しみたいです。
――それもツアーの醍醐味ですからね。最後に、今回Hump Backは第一興商の12月度D-PUSH!アーティストに選ばれましたので、カラオケでHump Backを歌いたいと思っている人に向けたメッセージをお願いします。
林:音楽は自由なもので、誰かに言われてやるものではないし、特にカラオケとかはリクリエーションですよね。なので、好きに、楽しく歌って欲しいです。もう歌詞とか、メロディーとかも変えてもらっても構わないので(笑)。それぞれの好みに合わせてHump Backの曲を楽しんでもらえたら嬉しいです。
取材・文●村上孝之
Hump Backは、カラオケの第一興商が強力プッシュする12月度D-PUSH!アーティストに決定しており、「星丘公園」「ゆれる」の2曲が11月22日より配信されている。また「星丘公園」のミュージックビデオは、カラオケ背景画像の本人出演映像(今だけクリップ)に12月5日から順次配信。さらに、カラオケ演奏の合間に放映される音楽情報コンテンツ「DAM CHANNEL」内のD-PUSH!コーナーにゲスト出演し、パーソナリティとのトークを楽しませてくれる。DAM express(目次本)でも、D-PUSH!ページにてインタビュー記事、アーティスト写真、ジャケット写真が掲載される。そしてリリース情報、インタビュー記事がclubDAMサイトDAM CHANNEL(http://www.clubdam.com)でも掲載される。カラオケ店やWEBで、Hump Backとの出会いを楽しんでほしい。
リリース情報


2nd mini album

『hanamuke』

2017年11月22日発売

WELL-1004 1,500円(税抜)

1. 星丘公園

2. 高速道路にて

3. サーカス

4. うたいたいこと

5. ボーイズ・ドント・クライ

6. 卒業

7. ゆれる
ライブ・イベント情報


<Hump Back 2nd mini album "hanamuke" tour>

2018.01.13 [Sat] 大阪梅田CLUB QUATTRO

2018.01.16 [Tue] 茨城水戸LIGHT HOUSE

2018.01.17 [Wed] 仙台RIPPLE

2018.01.19 [Fri] 福島郡山#9

2018.01.20 [Sat] 愛知名古屋APOLLO BASE

2018.01.26 [Fri] 東京渋谷O-West

2018.01.30 [Tue] 千葉LOOK

2018.02.02 [Fri] 静岡UMBER

2018.02.28 [Wed] 大阪心斎橋BRONZE

2018.03.06 [Tue] 群馬高崎club FLEEZ

2018.03.07 [Wed] 新潟GOLDEN PIGS BLACK

2018.03.09 [Fri] 仙台enn 2nd

2018.03.10 [Sat] 岩手盛岡Club Change

2018.03.11 [Sun] 青森八戸FOR ME

2018.03.13 [Tue] 北海道苫小牧ELLCUBE

2018.03.14 [Wed] 北海道札幌COLONY

2018.03.20 [Tue] 福岡Queblick

2018.03.21 [Wed] 長崎studio Do!

2018.03.23 [Fri] 大分SPOT

2018.03.24 [Sat] 福岡小倉FUSE

2018.03.25 [Sun] 広島BACK BEAT

2018.04.01 [Sun] 神奈川横浜F.A.D YOKOHAMA

2018.04.02 [Mon] 長野松本ALECX

2018.04.03 [Tue] 新潟上越EARTH

2018.04.05 [Thu] KYOTO MUSE

2018.04.13 [Fri] 高松DIME

2018.04.14 [Sat] 高知X_pt.

2018.04.15 [Sun] 岡山CRAZY MAMA2ndROOM

2018.04.19 [Thu] 神戸太陽と虎

2018.04.21 [Sat] 東京高田馬場club PHASE
<KOTORI 1st full album release tour BPM190 Tour>

2017.11.24 [Fri] 香川高松TOONICE

ACT KOTORI

Hump Back

kobore

コールスロー

Amelie

2017.11.25 [Sat] 山口LIVE rise SHUNAN

ACT KOTORI

Hump Back

kobore

コールスロー

Amelie

あき缶
<WELL BUCKET RECORDS NIGHT>

2017.11.27 [Mon] 大阪心斎橋AtlantiQs

ACT Cloque.

Hump Back
<ALBRIGHT KNOT「Wanderlust Tours 2017-18」>

2017.12.02 [Sat] 広島尾道B×B

ACT

ALBRIGHT KNOT

HERO COMPLEX

SAME

AX LITTLE CITY

FOREVER STAY YOUTH
<MOSHPIT pre. アコースティックインストアライブ>

2017.12.03 [Sun] 京都mumokutikiホール

ACT 林 萌々子

ハシモトマナブ

2017.12.08 [Fri] SUPER SPINNS福岡天神コア店

ACT 林 萌々子

ハシモトマナブ

田口 卓磨
<Re:Road pre.「Next One Fes 2017」>

2017.12.09 [Sat] 福岡天神graf

ACT Hump Back

突然少年

BAN’S ENCOUNTER

DETOX

POETASTER

HERO COMPLEX

森心言(Alaska Jam/DSC)

n3q

MATIKAZE
DJ

~Rock Steady Crew~

Shimamen.y

オガタシンイチロウ

(W)ata
<林萌々子(Hump Back) 、橋本学(ハルカミライ)アコースティックミニライブ&特典会>

2017.12.13 [Wed] TOWER RECORDS難波店 5F店内イベントスペース

2017.12.13 [Wed] TOWER RECORDS梅田NU茶屋町店 店内イベントス
<THE NINTH APOLLO pre“平日興行行脚”>

2017.12.14 [Thu] 大阪十三GABU

ACT Day tripper

39degrees

Unblock

ハルカミライ

HERO COMPLEX

Hump Back

two step glory

BAN'S ENCOUNTER
<a.k.r vol.40>

2017.12.15 [Fri] 大阪心斎橋BRONZE

ACT バンドウナオト

タナカマサト

ハシモトマナブ

ぴか&わき

コマツケンタスティック

林 萌々子
INKYMAP“ASTEROLD”TOUR>

2017.12.16 [Sat] 長野上諏訪CLUB ROCK HEARTS

ACT INKYMAP

HERO COMPLEX
<Amelie『ステップ×ステップ』release tour 2017-2018>

2017.12.17 [Sun] 新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
<BRONZE pre“歳末の志士たち”>

2017.12.19 [Tue] 大阪心斎橋BRONZE

ACT 裸体

Hump Back

さよならポエジー
<ACB pre.「ACB CALLING 2017」day-1>

2017.12.28 [Thu] 東京新宿ACB

ACT ank

FORMALIN

Cloque.

INFOG

ONIONRING

ORANGE POST REASON

PARKLIFE

SUNNY CAR WASH

two step glory

ハルカミライ
<突然少年自主企画「スタンディングスティックス キモチ2017」>

2017.12.29 [Fri] 東京吉祥寺WARP

ACT 突然少年

余命百年

春ねむり
<でらロックフェスティバル2018>

2018.02.03 [Sat] 愛知名古屋周辺のライブハウス
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