【インタビュー】ノー・リターン、最
新作はアグレッシブ&メロディック

フランスが誇るベテラン・デスラッシュ・バンド:ノー・リターンの通算11作目となるニュー・アルバム『ザ・カース・ウィズイン』が11月22日に発売となる。プロデューサーに起用されているのは、前作に続きヤコブ・ハンセン(VOLBEAT、PRETTY MAIDS、AMARANTHE)だ。
1989年に結成されたノー・リターンは、スラッシュ/デス・メタル系のフランス代表として活躍を続け、MOTORHEAD、DEW SCENTED、ARCH ENEMY、SOILWORK、SEPULTURA、NIGHTWISHといった数々の名だたるバンドとの共演を果たしてきた老舗的存在だ。
前作『Fearless Walk To Rise』から約2年半振りとなる当作『ザ・カース・ウィズイン』では、その攻撃性をさらに押し出し、ザクザクと刻み込むギター・リフと重厚なリズム隊によって構築された、強靭なデスラッシュ/メロディック・デス・メタル・サウンドを聴かせてくれる。加えて見逃せないのは叙情的なギター・ワークで、ベテランならでは貫禄もアルバム全体を支配している作品を生み出した。
──『ザ・カース・ウィズイン』はどのような作品になりましたか?
アラン:今回は楽曲制作に時間を要したけど、このアルバムを誇りに思っているし、みんなもハッピーな気持ちになれると思う。ライブでプレイするのも楽しみだ。新作をリリースするときはいつもエキサイトするね。
──作品の方向性は定めていたのですか?
アラン:特に方向性は定めていなかった。自分で気に入ったものを採り入れて、そこに多様性を持たせるように努めただけだよ。オレ達のスタイルは確立されているから、それに従ってミュージシャンとして成長し、よりいい曲をさらにいいアルバムを作り上げることを心掛けているんだ。
──今回もプロデューサにはヤコブ・ハンセンを起用していますが、彼との仕事はいかがでしたか?
アラン:前作でも一緒に仕事をしていたし、気心が知れているからスムースだね。彼はサウンド・メイキングに長けていて明確なヴィジョンを持ったプロなんだ。彼のサウンドはパーフェクトだし、今回も彼を信頼してお願いした訳さ。キュートな人物だよ(笑)。
──ニュー・アルバムの「売り」はどういうところだと思いますか?
アラン:素晴しいサウンド・ミックスだね。そしてアグレッシブ性とメロディック性がバランス良く共存している点だ。特にギター・パートとコーラスには力を注いだんだ。ギターとメロディック・デス・メタルが好きであれば楽しんでもらえるアルバムだと思う。とても暗い感じの歌詞が多いけど、そこから希望が見出せるはずだよ。
──楽曲作りはスムーズでしたか?
アラン:もうひとりのギター、ジェフロイと曲を書く。それからシンガーのミックが歌詞を書き、メンバー全員でアレンジを施していく。オレ達はNO RETURNというひとつの精神性に合致するのであれば、各人のアイディアや希望を受け入れることのできるバンドだからね。
──アルバムのアートワークは何を表現しているのでしょう。
アラン:人間のダークな部分を明らかにしたかった。女性が鏡に触れると彼女の本当の人格が現れる。蛇は心の中にある潜在的な邪悪で毒された部分さ。オススメ曲は「The Crimson Rider」だね。「The Will To Stand Up」と「Despise Your Heroes」もいいよ。どれもアグレッシブでメロディックでバンドを象徴している曲だと思う。
──ライブも楽しみですね。
アラン:今は、ANGELUS APATRIDAと一緒に廻るフランス・ツアーの準備中なんだ。11月か12月からスタートすると思う。ニュー・アルバムのプロモーションもこれから本格的に行って、2018年からはヨーロッパ・ツアーだな。このニュー・アルバムと共に日本のステージにも立ちたいと願っているよ。
──これからの活躍も楽しみにしています。
アラン:バンドが安定して活動し、その形態を維持するのはとても難しいことだよね。15年、20年以上となるとさらに難しくなる。メンバーが歳を重ねていくと音楽に興味を失うこともあるし、他の要因も絡んでくるんだ。とにかく音楽への情熱を120%注ぎ込めることが一番必要なことでね、オレ達はメンバー・チェンジを何度も経験したけど音楽への情熱を持った人と知り合い、見つけ出すことができたからここまで歩むことができた。ラッキーだよ。まだまだこれからも突き進んでいくよ。

ノー・リターン『ザ・カース・ウィズイ
ン』

2017年11月22日発売

BKMY-1057 2,222円(税抜価格)

日本盤仕様(帯、プロフィール、インタビュー付) デジパック仕様

1.Inhale

2.The Will To Stand Up

3.The Crimson Rider

4.Despise Your Heroes

5.To The Dark Side Of The Sun

6.Just Passing Through

7.Memories Turns To Ashes

8.My Last Words

9.Stare At My Reflection

10.Serpent's Curse
Produced by Jacob Hansen

Line-up ;

■Alain "Al1" Clement(g)

■David Barbosa(b)

■Joel Barbosa(ds)

■Mick(vo)

■Geoffroy Lebon(g)

BARKS

BARKSは2001年から15年以上にわたり旬の音楽情報を届けてきた日本最大級の音楽情報サイトです。

新着