「第59回日本レコード大賞」各賞発表
、氷川きよし、三山ひろし、中澤卓也
、安室奈美恵、平尾昌晃も受賞

年末の国民的音楽番組「輝く! 日本レコード大賞」は、1959年12月27日の第1回からTBSで放送が開始された。作曲家の古賀政男と服部良一を中心とする日本作曲家協会が、アメリカのグラミー賞(1958年創設)に影響を受け、優れた楽曲に賞を与えるという理念の下に創設した賞である。

第1回の大賞は、水原弘のデビュー曲「黒い花びら」。作曲家の中村八大が、作詩経験のない永六輔に「とにかく明日の朝までに10曲作るんだ」と突然作詩を依頼し、出来た中の一曲であった。後に中村八大・永六輔コンビは、「上を向いて歩こう」(1961年)や「こんにちは赤ちゃん」(1963年/第5回レコード大賞受賞)など、多くの傑作を生んでいる。歌手の水原弘は「黒い花びら」で、1959年の「NHK紅白歌合戦」に初出場。その後、夜の街での豪遊や賭博などにより莫大な借金を抱えるも、1967年に「君こそわが命」でカムバックし、同年のレコード大賞歌唱賞を受賞する。沢田研二の「勝手にしやがれ」が大賞を受賞した1977年には、視聴率が50%越えを記録。1981年の大賞受賞曲である寺尾聰の「ルビーの指環」は、作詩賞、作曲賞、編曲賞の4賞受賞という快挙を果たすなど、優れた楽曲が数々の伝説を残してきた。

三冠(最優秀新人賞、大賞、最優秀歌唱賞の3賞受賞)を達成した歌手は、都はるみ細川たかし北島三郎氷川きよし近藤真彦の5人。氷川きよしが第59回の大賞を受賞した場合、史上初の四冠達成歌手となる。

新国立劇場で行われる「第59回日本レコード大賞」各授賞式の模様は、12月30日17時30分よりTBS系で生放送される。観覧の応募は、郵便とインターネットで行われ、方法は 12月上旬よりTBSの公式ホームページに掲載される予定。11月16日には、以下の各賞が発表された。12月30日の放送で、優秀作品賞の中から大賞が、新人賞の中から最優秀新人賞が選ばれ、発表される。

■優秀作品賞
「インフルエンサー」乃木坂46
「EXCITE」三浦大知
「男の絶唱」氷川きよし
「男の流儀」三山ひろし
「風に吹かれても」欅坂46
「キラキラ feat.カンナ」AI
「手をつなぐ理由」西野カナ
「願いごとの持ち腐れ」AKB48
「LIFE」AAA
「RAIN」SEKAI NO OWARI

■新人賞
つばきファクトリー
中澤卓也
NOBU
UNIONE

■特別賞
阿久悠 
安室奈美恵
「ダンシング・ヒーロー」 荻野目洋子/大阪府立登美丘高校ダンス部
ゆず
和田アキ子

■作曲賞
杉山勝彦「ずっと、ふたりで」 歌:家入レオなど

■作詩賞
徳永英明「バトン」

■編曲賞
中田ヤスタカ「良すた」「原宿いやほい」 歌:きゃりーぱみゅぱみゅなど

■最優秀アルバム賞
「THE KIDS」Suchmos

■優秀アルバム賞
「がらくた」桑田佳祐
「デラシネ deracine」クミコ with 風街レビュー
「ナイトライダーズ・ブルース」高田漣
「ライヴ・イン・モントリオール」上原ひろみ×エドマール・カスタネーダ
(アルバム名50音順)

■企画賞
「I’m HOME」三浦祐太朗
「お義父さん」はなわ
「G.S. meets The KanLeKeeZ」The KanLeKeeZ
「SEIKOJAZZ」松田聖子
「美女と野獣 オリジナル・サウンドトラック」
船村徹 トリビュートアルバム~永遠の船村メロディー~」五木ひろし
(タイトル名50音順)

■最優秀歌唱賞
天童よしみ

■日本作曲家協会選奨
杜このみ

■特別顕彰
大月みやこ

■功労賞
伊藤雪彦
小西良太郎
鈴木淳
筒美京平
もず唱平
湯川れい子

■特別功労賞
小川寛興
かまやつひろし
北原じゅん
曽根幸明
平尾昌晃
船村徹
ペギー葉山

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