【大原櫻子 インタビュー】
終った恋、切ない想いから生まれる
やさしい歌

水野良樹(いきものがかり)が作詞作曲を手がけたニューシングル「さよなら」。切ない心情が鮮やかに伝わってくる同曲は、大原櫻子の新境地とも言うべき仕上がりとなっている。そんな今作に込めた想いを語ってもらった。

いきものがかりの水野良樹さんが作詞作曲を手がけたタイトル曲の「さよなら」は、風景、主人公の気持ち、物語が鮮やかに伝わってくる曲ですね。大原さんは、どのような魅力を感じていますか?

悲しみや苦しみがあっても、ただ訴えるのではなく、メロディーや歌詞にやさしさを含ませていらっしゃるところに心を動かされました。悲しさと苦しみがあったとしても“いい恋愛ができた”と相手に感謝する気持ちを表現したいと思って、大切に歌いました。

歌詞の中で気に入っているフレーズ、表現するのに苦労したのはどんなところでしたか?

《あどけない夢のきれはし》という表現が好きです。大サビ明けの《さよなら》はとても大事に大事に歌っています。大サビで感情が高まったあとの《さよなら》は、一番正直な《さよなら》な気がしたんです。

なるほど。この曲を歌うためのアドバイス、曲に込めた想いについての解説など、水野さんがおっしゃっていたことは何かありました?

“笑顔で歌ってほしい”とおっしゃっていましたね。笑顔で歌うことで切なさをより表現できたらいいなと思って、レコーディングをしました。

10月から11月にかけて全国を回ったツアーでも「さよなら」を歌っていましたよね?

はい。みなさんがすごく静かに真剣に歌詞を聴いてくださっているのを感じました。“感動した”というコメントをいただけたのも嬉しかったです。

ミュージックビデオを観た方々からも、いろいろな感想が寄せられそうですね。海辺の風景が印象的でした。

心情とリンクしている雲、やさしいような激しいような波とか、最高に曲とマッチしているシチュエーションで撮影できたミュージックビデオになったと思います。

カップリングの2曲目「everyday」の歌詞が、大原さんと小名川高広さんの共作なのも要注目のポイントです。どのようなイメージで書いた歌詞ですか?

“親友”をテーマに書きました。比喩表現を考えるのは楽しいんですけど、言葉をメロディーに当てはめたり、キャッチーなものにするのは難しいですね。

3曲目の「Paper Plane」はライヴで歌うと、気持ち良い空間をお客さんと一緒に作れるんじゃないでしょうか?

そうですね。さわやかでスタイリッシュな感じの曲です。「さよなら」とはまったく違うテイストのラブソングができました。今までの私の曲にはなかったリズムだったり、メロディーを楽しんでいただきたいなと思っています。

歌詞に関しては《君よりも君が好き》というフレーズがとても印象に残りました。

《君よりも君が好き》は私も好きです。最高の愛情表現だなと思っています。Aメロ、Bメロは低音が多いので、口を大きく開けてはっきりと歌詞を伝えたいと思いながらレコーディングをしました。

今年はCDのリリースやライヴはもちろん、舞台などでも大活躍の日々になっていますね。いろいろな経験を積み重ねながら、今後さらにどのような活動をしていきたいとイメージしていますか?

映画のお仕事をしたい意欲が高まっています。体を動かすこともとても好きなので、アクションのお芝居とかもやってみたいですね。来年で22歳になるんです。ゾロ目の年は良いことありそうだなぁと勝手に予想しています。2018年はいろいろなことに挑戦する私だと思います(笑)。これからも応援をよろしくお願いします。

取材:田中 大

シングル「さよなら」2017年11月22日発売 ビクターエンタテインメント
    • 【初回限定盤A(DVD付)】
    • VIZL-1286 ¥1,500(税抜)
    • 【初回限定盤B(DVD付)】
    • VIZL-1287 ¥1,500(税抜)
    • 【通常盤】
    • VICL-37344 ¥1,200(税抜)

『水野良樹のTARIKI HONGAN LIVE 2』

12/07(木) 東京・赤坂BLITZ

大原櫻子 プロフィール

オオハラサクラコ:2013年公開の映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の全国ヒロインオーディションで5,000人の中から抜擢され、スクリーン&CD同時デビューを果たす。16年に2ndアルバム『V(ビバ)』をリリースし、全18公演の全国ツアーを開催し、ツアーファイナルは自身初となる日本武道館公演(2デイズ)を成功させた。大原櫻子 オフィシャルHP

「さよなら」MV

OKMusic編集部

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