週刊夢アド5 第一回中間発表の結果と
、新しいドラマの気配

新メンバーオーディション『なれんの!?夢アド!?』を開催中のアイドルグループ、夢みるアドレセンス。ファン投票によって新メンバーが決まるこの企画もいよいよ中盤戦。本オーディションを追いかけ、定期公演の様子を毎回レポしていくミーティアの『週刊夢みるアドレセンス』。今回は、11月6日に行われたライブの様子と、第一回中間発表の結果、それを受けての今後の展望などを熱く詳しくお届けします。

Text_Sotaro Yamada

ハードなアイドルレースのはじまり

前回までのあらすじはこちら。
その後、11月2日(木)はタワレコ八王子(関東組候補生+山下彩耶のみ)、3日(金)は早稲田祭→タワレコ吉祥寺(夢アド+関東組+山下彩耶)、HMVグランフロント大阪(関西組候補生)、4日(土)は新宿マルイメン(夢アド+関東組+山下彩耶)、タワレコ神戸(関西組候補生)、5日(日)はオリナス錦糸町(夢アド+関東組+山下彩耶)、TSUTAYA EBISUBASHI(関西組候補生)にてそれぞれリリースイベントを行った。

4日間連続のイベント、しかも朝から3部回しでフル回転する日もあり、関東組候補生にとってはかなりハードな週末だっただろう。
関西組候補生は、私服dayやコスプレdayを作るなどの工夫を見せ、特に3日に開催されたHMVグランフロント大阪でのイベントには150人以上のファンが詰めかけるなど、もはや関西組候補生だけでファンを呼べる存在になってきた。

また、候補生たちのブログ、Twitter、Showroomなどを見ると、内容が次第にシリアスでエモーショナルなものへと変わりつつあり、いよいよ「ハードなアイドルレース」が本格化していることがわかる。

様々な思いやプレッシャーと怒涛の数日を経て、迎えた月曜の定期公演。この日は上位6名が発表される中間発表の日であり、さらに、ミーティア読者を招待した日でもあったので、会場の入りはおそらくこれまでで最高。フロアにはいつもより女性の数が多かったように思う。

新メンバー加入後にスタートダッシュを
切るために

これまでの定期公演では明るい色の衣装が多かったが、今回、荻野可鈴、志田友美、小林れい、京佳の4人は『大人やらせてよ』の衣装で登場し、いきなり『アイドルレース』と『ファンタスティックパレード』というロックナンバーを続けてパフォーマンス。中間発表というシリアスな日にふさわしい始まり方で、心なしかメンバーもいつにも増して気合いが入っているように見える。もちろんユメトモ(※夢アドのファンのこと)もメンバーの気持ちに応えるようにブチ上がり、フロア後方は早くもお祭り騒ぎ。座り席でも一緒に振り付けをコピーして踊るユメトモが多かった。

3曲目にはスタンドマイクで『大人やらせてよ』を披露し、続けて『夢見る少女じゃいられない』。
大人っぽさ、色っぽさ、カッコ良さ、強さなど、「かわいいだけじゃ」ない夢アドの魅力が存分に発揮されるセットリストなわけだが、この出し惜しみのない姿勢には、メンバーから候補生への敬意も感じられる。候補生たちはいつまでも「候補生」でいるわけではないし、この定期公演が候補生にとっての学習の場にもなっていることを考えると、こうして様々なタイプの楽曲を披露していることの背景には、「この候補生たちならついて来られるだろう」という判断が働いていると考えることができる。一ヶ月後、候補生の誰かが正式メンバーになった時に良いスタートダッシュを切れるかどうかは、現メンバーにとっても重要な問題なのだ。

中間発表6位から1位までは、この候補生
たち

4曲のパフォーマンスを終えると、「Who Is Next?」のコーナーへ。MCとして上々軍団さわやか五郎が登場すると、フロアからはこれまでにないほどのブーイングが起きた(※さわやか五郎へのブーイングは恒例であり、ある種のマナー)。中間発表に対するユメトモの期待値の強さがうかがわれる。

さわやか五郎に促されて登場したのは、上杉らん、立花華、内藤もゆの、水無瀬ゆき、望月朱音、山下彩耶、若松来海の7人。この時点では誰一人中間発表の結果を知らされておらず、候補生たちの表情にはかなり緊張の色が浮かんでいた。その気持ちを、上杉らんは「緊張で胃が痛い」、山下彩耶は「ドキドキで心臓がブチ切れそう」と表現した。みな同じような気持ちだったろう。

まずは6位、5位、4位が発表された。


6位:内藤もゆの(581票)

5位:若松来海(601票)

4位:岡村茉奈(827票)


会場にいた内藤もゆのと若松来海の名前が呼ばれた時には、フロアから拍手が起きた。

内藤もゆのは「前回が7位で、今回は6位。1コあがりました。イエーイ!ハッピーです!」と、マイペースな彼女らしく素直に喜びを表現。緊迫した雰囲気の中、清々しい笑顔を見せてくれた。

若松来海は「前回も5位、上がりも下がりもせずですが、次の発表では上にいられるように頑張るので、みなさんよろしくお願いします!」とコメント。するとフロアから「がんばろうなー!!」という熱い声援が飛んだ。どうやら、若松来海にはかなり太いファンがいるらしい。

若松来海は、定期公演の初回から「泣きそうな顔で応援したくなる」と言われ注目されていたが、実は歌もダンスもはじめからうまく、随所にセンスを感じさせる活躍を見せていた。また、その独特の空気感にやられるユメトモが続出。最近では自撮りの際の「舌ペロポーズ」がユメトモのみならず候補生間にも伝染するなど、相手を選ばず幅広く支持を集めてきた。showroomも面白いと評判が良く、殻を破り始めた感がある。まだまだ人気が出そうだ。

4位の岡村茉奈は前回より順位を下げたが、3位との間には200以上の差がある。ここはまだまだ彼女の実力と経験が反映されているというところか。

続いて、3位、2位、1位の発表。


3位:山下彩耶(1225票)
2位:水無瀬ゆき(1251票)
1位:永戸真優(1410票)
3位に山下彩耶が発表された時には、長い長い拍手が起きた。
山下彩耶は涙を流しながら「北海道から頑張りに来た甲斐がありました。ここにいる人、北海道の人、投票してくれてる人への感謝の気持ちを忘れず、1位目指して頑張っていきます」と感謝を述べた。メンバーたちも彼女の涙にもらい泣きしていた。
(山下彩耶)

水無瀬ゆきの名前が呼ばれた時は、かすかなどよめきが起こった。このどよめきはどう解釈したらいいだろうか?
水無瀬ゆきは、「1251票ありがとうございます。今日どんな結果だろうと、ライブは気持ちを切り替えて楽しんでやろうと思ってました。2位を誇りに思いながら、まだまだ下にいる気持ちで頑張ろうと思います」とコメント。やはり、彼女は他の候補生とはコメントの質がちょっと違う。
(水無瀬ゆき)

そして、永戸真優は強かった。大勢の予想通り1位キープといったところか。

中間発表が及ぼす影響について

本オーディションの定期公演を初回から見続けている立場からすると、この結果はそれなりに予想しやすい結果だったという気がする。もちろん誰しも言いたいことはあるかもしれないが、全体としては大方の予想通りだったのではないか。

ただ、CDの最終的な売り上げ枚数を予測すると、現時点での結果はほんの序の口。というより、イベントに来た一部のユメトモしかまだ投票していない。トップ3(永戸真優、水無瀬ゆき、山下彩耶)と他の候補生にかなり差がついているように見えるが、この程度の差は11月15日以降、一気にひっくり返る可能性がある。

さらに、ちょっと小難しいことを言わせてもらえば、アイドルに限らず一般的に投票行動において「中間発表」で示された順位は、その後の結果に大きな影響を及ぼすと言われている。具体的には「アナウンスメント効果」といい、「バンドワゴン効果」や「アンダードッグ効果」などとして知られている。

「バンドワゴン効果」は、優勢とされた候補者に投票しがちになる傾向のこと。メカニズムとしては、「あの人のことはみんなも認めてるし、やっぱそうだよね」といった心理が働くことによって起こる。
今回のオーディションならば、まだ投票先に迷っている人が今回の結果を見て「やっぱあの人推しで間違いなかったんだ」と思い、投票の決め手を得る。また、すでに上位の候補生に投票している人にとっては、自分の1票が死票(ムダな1票)になる可能性が低いので、今後も安心して投票できる。すると、上位と下位の差がどんどんひらいていく。

「アンダードッグ効果」は、不利、劣勢とされた候補を応援する勢が強くなる傾向のこと。メカニズムとしては、「劣勢でも頑張る人を応援したい」「不利な状況の人を助けてあげたい」などの心理が働くことによって起こる。つまり、今回上位6名に入らなかった候補生への投票モチベーションは、中間発表によって強く喚起される可能性があるということ。

その他にも、中間発表が及ぼす影響は多々考えられる。得票数が発表されたことで、具体的にどれだけ票を投じれば推しが上位に入れるのか計算する人も出てくるだろうし、ユメトモ間で派閥を組んで特定の数名を押し上げようとする動きが出てくるかもしれない。

さらに重要なことに、中間発表はこれから毎週発表される。ということは、おそらく一週間ごとに状況が目まぐるしく変わっていく。いよいよ本オーディションから目が離せなくなるというわけだ。

ここから先は候補生同士の戦いだが、ユメトモ同士の戦いにもなるような気がする。夢アドの未来に何を期待するか、どの候補生をメンバーにしたいのか。候補生の未来は夢アドの未来であり、ユメトモの未来でもある。

投票の最終結果は12月18日(月)、定期公演で発表される。その日の定期公演がどんな場になるか、ユメトモなら想像するだけで身震いするだろう。

候補生たちは、もはやひとつのアイドル
グループ

さて、こんな重大な発表の直後にパフォーマンスをしなければいけないのだから、関東組候補生は大変だ。

まずは上杉らん、水無瀬ゆき、望月朱音、山下彩耶で『くらっちゅサマー』。前回までの定期公演とは違い、今回は候補生の出し惜しみもしない。立花華、内藤もゆの、若松来海は後列でバックダンサーになる。

続いて、立花華、内藤もゆの、山下彩耶、若松来海で『舞いジェネ!』。バックダンサーは上杉らん、水無瀬ゆき、望月朱音がつとめた。
本記事の前半で述べたように、この日の定期公演は1曲目から飛ばしたセットリストで、メンバーも相当気合いが入っており、フロアは最初からテンション爆上げ状態だった。しかし、今日イチの盛り上がりは候補生7名による『舞いジェネ!』のサビあたりだったのではないか。もちろん現メンバーに勝てるわけではないが、それなりに勝負できるようなクオリティに仕上がっていたと思う。もはや候補生たちは、ひとつのアイドルグループにさえ見える。

その後、新曲『Exceeeed!!』のMVが初公開され、続いてメンバーが再登場し、『Exceeeed!!』、『マワルセカイ』を披露。最後に候補生も含めて『20xx』をパフォーマンスして幕を閉じた。

対照的な魅力を持つ望月朱音と上杉らん

『Exceeeed!!』のMVがどれほど感動的で今の夢アドを象徴しているかはまた別の機会に書くとして、やはり今回の定期公演は中間発表に尽きる。終演直後にツイッターで検索すると、早くもこの結果に対して様々な意見が湧き上がってきていた。ざっと見たところ、岡村茉奈が順位を下げたことを悔しく感じるマナトモ(※岡村茉奈推しのユメトモのこと)と、白崎乃愛や山口はのんが上位に入っていないことに納得のいかないユメトモが非常に多かった印象だ。また、関東組に対して関西組はやっぱり不利なのではないか?といったツイートも散見された。

色々と意見はあるだろうが、この結果に対して一番心を揺さぶられているのは候補生たちなのだ。特に、今回上位で名前を呼ばれなかった候補生たち。『20xx』のバックダンサーとして踊っている際、望月朱音と上杉らんが見せた対照的な表情は印象的だった。

望月朱音は、公演を通してほとんど表情を変えなかった。まるで「中間発表なんて全然気にしていないよ」とでもいうように、笑顔を絶やさずに歌い、踊り続けた。
そもそもこれまでの定期公演を通して、望月朱音は自身のコンディションをほとんど表に出すことがなかった。
いつでも同じ笑顔を見せ、ユメトモに手を振り続け、どの候補生と組もうと、どの曲を歌おうと、一定のクオリティを発揮してきた。しかし、当たり前のことだが、誰であろうと常に同じコンディションでいられるはずがない。不安も恐怖も焦りもあるし、疲れもある。それを表に出さないのは彼女の強さだ。その強さは人の心を打つ。
何があっても同じ笑顔でいようとする彼女の姿勢を見ると、望月朱音が候補生たちの中でもっともアイドルらしいアイドルなのだと言いたくなる。

上杉らんは対照的で、その表情は内面の激しい葛藤に満ち、悔しさを抑えるのに必死という感じだった。目に涙を浮かべながら笑いかける様は、見ていて切なくなる。これはこれで、望月朱音とは別の魅力がある。
上杉らんの豊かな感情表現は、見ている人の強い感情移入を誘う。感情移入は、誰かを応援する際にはもっとも重要な要素だ。現場にいた上杉組(※上杉らん推しのユメトモのこと)は、泣くまい泣くまいと溢れ出しそうな感情を抑える彼女の姿に、相当心を打たれたのではないだろうか?隣にいた立花華がしきりに上杉らんを気にして声をかけていたが、強い感情の力は人に伝わりやすい。そしてもっとも強い感動を引き起こすのは、そうした感情の力が解放された時だ。だから、上杉らんは、その才能をもっと素直に使えばいいのにと思う。特典会では神対応だと話題になっているし、SNSの使い方(動画リプや爆速ファボなど)も特徴的で評判が良く、彼女にしかない武器も多い。もっとも感情移入しやすい候補生として、今後順位が上がっていきそうな気配がある。

今日はありがとうございました〜。SHOWROOMで色々話そうと思ったけど話したら泣くのかなとか思いながらしてたけど、みなさんが、コメントしてくれて楽しかった😶💗なんども言うけど本当に、今日は名前が呼ばれなくてネガティブになって辛くて何から話したらいいのかわかんないけど、悔しいし、やっぱりダメなのかなとか思ったけどロングトークみなさんとしたら元気出た😊きっと本当は私がみなさんのこと、元気にする立場なのにありがとね!すごくすごく楽しかった!やっぱり自分に1番になれるものはなんだろうって考えた時に真っ先に浮かぶものは特典会の対応を工夫しようとか、SHOWROOMだったり、そういうことだった(^ν^) ロングトークは結構自信あるな、他の子よりも楽しいと、思う。笑 だから来てね? すごく嫉妬深いけどね(^ν^)本当に本当に私のこと気にかけてくれてる方、興味持ってくださった方いつもありがとうございます。みなさんのおかげで何があってもへこたれずに頑張ろうと思えます。たくさんいる中で私に目を止めてくれてありがとう。出会ってくれてありがとう。応援してくれてありがとう。たくさん感謝の気持ち伝わるかな

上杉らんさん(@ran_uesugi21)がシェアした投稿 –

このように、中間発表で順位が発表され、得票数まで明らかになり、それが毎週更新されることで、このオーディションはさらなるドラマをいくつも生み出しそうな雰囲気になってきた。エモが極まってきて、書く方もついたくさん書いてしまう。今回書ききれなかったその他の様々なことは次回以降に書くつもりだが、何よりも、実際にリリイベやAKIBAカルチャーズ劇場に足を運んで、この空気をナマで感じて欲しいと思う。

次週以降は、チケット代が2000円に値下げされることも発表された。ユメトモのみなさんはもちろん、夢アドが気になってるけどまだ見たことがない人、現場に足を運ぶなら、今が絶好の機会です!

夢アド定期公演「Who Is Next?」にミ
ーティア読者30名様をご招待!

夢アドライブ未経験の方を対象に、抽選で30名様をご招待いたします。我こそはというあなた! 奮ってご参加ください。

公演日:11月13日(月)
場所:AKIBAカルチャーズ劇場

【応募方法】
ミーティア Twitterアカウントのフォロー&引用RT
※ハッシュタグ「#夢アドwhoisnext招待」が必須となります。
当選された方には、夢みるアドレセンス (@Y_Adolescence) よりDMでご連絡いたします。


セットリスト

1. アイドルレース
2. ファンタスティックパレード
3. 大人やらせてよ
4. 夢見る少女じゃいられない

新メンバー候補生登場、中間発表(MC:さわやか五郎)

5. くらっちゅサマー 候補生ver. (上杉らん、水無瀬ゆき、望月朱音、山下彩耶。後列に立花華、内藤もゆの、若松来海)
6. 舞いジェネ! 候補生ver. (立花華、内藤もゆの、山下彩耶、若松来海。後列に上杉らん、水無瀬ゆき、望月朱音)
7. Exceeeed!!
8. マワルセカイ
9. 20xx feat. 候補生

今週の予定

11/10(金)
・タワーレコード町田店(関東組候補生) 19:00~

11/11(土)
・タワーレコード渋谷店屋上スカイガーデン(夢アド、関東組候補生+山下彩耶) 13:00~/16:00~
・タワーレコード梅田NU茶屋町店(関西組候補生) 13:00~

11/12(日)
・名古屋近鉄パッセ屋上(夢アド、候補生全員) 12:00~/15:00~

11/13(月)
・AKIBAカルチャーズ(夢アド、候補生全員) 19:00~

11/14(火)※シングル店着日
・池袋ニコニコ本社(夢アド、候補生全員) 19:00~

11/15(水)※シングル発売日
・東武百貨店池袋店8Fスカイデッキ広場(夢アド、候補生全員) 17:00~
夢みるアドレセンス オフィシャルサイト
夢みるアドレセンス オフィシャルブログ
夢みるアドレセンス オフィシャルTwitter
夢アド新メンバー候補生Twitter
新メンバーオーディション特設サイト
荻野可鈴 Twitter Instagram Amebablog
志田友美 Twitter Instagram Amebablog
京佳 Twitter Instagram Amebablog
小林れい Twitter Instagram Amebablog

週刊夢アド5 第一回中間発表の結果と、新しいドラマの気配はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

新着